2007年09月09日(日曜日) 5:00~8:00
4:40起床。かなりすごい雨が降っている。
5:30頃には夜明け間のアンコール・ワットに到着。
こんな朝早い時間なのに、雨が降っていて綺麗な夜明けが見られないことが確定的なのに、観光客が数百人(もしかしたら千人以上)いる。せっかくカンボジアまで来たんだから、もしかしたら雨が上がって綺麗な夜明けのアンコール・ワットを見られるかもしれないのだから、ダメ元で見に来よう、って観光客がこんなにいるとは。人のことはいえませんけど。ガイドのダラーさんは、雨なので今日は人が少ない、と言っておりました。
到着した頃には雨は上がったけど、空は曇っている。その雲も少しずつ晴れ間に変わっていくけど、けっきょく太陽は見えなかった。が、アンコール・ワットは東西南北がきっちりと計算されて建築されているから、真東から空が明るくなっていく様は、陳腐な言葉だけど、荘厳。
6:30頃に切り上げホテルに戻る。
ホテルでビュッフェの朝食。
アンコール・パラダイス・ホテルのレストランに入るのはこの朝食が初めて。300人くらい座れそうな広さで、テーブルは8人がけに並べられている。雨期(オフシーズン)だからなのか、3割も人が埋まっていない。閑散とした感じ。
一人旅だから当然一人で朝飯を食っていたわけで、当然8人掛けのテーブルを一人で独占していたわけなのだが、メシ食っている最中に、断りもなしに韓国人観光客が私が座っているテーブルにどやどやと座りだした。
なんだお前ら?
他のテーブルがあいているだろうが?
挙げ句の果てには、臭い匂いのする漬け物(味噌漬けの様なもの)を取り出し、タッパから味噌を指でしごいてそこいら中に匂いをまき散らし、しごいた味噌が飛び、その味噌が私のカバンにかかり、私のカバンを汚し、頭に来たので日本語で文句を言ったら、何語を喋ってんだこいつ、みたいな顔で無視。ここで怒りすぎると、観光気分が台無しになるので、諦めてメシを切り上げ、気分を切り替えることにした
せっかく良い気分で食っていた朝飯が台無し。韓国人観光客のマナーの悪さ、噂には聞いていたけど、これほどとは。
今の韓国人観光客のマナーの悪さを、20年前の日本人農協ツアーと同じようなものだから大目に見てやれ、という様な風潮もあるけど、実害にあってしまった私は大目に見ることはできない。20年前と今とじゃ情報の得やすさの違い(インターネットの発展)もあるんだし。だから世界中で嫌われるんだよ韓国人。
2007年09月09日(日曜日) 9:00~13:00
で、9:00頃から再び観光へ。
バンテアイ・スレイという遺跡に行く。ここもアンコール・ワットと同じように、遺跡のまわりに堀があり、堀の水には花が咲いていた。その花を摘むかわいい少女が二人いた。ガイドのダラーさんは「たぶん姉妹でしょう」と言っていた。
朝から花摘みだなんてかわいいねえ、なんて思っていたら、「彼女たちは花を摘んで観光客に売るんです。商売のために摘んでいるんです」だって。
今日も一生懸命に遺跡の解説を棒読みしてくれるダラーさん。
ダラーさんのがんばりは良く伝わってくるのだけど、バンテアイ・スレイって遺跡としてあまり印象が強くないなあ、と思っていたら、「ここはレリーフが素晴らしいのです」と言うから、よーく目を凝らして見てみると、確かに素晴らしいレリーフがそこかしこにある。
なるほどねえ。
11:00頃、次の遺跡であるクバル・スピエンに到着。
他の観光客が、アンコール・ワットやアンコール・トムに比べると極端に少なく、到着するなり土産物屋の子どもたちに取り囲まれる。子どもたちは7歳くらいから15歳くらいまで。「Tシャツ、写真集、絵はがき、買って」と日本語で売り込むのだ。ううむ。ここでダラーさんが子どもたちを蹴散らしてくれたのだが…
「クバル・スピエンは、高さ600mの山です。50分くらい登ったところに、遺跡があります。これから登りだけで50分かかります。下ったら、さっきの土産物屋の軒先を借りてお弁当です。お弁当は日本食です。今日も暑いですね。38℃くらいありますね。大丈夫ですか?」
いや、だからね、そういうきついコースは先に言ってってば。
写真に写っているのは登山道入り口の朽ち果てそうな吊り橋と、カンボジアのガイド制服を着たダラーさんの後ろ姿。アンコール遺跡のガイドは、みなこの制服を着ていました。
で、暑さと登りでへろへろになりながら、クバル・スピエンの遺跡に到着。
川の中に作られた彫刻がこの遺跡の特徴なんだそうな。
川の中にあるので、光の加減で見えたり見えなかったりする。クソ暑い中、50分かけて登った苦労と比べると、ちょっと地味な遺跡だ。だから観光客が少ないんだな。
で、一通り見て回ったし腹減ったので、もういいやと下山する。下りは40分くらい。聞いていたとおり、土産物屋の軒先を借りて日本食弁当。赤飯おにぎり、梅干しおにぎりなどがでる。ただし、カンボジアの食材を使っているので、日本食のような違うもの。梅干しはすごくおいしかったけど。
弁当を食い終わったら、お約束のように土産物屋の子どもたちに取り囲まれる。半日で汗みどろになってしまうので、Tシャツを買う必要性を感じていたので、最初に売りに来た子から$5、後から来た子から$3で2枚買う。
私の他に3組の客がいたのだが、子どもたちは私のところにしか来ない。お前らあっちにも売りに行け、と英語で言ったら、
「あれはチャイニーズ、絶対買わない」(英語)
「あっちはコリア、滅多に買わない」(英語)
じゃあこいつらは日本人だぞ、とJTBで来た大学生っぽい集団を指したら、
「ヤングジャパニーズ、見るだけ、買わない」(日本語)
だから一眼レフカメラを持った40過ぎの日本人オヤジ一人旅の私のところに来るんだね。
ガイドのダラーさん(本業は女子大生)に、カンボジアはやっぱりこういう子どもたちが多いんですか、と言うようなことを聞いてみた。
「今日は日曜日で学校が休みですから、子どもたちが手伝っているんです」
だって。カンボジアの土産物屋の子どもたちが学校にも行っていない、って私が思っていたのは単なる先入観だったのね。ハズカシィ。
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