2012/01/27

山崎豊子「沈まぬ太陽(四) 会長室編・上」感想。
企業小説。2012年01月25日読了。

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沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上)

この巻も主人公の存在感が薄く。

JALがモデルとなっている航空会社のむちゃくちゃな経営と、政治家と官僚との癒着っぷりに主眼が置かれているのですね。


本巻462ページに、組合に入らない機長は「出世を期待するグループ」と「組合嫌いというグループ」に大別できた、とある。組合活動が嫌いっていうのは一定数いたんですね。


6点/10点満点


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2012/01/26

山崎豊子「沈まぬ太陽(三) 御巣鷹山編」感想。
企業小説。2012年01月24日読了。

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沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇

これがノンフィクションだったら素晴らしいのだが。

事実を元にしているとはいえ、あくまで小説と考えると、主人公の存在感が薄く何だかなあ、という印象。


5点/10点満点


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2012/01/25

山崎豊子「沈まぬ太陽(二) アフリカ編・下」感想。
企業小説。2012年01月23日読了。

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沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下)

あらあら。

主人公(恩地)の精神状況がだんだんとささくれ立ってきて、読んでいてしんどい部分が。

とはいえストーリーは面白いのですね。


6点/10点満点


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2012/01/24

石渡嶺司・山内太地「アホ大学のバカ学生」感想。
いわゆる新書。2012年01月21日読了。

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アホ大学のバカ学生―グローバル人材と就活迷子のあいだ

本書の著者は、世の中の三流大学にいるバカ学生の&三流大学の営業マン(受験者を掻き集める方々)の実態をまとめた「最高学府はバカだらけ」を2007年に上梓した方。


積ん読本が多数あるので(未だ300冊以上)、新刊本はなるべく買わないようにしているんだけど、本書はタイトルに釣られ立ち読みし、面白かったので買ってしまった。

本書のタイトルは釣りで、「アホ大学」のアホな取り組み、「バカ学生」のバカっぷりも紹介しているが、実は頑張っている大学関係者や学生を応援している内容である。


出たばかりの新刊なので、細かな内容紹介は省くとして、特に興味を惹いたところ。


本書の第4章で紹介されている事例。2010年秋に東京、札幌、大阪、松山で「就活デモ」が繰り広げられたそうである。「就活はんたーい」という学生が集結したのだそうだ。なんじゃそりゃ。


またこの章では就活している女子学生のエピソードとして、

「私が『高い向上心がある』と自己PRしたところ、つまらない、と言われた。どの企業も相手にしてくれなかった」
彼女は、だから今は就活難だ、というのである。最初は何の冗談かと思ったが、学生は本気のご様子。

ですって。すごいなあ。就活指導をする大学関係者は何をしているんでしょうねえ。


総じて面白い本でした。


というわけで、本書の購入を迷っている方は、第4章を立ち読みされてから判断されては。


7点/10点満点

1/25:最初の文章、意味がわかりづらかったのでちょっと修正。内容紹介に当たる部分もちょっと修正。

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2012/01/23

山崎豊子「沈まぬ太陽(一) アフリカ編・上」感想。
企業小説。2012年01月20日読了。

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沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上)


今さらですが。

山崎豊子は読んだことがなかったので、映画にもなった本作を読んでみました。(映画化とは関係なく、2006年頃にアフリカが舞台の小説だったから買った。で、そのまま積ん読だった……)


時代背景は東京オリンピックの頃なので昭和30年代後半。

主人公は労働組合の委員長。


もうこの設定で読む気が萎える……

(といいつつ、話の作りは面白いし読みやすい)


昭和の話なんだなあ、と感じる次第。


労組、ねえ。

否定はしませんけど、労組の活動に熱意を燃やすくらいなら、その時間を自分のスキルアップに当てろよ、と思う私は1966年生まれの45歳です。


7点/10点満点

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2012/01/22

熊谷達也「氷結の森」感想。
時代冒険小説。2012年01月17日読了。

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氷結の森

熊谷達也の代表作、マタギ三部作(「相剋の森」9点/10点満点、「邂逅の森=直木賞受賞」10点/10点満点)の最後となる本書。

日露戦争で日本が勝って、シベリアの一部に日本人が多数住んでいた頃を舞台にした話。

(私が読んだ本の中では)熊谷敬太郎「ピコラエヴィッチ紙幣」と同じ設定で、シベリアのニコラエフスク・ナ・アムーレ(尼港)でボリシェビキ(ソビエトを作った赤い方々)と日本軍が激突した「尼港事件」を題材にしている。

