東野真「緒方貞子-難民支援の現場から」感想。
人物伝。2012年12月28日読了。
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すみません、古本で買ってしまいました。
1990年から2000年までの約10年、第8代国連難民高等弁務官を務めた緒方貞子さんの活動をまとめた本で、緒方さんのインタビューも多数掲載されています。
緒方貞子さんは515事件で暗殺された犬養毅のひ孫で、祖父は外交官、父も外交官、母は共同通信社元社長の従兄弟。
ネット上では、その血筋の良さから、「血筋で国連機関のトップになれたんだろう」という声も聞こえてくるが、国連関係の職員になるには最低限大学「院」修士課程卒で、博士号を持っていた方が有利。つまり超頭良い人が採用対象で、尚且つ契約期間が定められている契約社員状態でしか採用されない。そういう人達の中から超頭良くて尚且つマネジメント能力も問題解決能力も利害関係調整能力もある人だけが、国連機関の上層部に辿り着ける。
というようなことが以下の本などに記載されていた。
西水美恵子「国をつくるという仕事」2009年04月22日読了。10点満点
山本一巳・山形辰史編「国際協力の現場から」2007年06月20日読了。5点
山本敏晴編「世界と恋するおしごと」2006年07月12日読了。7点
というわけで、近年国際貢献に携わった日本人として、明石康氏と知名度一二を争う緒方貞子氏の足跡および考え方を記した本です。
国際貢献したい方は、読んで損のない本でしょう。
7点/10点満点
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