福井勝義/大塚和夫/赤阪賢「世界の歴史24 アフリカの民族と社会」感想。
歴史。2017年05月16日読了。
タイトル通りの内容。
世界の歴史シリーズは何冊か持っているが、必要な箇所だけ参考程度に読むことが多く、通しで全部読んだのは初めて。
このシリーズは文庫版も出ているが、文庫版の図版がモノクロなのに対し、単行本版はカラー印刷。なので、単行本の置き場所がある方は、単行本版を買われることをお勧めする(こういう全集モノにありがちな話として、毎月一回配本されるので気楽に買ってみたものの、気が付いたら置物と化してしまったので二束三文で古本屋に売られることが多い→つまり単行本版は古本で安く手に入る)。
本書は大きく3部構成
・自然と民族
・王国が多数あった昔のアフリカ
・アフリカのイスラーム
北アフリカとエチオピア、エリトリアを除くアフリカ諸国では、文字をもたない言語が使用されていたため、歴史を遡ることが大変難しい。口頭伝承を丹念に拾い集めることと、遺跡を調べることしか手段がない。世界各国の民族学者がアフリカを研究しているが、まだまだ不明な点も多い。
本書の執筆者は3人なので、アフリカのすべてを網羅しているわけではない(と思われる)が、アフリカの歴史に関する新古典の一冊として読むにはちょうど良い。
7点/10点満点
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