◆内容(表紙裏カバーより)
日露戦争に従軍した猟師の矢一郎は故郷を離れ、樺太で過去を背負い流浪の生活を続けていた。そんな彼を探し回る男が一人。矢一郎の死んだ妻の弟、辰治だ。執拗に追われ矢一郎はついに国境を越える。樺太から氷結の間宮海峡を越え革命に揺れる極東ロシアへ。時代の波に翻弄されながらも過酷な運命に立ち向かう男を描く長編冒険小説。直木賞・山本賞ダブル受賞の『邂逅の森』に連なる“森”三部作完結編。


◆感想
大正時代。訳あって樺太でその日暮らしをする矢一郎が様々なトラブルに巻き込まれるも、生まれついた巨躯と、日露戦争で身に着けてしまった狙撃能力で困難を切り抜けていく、読後もスカッとさわやかな疾走感溢れる冒険小説である。

とーはーいーえー。

香代とか辰治の存在が中途半端なんだわな。


7点/10点満点


アップ直後の付け足し:本書「氷結の森」は2007年1月に出版された本で、「ピコラエヴィッチ紙幣」は小説賞を経て2009年10月に出版された本。

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2012/01/21

朝日新聞アタ取材班「テロリストの軌跡」感想。
ルポ。2012年01月16日読了。

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テロリストの軌跡―モハメド・アタを追う


911の主犯格モハメド・アタの実像に迫るルポ。

比較的最近この本の存在を知り、日本人の手で書かれた「911テロ」関連本としては完成度が高いとの評価を得ているので読みたくなった。2002年4月に出版されたこの本は絶版だったので、amazonの古本で買った。

古本で手に入れてから知ったのが、本書は朝日新聞記者9人の取材班の共著によるもので、そのチーフが私的10点満点を付けた「カラシニコフ」の著者松本仁一氏だった。

911のテロは2001年に発生している。本書の元は2001年11月26日から2002年2月9日まで朝日新聞に連載された記事で、本書の出版日は2002年4月である。出版社は草思社である。前から疑問に思っているんだけど、新聞社ってのは、他社から本を出版してもとがめられない文化なんですね。会社が寛容なのか、自社の出版部門のフットワークが重いなど理由で無問題とされているのか、会社員の前にジャーナリストであるべしという業界全体の慣習なのか、なし崩し的なのかわからんが。

出版されてから10年も経った本だけど、今読んでも、テロから半年以内でこれだけの取材をした朝日新聞の記者達の粘りに感心する。(海外メディアの後追い的なところもあるけど)


とはいえ、世界中で新聞崩壊が始まっている今の時代、今後もこれだけの取材(金をかけるということ)ができるのかな? と思うと少々暗くなってしまうのである。


7点/10点満点


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2012/01/20

野村進「島国チャイニーズ」感想。
ノンフィクション。2012年01月14日読了。

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島国チャイニーズ

各種書評で評判の良い本書。(例えばこれはヨミウリオンラインの書評

ざっくりと言ってしまうと、在日中国人(帰化した人を含む)のインタビュー集であり、そのインタビューから垣間見える在日韓国人との考え方の違いについて書かれたノンフィクションである。


◆内容(講談社オンラインより)

『コリアン世界の旅』から15年。
「反中」「嫌中」が蔓延する日本に生きる在日チャイニーズたちのひたむきな人生模様

「私が二百人を超える在日チャイニーズを取材した結果では、彼らの大半が日本での生活におおむね満足しており、留学生のほぼ全員が、少なくとも来日時には親日か、もしくは好日であった。(中略)こうした彼らの実態が、日本人にはあまりにも知られていないのではないか。(中略)両者の深い断絶の谷間を、活字の飛礫(つぶて)でいくらかなりとも埋(うず)めていこうというのが、本書の最大のねらいであり、私のささやかな希望でもある。」


