浅田次郎「中原の虹 第二巻」感想。
歴史小説。2006年12月07日読了。
浅田次郎 /講談社 2006/11出版 371p 20cm ISBN:4062137399 ¥1,680(税込)
第一巻と同じく、まだまだ登場人物の紹介の様相。
第一巻では李春雷・張作霖・袁世凱が軸といった感じであったが、第二巻は西太后と李春雲(ちゅんる)が軸。読むものを惹きつけてやまない浅田節はますます絶好調。第三巻が出るのは来年になるとの話を聞いたので、それまで話を忘れないようにしなければ。
さて、この本を読もうと思っているけど未だ読んでいない人へ。
この本を読む前に「蒼穹の昴」を読み返すと、よりいっそう本書が面白くなると思います。
私が「蒼穹の昴」を読んだのは10年前。最早うっすらとしか筋を覚えていないため、李春雷が出てきてもすぐに李春雲(ちゅんる)と結びつかなかったり。西太后が「ちゅんる、ちゅんる」と言うセリフを読んで、ああ、そうかこれは「蒼穹の昴」とつながっている話だったんだ、と思い至る始末。
私は今から読み返そうかな、と悩んでいるのです。(他に読まなきゃならない本が山積みなんだよなあ)
7点/10点満点
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