青木孝「図解雑学 よくわかる気象のしくみ」感想。
気象学入門。2012年10月13日読了。
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大学(通信)で地理学を学んでいる私は、気象学も学ばなければなりません。
天気図を書けるようにならないと、単位がもらえないのです。
教科書を読んでもよく分からないので、こういうライトな本に頼るのです。
で、本書は雑学本として読むなら1日で読めるでしょう。1日で読んでしまったとしても、そこそこ気象の知識が身につくでしょう。
ところがです。
今年の夏に16時間30分、気象学の講義(夏スクーリング)に出席した私、そのうちの1コマ90分かけて学んでようやく分かったかも知れないレベルの難しい話が、本書ではわずか2ページで説明省略されていたり、逆にどうでもいいようなホントに雑学に2ページ使ったり、内容の統一感が悪く感じます。
フェーン現象の所では、さらっと乾燥断熱減率と湿潤断熱減率という言葉が出てくるけど、これは本当に難しい。EMAGRAM、エマグラム という乾燥断熱減率と湿潤断熱減率と気圧と温度が一枚の紙に薄く印刷されている専用用紙を使って評価しなければならない話だが、本書では何事もなかったかのように乾燥断熱減率と湿潤断熱減率が異なるのでフェーン現象が発生します、的な書き方をしている。
雑学として考えるなら、これでいいのかもなあ。
でも気象学として考えると、甚だしく説明不足。
私は気象学の入門書のつもりで読んだので、こういう説明不足のところが、逆にもっと理解を深めなければならないポイントであると気付かされたような感じ。
そもそもの話として、太平洋高気圧って何? 太平洋は基本、海が暖かいんだから、上昇気流になって、低気圧になるんじゃないの?
放射冷却現象は高気圧、それとも低気圧? 雲が無い冬の日は、夜になると熱が上空にどんどん逃げていきます。だったら低気圧になるんじゃないの?
等々、気象学を知っている人には簡単であろうことが、気象学を学び始めたばかりの私には難しく感じました。
繰り返しになりますが、逆に気象学を全然知らない人にとっては、「へえ、なるほど」で済んでしまうような内容になっていることも確かです。
6点(気象学入門として考えた場合)/10点満点
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