◆感想

世界一周中、漠然と感じていたことがある。世界中どこに行っても中国人がいるなあ、と。

中国人は多くの国(とりわけアフリカ諸国)で嫌われていたけど、2011年9-10月に1ヶ月フィリピン短期英語留学をして、ちょっと印象が変わった。フィリピン・ミンダナオ島のダバオの中華街に行ったとき、腹が減って地元のフィリピン人相手に商売している中国人のパン屋でパン2個とコーラを流し込んだ。パンが1個3ペソ(6円)、コーラが1本7ペソ(14円)である。

フィリピンで地道に地元民相手に5円、10円でパンを売って暮らしている中国人。中国人のフロンティア精神って、やっぱりすごいな、と感じた。

南アフリカのヨハネスブルクで泊まったエアポートグランドホテル(治安にビビって安宿には泊まらなかった)のバーにも、大連から来た中国人の娘がアフリカーンス語(南アフリカの公用語でオランダ語の南アフリカ方言)で黒人バーテンダーをからかったりして、現地に溶け込んでいた。

本書も、私のそういう少ない体験を裏付けるような内容である。

在日中国人は、少なくとも日本に興味があるから日本に来ているのであり、日本が嫌いならそもそも来ない。

しかし、日本の農家に嫁いだ中国人嫁は必ずしもそうではない。経済大国日本に来たはずなのに、中国と変わらないド田舎だったことに失望する嫁も多い。

200人を超える在日中国人にインタビューし構成された本書は、中国人に対する考えを改めなくてはならないと思わせるに十分な説得力をもった良書である。


7点/10点満点


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2012/01/19

低温工学・超伝導学会編「低温「ふしぎ現象」小辞典」感想。
科学の本。2012年01月13日読了。

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低温「ふしぎ現象」小事典―0℃~絶対零度で何が起こるか?

10人の学者による共著。

全55エピソードで構成されているが。


エピソード毎の難易度がめちゃくちゃ。

エピソード33は、気体を液体にすると体積が減るから、気体を貯蔵するなら液体がお得!
という小中学生向けのお話し。

エピソード35は、液体窒素で目玉焼きが作れます!(注:実用化されているちゃんとした技術らしい)
という小中学生向けのお話し。

エピソード37は液体水素の可能性。水素分子には「オルソ水素」と「パラ水素」の2種類あり、常温ではこの割合が3:1で存在しているが、液化の過程でエネルギー準位の高いオルソ水素からエネルギー準位の低いパラ水素へ変化するため熱が放出される。オルソ/パラ変換で放出される熱量は約523KJ/kgで、水素の蒸発潜熱である約450KJ/kgより大きな値を示す……
という高校生・大学生以上向けのお話し。


バラバラすぎる。


また、解説図もいいかげん。せっかく図示しているのに、本文に書いてある用語が図に入っていないから、何の説明をしているのかわからない図が多い。

イライラしてくる。


立ち読みした時は興味深い話が載っているのだろうと期待していたのだが、ダメダメ本だった。


3点/10点満点


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2012/01/18

阿川イチロヲ「英文法のトリセツ じっくり基礎編」感想。
英語の参考書。2012年01月09日読了。

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英文法のトリセツ じっくり基礎編

私は以前の仕事で英文契約書のやりとりをしたり(そのため自腹でベルリッツに2年通ってた)、世界一周ひとり旅をしたり、フィリピン短期英語留学なんぞをやっているけど、英語のスキルは低いです。TOEICは450点です。

仕事で英語の翻訳をしたり英文レターを出す際は、ビジネス英語の例文集と、Google翻訳やYahoo翻訳やエキサイト翻訳を組み合わせて使えば何とかなります。

世界一周ひとり旅も、私は自然の景色が見られればそれで満足、歴史にはほとんど興味がなかったので、英語ガイドの言っていることが半分以下しかわからなくても、取り立てて不都合は感じず。

ベルリッツに通っていたおかげで、宿やレストランや空港などで自分の言いたいことを伝えることはできましたし、文法的に合ってなくても、単語をつなげればそれなりに会話は成り立ちますし、というかそもそも私が行った国(20カ国)で英語圏だったのは南アフリカとナミビアだけでしたし。(スペイン語が7カ国でアラビア語が3カ国)


とはいうものの、試験でかっちりと英語の実力を計られるとものすごく低いスコアなので、いいかげん何とかしたいな、と。

昨年9月のフィリピン短期英語留学と昨年11月のTOEICで、英語上達のためには英文法をきちんとやり直さなきゃ駄目だな、と理解したわけで。

いままでも何度か中学生レベルの英文法を勉強し直しているんだけど、なかなか身につかない。中学3年生向けの高校受験グラマー総点検みたいな本を買ってきて読んだり、中学3年生向けの高校受験ドリルを買ってきて全問やってみたり(正答率6割程度)、高校生3年生向けのグラマー本を買ってきて読んだらちっともついて行けなかったり。

自分のグラマーレベルはどれだけ低いのだ!

