小野不由美「屍鬼・下」感想。
ホラー小説。1999年08月19日読了。
屍鬼・下
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小野不由美・おのふゆみ・しき
新潮社 1998/09出版 726p 20cm ISBN:4103970030 ¥2,625(税込)
これだけの分厚い小説だが、無事読み切ることができた。中だるみがなかったといえば嘘になるが、読むのを投げ出してしまうほどのことはなく、作者の力量が判る。
ホラーではあるが、文章に恐ろしさは感じず、シチュエーションの恐ろしさを楽しませる(怖がらせる)小説なのだろう。
しかしながら、ここまで話を長くする必要があったのか。最近は1,000枚を越える大作が当たり前のような風潮になってきており、読者も出版社も重厚長大な物語を求めているのだろうが、そろそろ見直す時期に来てるんでないかい。
8点/10点満点
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