北方謙三「楊令伝(十一) 傾暉の章」感想。
水滸伝の続編。2012年11月21日読了。
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全ての登場人物のエピソードをあますところなく全部書こうとしているのかな?
どうでもいい脇役の話が延々と続く。
この長い長い小説の本筋はいったいどこにあるんだろう。
主人公に魅力がなくて、脇役にも魅力がなくなって、そのくせ新しい脇役が次から次へと出てきて、だけどその脇役もスーパーマン的にいきなり強くなって、それでいて話の本筋がどこに向かおうとしているのか全然見えなくなっている。
船戸与一的な全崩壊の虚しさを狙っているのかな。
それにしては話が長すぎるけど。
5点/10点満点
◆◆以下、ネタバレ含む、自分メモ用のあらすじ(紀伊國屋bookWebからの引用+α)◆◆
梁山泊は、国としてのかたちを整えていく。
西域への交易路開拓のため、韓成は西夏に遣わされる。
楊令自ら護衛する最初の商隊が、西域へと出発した。
兀朮らが率いる金軍は、南宋の帝となった趙構を討つために旧宋領への侵攻を続ける。
劉光世は趙構を守って江南を転戦するが、一方で、岳飛と張俊は趙構の召集に応じることなく、それぞれが独立勢力として中原に立っていた。
楊令伝、乱世の第十一巻。
第65回毎日出版文化賞特別賞受賞。
争いの火種くすぶる中、見え始めた新しい国の姿
梁山泊、金国、岳飛や張俊、そして青蓮寺が操る南宋。各勢力が並立し、危うさを孕んだ状態が続く。新しい国としての梁山泊を支える交易の道を開くため、韓成は西夏で尽力する
西夏が複雑な状況で更に登場人物が増える。岳飛と簫珪材がぶつかって岳飛負ける。
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