要するに自分の身の丈にあったグラマー本を見つけなきゃ役にたたないんだろうな、と感じたのです。

で、ネットの評判をいろいろ参考にして見つけたのが本書「英文法のトリセツ じっくり基礎編」。


品詞の説明、be動詞の説明から始まって、自動詞と他動詞の違い、主語目的語補語の説明、副詞の並べ方……


とりあえず1回通しで読み終えました。今まで読んだ英語の本の中では、説明がいちばん分かり易かったかな。とはいうものの、分かったつもりになっているだけなので、きちんと復習しなければ。


不必要な駄洒落(とかギャグ)が多く、ちょっと辟易した部分もあるけれど、概ね良書。


7点/10点満点


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2012/01/09

福田充「メディアとテロリズム」感想。
いわゆる新書。2012年01月08日読了。

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メディアとテロリズム

2009年8月に出た本。出てすぐ買ったんですが、積ん読……


◆本書の内容(紀伊國屋bookWebより)
「メディアの存在はテロリストに酸素を供給しているようなもの」(サッチャー英元首相)。
いまやテロリストはTVやネットなどのメディアで自らの存在をアピールし、犯行を喧伝する。
対するメディアはそれを報じ、部数や視聴率を稼ぐ。
これでは“共生”どころか“共犯”ではないのか?
気鋭のメディア社会学者による“負のスパイラル”の歴史、現状、そして解決策―。


◆感想

テロリストはメディアを利用している。

何らかの思想を持ったテロリスト(無差別殺人者ではない)は自分たちの主張を世に知らしめたい。テロを起こせば、新聞やテレビなどのメディアが勝手に犯行声明を読み上げてくれる。テロのやり方次第では、自分たちの主張が世界中のメディアに取り上げられる。自分たちの主張を広めるには実に効率の良い方法である。

この現象を手っ取り早く言い表した言葉が、本書の帯に載っている。

テロリストは言った。「ゴールデンタイムまで撃つな!」


テロが長引くと、メディアは過熱報道になる。本書で例として出ていたのはペルーで発生した在ペルー日本大使公邸占拠事件。この事件は解決まで4ヶ月以上かかったが、事件が継続している中、共同通信の記者やテレビ朝日がペルー政府に知らせず突入取材を行った(共同通信は成功、テレ朝は失敗)。

この行為は、人質解放のために尽力しているペルー政府を無にし、人質の生命を危険にさらしたと言うことで世界中からバッシングされた。

しかし、ジャーナリストには取材する権利(表現の自由)があり、テロリストへ取材することも自由であるはず。これを法律で規制するのもおかしい。

筆者はここでイギリスのDAノーティス制度を紹介している。DAノーティス制度とは、イギリスの政府代表と、テレビ、新聞、出版、ネット等の書くメディア代表とが合同でDPBACという機関を常時設置し、安全保障に関する報道が生じた場合に、国家と国民の安全性のためにその報道(内容)を検討する制度だそうだ。

対して日本のメディアはどうだろうか?


また、日本に限らず、メディアの報道には(善し悪しは別として)報道に偏向性がある。

テロが発生した場合、通常最初はテロが発生した地域の治安事件として報じられる(9.11のような巨大テロの場合でも、一番最初のニュースでは「単なる飛行機の操縦ミス」の可能性で報じられていた)。テロリストが犯行声明をメディアに送ると、治安事件からテロ事件へ変化する。

例えば先に挙げたペルーの事件は、テロ事件ではあるが、日本国内ではペルーに住んでいる日本人が被害にあった治安事件としての報道に終始した。

去年から続いている「アラブの春」に関しても、チュニジア、エジプト、リビア、シリア、イエメンで起こっている出来事に対し、基本的な報道姿勢は「民主化は是」「独裁者は悪」である。

