« ドン・ウィンズロウ/田口俊樹訳「ザ・ボーダー(下)」感想。 メキシコ麻薬戦争。2020年01月16日読了。 | トップページ | ジェームズ・ブラッドワース/濱野大道訳「アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した」感想。ルポ。 2020年02月04日読了 »

2020/12/31

臼杵陽「中東の世界史」感想。中東史。 2020年01月19日読了。

 

一冊の本で中東史の概略を学べる。これは素晴らしいことである。

 

・P104に「子供の誕生」という概念が出てくる。
1800年代、子供は労働力であるという考え方から、子供を保護して大人になるまで育て、次の子供を育てる。労働力の再生産という概念である。こういう考え方があるのかと素直に驚いた。

 

私個人的には、本書は第6章以降、興味深い内容が次から次へと書かれている。

 

・P246
(1948年の第一次中東戦争以降)ヨルダンにとって邪魔者は誰かというと、パレスチナの指導者であったフサイニーである。ヨルダン国王アブドゥッラーは現在のシリアレバノン、ヨルダン、パレスチナ自分の支配下に置きたいという野望があり、(イスラエルの)シオニストと握手できても、フサイニーとは握手できない。

 

パレスチナに対するイスラエルの横暴に、なぜアラブ諸国は助けを出さないのか。理由の一例である。

 

7点/10点満点

| |

« ドン・ウィンズロウ/田口俊樹訳「ザ・ボーダー(下)」感想。 メキシコ麻薬戦争。2020年01月16日読了。 | トップページ | ジェームズ・ブラッドワース/濱野大道訳「アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した」感想。ルポ。 2020年02月04日読了 »

◇国際政治・地政学」カテゴリの記事

◇イスラーム他、宗教」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ドン・ウィンズロウ/田口俊樹訳「ザ・ボーダー(下)」感想。 メキシコ麻薬戦争。2020年01月16日読了。 | トップページ | ジェームズ・ブラッドワース/濱野大道訳「アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した」感想。ルポ。 2020年02月04日読了 »