池田清彦&養老孟司「ほんとうの環境問題」感想
アンチエコ本。2008年03月25日読了。
池田清彦/養老孟司 /新潮社 2008/03出版 189p 19cm ISBN:9784104231041 \1,050(税込)
私は今のエコ活動が嫌いだ。
理系の私には、プラスチックのリサイクルなんてエネルギーのムダとしか思えない。
テレビや新聞は、事実を検証しないで大袈裟なことばかり報道している。
二酸化炭素排出権ビジネスが生まれた時点で、エコ活動は単なる経済活動になり、エコ推進は人々の良心をくすぐる広告と化した。エコは単なる利権と化してしまった。
そういうことを感じているのは私だけでなく、多くの学者も無意味なエコに関して警鐘を鳴らしている。
本書は、ただのエコ反対派の学者が出した本ではなく、「バカの壁」の養老孟司が執筆者に名を連ねていることに価値がある。
価値があるのだが、内容はイマイチ。
コストがエネルギーであることの説明が少なく、理系の理解力が薄い人たちには「なんでもかんでもすぐコストっていいやがって」と思われてしまうのではないかと。
もったいない本だなあ。
5点/10点満点
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