シンガポールも独裁政権なんだけど、経済が上手く回っている国だから(かつ国民があまり不満を持っていないのか?)、メディアはそのことをあまり報じない。


まあ、そんなこんなで興味深く読めましたが、無意味な繰り返しが何度かあったのでちょっと減点。


7点/10点満点


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2012/01/01

2011年の読書総括。69冊。

2011年の読書総括を表にまとめました。

2011年は、9月中旬~10月中旬にフィリピンへ英語留学した関係で、例年より読書量が減りました。

この年の読書総数は69冊。


天野才蔵 2011年の読書総括
 ジャンル国内海外合計数
小説SF・ファンタジー・ホラー404
小説冒険・ミステリ202
小説歴史・時代・武侠000
小説純文学・青春000
 小説小計606
その他ノンフィクション・ルポ26834
その他新書や新書的な本606
その他紀行文・旅関連・エッセイ12012
その他ビジネス・株・雑学他10111
 その他小計54963
 総合計60969

今年も小説わずか6冊。
夢枕獏「新・魔獣狩り12」「新・魔獣狩り13(シリーズ最終刊)」
船戸与一「満州国演義6」
大沢在昌「新宿鮫10」
村上龍「半島を出よ(上)」「半島を出よ(下)」

シリーズものじゃないのは村上龍の小説だけだ。私は小説を読む気力が無くなってしまったのかも。


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わたくしの読書量 月別の推移



天野才蔵 読書量月別推移 2011年12月末まで
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
20118625239825811
201031423 010135855
200996969911411321
200812710109111013981010
20078151316141515125 101111
2006988677128814711
20059686101951351079
2004433138125116677
20036568267531436
20026866576661166
20014553367105566
2000545564645643
1999562768563367
19981165645846485
199784697811839411
199610961148739455
19952647549468711
19948811556846447



黄緑は月間10冊以上、水色は最高、赤は月間1冊、黒は月間0。
記録を取り始めて18年、月間読書0冊は世界一周を終えた(2010年5月26日帰国)直後の2010年6月の一回のみ。
例年、7月、8月、12月の読書量が多い傾向にある。


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わたくしの読書累計一覧表 1994年~2011年末まで。

1994-1997の間は、非小説をあまり読んでいなかったのでジャンル分けしていない。

天野才蔵 2011年末マデの読書総括
西暦SF系冒険系歴史系純文学小説計ルポ新書旅モノ実用書非小説計合計
20114200634612116369
20101400520131385459
200948431916132486180
2008611225441918231575119
2007128663221304121113145
200611156840231292165105
200511149438112411569107
20041314320595017262685
20032026365541381671
200217222012710026879
20011519166561008965
200014181144710091057
1999201111345504101964
199818203243802192972
1997163421273 151588
199623367066 151581
19959500362 111173
199419450569 7776


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2011/12/30

ケン・オーレッタ「グーグル秘録 完全なる破壊」感想。
ルポ。2011年12月28日読了。

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グーグル秘録


昨年買って、頭の50ページ読んで「面白っ」と思ったんだけど、そのまま積ん読棚に埋もれてしまった本。さあ、賞味期限が切れないうちに読まねば。


老舗雑誌「ニューヨーカー」の記者ケン・オーレッタが2006年から取材を開始し、グーグルCEOエリック・シュミット、創業者ラリー・ペイジ、サーゲイ・ブリンを筆頭に、150回におよぶグーグル社員へのインタビュー、グーグルのライバル会社を含むその他関係者150人へのインタビューを元に、グーグルという会社が
どのようにして誕生し、
どのようにして収益を出し、
どのようにして発展し、
どのようにして反感を買い、
今後はどのように進んでいくのか、

を著した本。


グーグルは白い企業なのか、黒い企業なのか。創業者2人は社是として「邪悪になるな(Don’t be evil)」を掲げているらしいが、著作者の意向を無視したグーグル・ブックスのやり方に、私は邪悪さを感じた(グーグル・ブックスの理念は理解できるが)。

グーグルの正体は邪悪なのではないだろうか?

