船戸与一「南冥の雫 満州国演義8」感想。
歴史冒険小説。2014年02月28日読了。
高野秀行のブログ「ムベンベ」で、船戸与一がガンであることを知った。それも余命1年を宣告されるレベルなのだとか。
本書「満州国演義」シリーズは、全10巻の予定で書かれている。第7巻の販売が2012年6月、本作第8巻が2013年12月。未完で逝かれてしまうと困るので、なんとか書き終わってほしい。
本作第8巻は、第二次世界大戦が泥沼化し、日本の敗戦が明確になっていく時代背景である。
敷島四兄弟は、日本の運命に引きずられるように、泥沼に陥っていく。このあたりの展開はいつもの船戸与一。ラストでちょっとした衝撃が走る。そのせいで、引き締まった展開になった。
残り2冊、期待が持てる。
が、逢坂剛のイベリアシリーズと同じで、過度の期待は禁物である。
9点(ファンのひいき目)/10点満点
最新第8巻
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第4巻
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