ジョージ・ジョンソン/水谷淳訳「量子コンピュータとは何か」感想。
科学。2015年10月27日読了。
本書の内容はタイトルの通りで、量子コンピュータとは如何なる物なのかを、コンピュータに関する知識がない人でもわかるように解説した科学ノンフィクションである。
原著は2003年に、邦訳単行本は2004年に、文庫版は2009年に出た。
本書はまず2進数とは何か、という説明から入る。
そして、コンピュータの原理である論理演算、AND/NAND/OR/NORの説明。
その次に、原子はスピンする、という大学生以上の物理学(量子力学)の説明を始める。
そして、コンピュータの限界とは、途方もなく大きな数の「因数分解」には途方もない時間がかかること。
「因数分解」を利用しているのが暗号化であり、
「因数分解」を手早くできる装置が量子コンピュータである等々が書かれている。
とてつもなく説明が下手である。読むのが苦痛だった。
1点/10点満点
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