それとも挫折を経験していない無邪気な少年のような企業なのだろうか? (アップルのスティーブ・ジョブズは、アップルを追い出され、NEXTで大失敗したあとアップルに戻って来た。ジョブズは挫折を経験している)

グーグル自体は、検索と検索に連動する広告以外は失敗ばかりしているという見解もある。グーグル・マップもグーグル・アースもYoutubeも、全部他社を買収しただけじゃないか、と。

SNS(オーカット→私はこんなサービス知らなかった)は大失敗して、マイスペースやFacebookの後塵を拝し、結局サービスをやめちゃっているし。(本書出版後に、Google+で巻き返しを図っているが)

グーグル側の意見、
グーグルと敵対する側の意見、
グーグルから出て行った古参社員の意見、
中立的な立場で見られる人々の意見、

実に丁寧な取材(インタビュー)によって本書は構成されており、読み応えたっぷり、かつ現在のネット業界に動向にも詳しくなれる(原著が出たのは2009年なので、早くも少し古くさい部分が出てきているが)。


惜しむらくは。

登場人物のインデックスが欲しいところだ。とにかく登場人物が多すぎる。それだけ丁寧な取材を行った証でもあるのだが。

8点/10点満点


例)41ページまでざっくりと拾ってみた。

メル・カーマジン 2003年当時バイアコム(CBS、パラマウント映画、MTVなどのメディアコングロマリット)社長
リチャード・J・ブレスラー 2003年当時バイアコムCFO
ナンシー・B・ペレッツマン 投資銀行アレン&カンパニー
ラリー・ペイジ Google創業者
エリック・シュミット Google CEO
サーゲイ・ブリン Google創業者
チャーリー・アイヤーズ Google社員食堂のシェフ
マリッサ・メイヤー Google副社長(検索プロダクトとユーザーエクスペリエンス担当)
ヴィノド・コースラ サンマイクロシステムズ創業者で後にベンチャーキャピタリスト
クレイグ・ニューマーク クレイグス・リストの創設者
マーク・アンドリーセン ネットスケープ創業者で後にベンチャーキャピタリスト
クリシュナ・バラット GoogleNewsを作ったGoogle社員
ピーター・ノルウィグ Googleリサーチ担当ディレクター
ステイシー・サビデス・サリバン Google50番目の社員で、Google最高企業文化責任者
匿名でGoogleを批判する人物 元Googleマーケティング担当幹部
ダグラス・バウマン Google初のヴィジュアルデザイナー。既に退社
ハル・R・ヴァリアン Googleチーフエコノミスト
ポール・ブックハイト Google23番目の社員で「Don’t be evil」を発案した人。既に退社しフレンドフィード創業。

インタビューを元に構成した本だから登場人物が多いのはしょうがないことだけど、何回も登場する人物、いわゆるキーパーソンが何人かいるわけで、ところが本書の後半になると「これ誰だっけ?」と悩むこともあり、主要登場人物インデックスが欲しかったなあ、と思った次第。

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2011/12/25

村上龍「半島を出よ(下)」感想。
架空戦記。2011年12月22日読了。

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半島を出よ〈下〉


上巻よりは面白かったけど、それは話が解決に向かったからで、だけれどもこんなに簡単に物事が進んでいいのかという疑問は数多く浮かんだし、例えば北朝鮮側の狙い(目的)がちぃともわからなかったとかなんだけれども、そういうのは全て良しとしたところで、やっぱり章ごとに主人公を入れ替える必要があったのか、小説の構成として難点ありのような気がしてしょうがない。

何らかの意図があってこういう構成になったんだろうけど、好き嫌いだけで言うと、嫌い。

あと長すぎ。


5点/10点満点


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2011/12/24

村上龍「半島を出よ(上)」感想。
架空戦記。2011年12月19日読了。

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半島を出よ〈上〉

村上龍の小説を読むのは、「イン・ザ・ミソスープ」以来。


50ページくらい(うろ覚え)読み進んで、日本が経済的に没落したという設定の、近未来架空戦記みたいな話だということを理解した。

最近そういう設定に興味がないんだよな、読む本を間違っちゃったなあ。

しかも主人公が存在しない形式で書かれているし、登場人物多すぎるし、なんだかなあ。


4点/10点満点


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2011/12/23

下川裕治+桃井和馬「世界一周ビンボー大旅行」感想。
エッセイ。2011年12月14日読了。

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世界一周ビンボ-大旅行


下川裕治と桃井和馬がタッグを組んで書いた「12万円で世界を歩く」。この本は1988年に雑誌連載されていた。1988年というのはベルリンの壁崩壊前(1989年)であり、ソ連崩壊前(1991年)である。

