松本仁一「空はアフリカ色」感想。
エッセイ。2017年05月20日読了。
朝日新聞ナイロビ支局長だった著者のアフリカ暮らしエッセイ。1987年に出版された。30年前の本なので、現在とは異なるアフリカが書かかれている。
タンザニアとケニアは、1977年から1983年まで国境が閉鎖されていた。
→昔は仲が悪かったんだ。
ウガンダでは1972年にアミン大統領が「神のお告げ」という理由でインド人を全員追放した。
→インド人は商売がうまいもんね。
ナイロビ郊外クワンガレの平均月収は7‐8000円。
→30年前にそんな月収稼いでいたの?!
モザンビークの1970年代の最高学歴は、小学校を終えた後に看護学校を出ること
→今は国連ミレニアム計画で少しはましになっていると思われる。
ケニアのケニヤッタは独立闘争の英雄だったが、大統領に就いたらあっけなく腐敗した
→権力者の腐敗はアフリカ諸国に限った話じゃないけど、多いのは間違いない。
1914年(第一次世界大戦がはじまった)頃、タンザニアのザンジバル島(独立国だった時期もある)に日本の娼館があった。ということを1900年生まれの爺さんが語っている。
→からゆきさん、と呼ばれる悲しい話である。
7点/10点満点
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