角幡唯介「雪男は向こうからやって来た」感想。
雪男探索ルポ。2014年02月07日読了。
第8回開高健ノンフィクション賞受賞した「空白の五マイル―チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む」を書いた角幡唯介の処女作。といっても、先に書いたのはこちらの本だが、出版されずに眠っていた。「空白の五マイル」が賞を取ったので、本書の出版も決まった。ということらしい。
本書の内容(amazonより)
ヒマラヤ山中に棲むという謎の雪男、その捜索に情熱を燃やす人たちがいる。新聞記者の著者は、退社を機に雪男捜索隊への参加を誘われ、二〇〇八年夏に現地へと向かった。謎の二足歩行動物を遠望したという隊員の話や、かつて撮影された雪男の足跡は何を意味するのか。初めは半信半疑だった著者も次第にその存在に魅了されていく。果たして本当に雪男はいるのか。第31回新田次郎文学賞受賞作。
というわけで、本書も第31回新田次郎文学賞を獲っている。
まあ、サクサク読めて、面白かったです。はい。
内容は面白いと思うし、文章の上手さも随所に感じる。
しかしなあ。根本的なところである、この著者の考え方に共感できるか、という部分がイマイチである。
私はこの作者とあまり相性が良くないようだ。
7点/10点満点
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