この本では、当時12万円で行った幾つもの貧乏旅行ルートがあり、その中に世界一周が含まれている。

北京発ベルリン行き列車に乗り、28日で世界一周を果たす旅である。神戸から船で上海→北京→ウランバートル→イルクーツク→モスクワ→ワルシャワ→東ベルリン→西ベルリン→アムステルダム→ブリュッセル→パリ→ロンドン→飛行機でニューヨーク→バスでロサンゼルス→飛行機で東京。というルート。(このルートのみ12万円では収まらず、29万円かかったらしい)


本書はその「12万円で世界を歩く」の続編で、上記した北京発ベルリン行き列車での世界一周を1997年に再チャレンジしたものである。(NHK-BS番組の企画で同じルートで再び旅をすることになったのだとか)

冷戦終結前の中国・ロシア・ポーランド・東ドイツを旅した前回と、ベルリンの壁がなくなり東西ドイツが併合し、東側諸国はなくなり、ソ連も崩壊し、中国は驚くべき発展を遂げていた今回。

1988年の世界一周では国境通過でさんざんな目にあったのに、今回は拍子抜けするくらい簡単になっていたり、上海の街並みは昔の面影がなくなっていたり、たった9年で世界はこんなにも変わってしまうのか、という著者下川裕治の驚きが興味深く語られている。


1998年に出版された本なので、今(2011年)読むと、「今は更にとんでもないことになっているからなー」などと思ってしまう部分も多々あるが、ソ連崩壊前と後を同じ鉄道中心のルートで旅をし、前後を比較しているところに味わい深さがある。

や、なかなかに面白く読めましたですよ。


7点/10点満点


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2011/12/13

米川正子「世界最悪の紛争「コンゴ」」感想。
コンゴ分析。2011年12月12日読了。

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世界最悪の紛争「コンゴ」―平和以外に何でもある国

◆著者紹介
本書の序章で、著者自身の生い立ちについて書かれている。神戸に生まれ、父親の転勤でアメリカに住み、7歳で帰国、「ガイジン」扱いされ、中学・高校時代は再び父親の転勤でアメリカへ。大学はどこかに留学し?、その後、南ア・ケープタウン大学大学院で国際関係の修士を取得。国連ボランティアとしてカンボジア、リベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダで活動後、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)職員としてルワンダ、ケニア、ザイールコンゴ(2007年からの1年半はザイールコンゴ東部の街ゴマのUNHCR所長)、ジュネーブ本部で活動。現在は宇都宮大学特認准教授。アフリカ活動は17年におよぶ(うろ覚え)。

◆前振り
本書の著者は自身のブログで、震災に伴う原発事故で斜め上杉(のデマ)を全面的に信用していることを書いており、私はそれにすごく違和感を持った。というか貶した。本人のブログにも文句を書いたが、ガン無視された。

◆感想
本書はどうなんだろう、敷居がやたらと高い気がする。

語り口は比較的簡単で容易に読み進めることができる。しかしコンゴとルワンダに関する歴史に関しては、そこまで端折っちゃって大丈夫か?と思えるくらい省略されている。

FDLRとかAFDLとかRPFとかLRAとかRCDとかの紛争当事者に関する略語が、あまりにも説明不足で、これじゃあ予備知識の足りない読者はまともに理解できないだろうな、と感じたのである。

例えば、「ルワンダ難民」という言葉を用いている。

この「ルワンダ難民」は、1959年にルワンダを出て行ったツチ族なのか(行き先はコンゴとウガンダ)、1994年のルワンダ大虐殺でルワンダから逃げたツチ族(虐殺された方)なのか、大虐殺のさなかツチ族の逆襲でルワンダから逃げる羽目になったフツ族(虐殺した方)なのか、文脈からだけでは容易に推測できない。(例えば54ページの4行目とか)

※ご参考:以前私は「ルワンダ・ブルンジ・コンゴ(旧ザイール)のまとめ」というのを自分用に作ったので、わけがわからない方は読んでみて下さい。

本書の全体的な主張は、ルワンダ大虐殺を防げなかった国際社会なのに、コンゴ紛争(アフリカ大戦とも言われている)についてあまりにも報道が少ないのは何故だ。ルワンダはコンゴ紛争に関しては加害者であるはずなのに、世界各国から引き立てられるのは何故だ。それは、コンゴ紛争そのものがアメリカを中心とした資源を欲しがる先進諸国の「舞台劇」となっているからで、報道が少ないことや、国連関連機関同士の連携が悪いのも、「舞台劇」のシナリオの範疇なのではないか……

著者は国連機関の一員として長く活動したため、国連やNGO、各国政府の悪いところが見えている。そして、一向に良くならない現状に対して強い怒りを持っている。苛立ちなのかもしれない。


しかし私の印象としては、著者は長い間アフリカの紛争地に人道支援をする立場として居たため、現在の世界の動きが見えなくなっているのかな、と感じる。

世界の動きって何だよ?

最近読んだ本では、パラグ・カンナ「ネクスト・ルネサンス」やダンビサ・モヨ「援助じゃアフリカは発展しない」などに記されているように、人道支援団体は、支援すべき人が居なくなったら(≒紛争や貧困が無くなったら)、その存在意義が無くなり、結果として食いっぱぐれてしまうから、紛争屋貧困は無くならない。世の中のシステムはそのようにできてしまっている。

ということである。

また身も蓋もないことを言ってしまえば、これ以上世界の人口が増えたら、食料や水やエネルギーの争奪戦で世界中が大混乱に陥るから、世界の人口を減らすために紛争は常にあり続ける方が良いと思っている人たちが少なからず居る。(こっちは私の考え)


(P187)
「一方、常に紛争の犠牲者になる一般市民が望んでいることは、衣食住や言動の自由が守られている「人間らしい生活」ができること、と大変ささやかだ。(中略)選挙も重要ではあるが、もっと市民の視点に立ち彼らのニーズに応える必要がある。」

→だから世界各国で武装解除をやってるんじゃねーの?

※ご参考
ルワンダ大虐殺の加害者フツ族(当時ルワンダの政権を握っていた)は、大虐殺の真っ最中に被害者ツチ族率いるRPF(ルワンダ愛国戦線=現ルワンダ大統領ポール・カガメの集団)の逆襲に遭い、フツ族が難民となってコンゴに逃げ出した。そのフツ族残党が作ったのがFDLR(ルワンダ解放民主軍)。

AFDL(フランス語読み、英語ではADFL)(コンゴ・ザイール解放民主勢力連合)は、独裁者モブツを倒すためにポール・カガメらが作ったコンゴの反政府ゲリラ組織。AFDLがモブツを倒し政権を奪取すると、ルワンダ系を政権から追い出したため、怒ったルワンダ系が作った反AFDL組織がRCD(コンゴ民主連合)。

LRA(神の抵抗軍)は反ウガンダ政府の宗教団体。気が狂っている教祖が率いている悪魔の集団。


7点/10点満点

コンゴやルワンダが出てくる本で、私が読んだものは、
コーレイヴィッチ「ジェノサイドの丘(上)」のみ
吉岡逸夫「漂泊のルワンダ」
桃井和馬「破壊される大地」
石弘之「キリマンジャロの雪が消えていく」
白戸圭一「ルポ 資源大陸アフリカ」
大津司郎「アフリカン・ブラッド・レアメタル」
石井光太「飢餓浄土」
ダンビサ・モヨ「援助じゃアフリカは発展しない」など。

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2011/12/12

星野道夫「アフリカ旅日記」感想。
写真エッセイ。2011年12月8日読了。

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アフリカ旅日記―ゴンベの森へ


アラスカに住み、アラスカの動物写真を撮る星野道夫。氏はグリズリーに襲われ亡くなられてしまった。何の雑誌で見たのか覚えていないけど(ナショナルジオグラフィックかなあ?)、氏の写真はとにかく上手い。

名前は知っていたけど、写真集というのは、きっかけがなければなかなか買わない。私は星野道夫の写真集は持っていない。何気なく本屋をのぞき込んだとき、本書が平積みされていた。文庫(620円)なのにカラー写真が豊富で、テーマがアフリカだから買った。


本書は、アラスカを拠点とする星野道夫が、チンパンジー研究者の世界的権威ジェーン・グドールとともに、タンザニアの奥地ゴンベで、ジェーンと一緒に過ごした10日間の出来事を綴ったフォトエッセイである。


本書の写真を見ていると、星野道夫の専門であったアラスカの写真集が欲しくなってしまった。


6点/10点満点


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«Hiroyuki Hal Shibata「20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ」感想。
英語学習指南書。2011年12月7日読了。