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2022/01/03

わたくしの読書量 月別の推移

赤と黒は私的に読書量が少ないアラートである。

1994年-2017年で3回しかアラートが出ていないのに、

2018年に2回、2019年に3回、2020年には10回、2021年には11回もアラートが出た。我が読書人生最大の危機である。

 

天野才蔵 読書量月別推移 2021年12月末まで
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2021 1 2 1 1 0 1 0 1 0 1 1 1
2020 3 1 1 0 0 1 1 1 0 1 0 4
2019 5 7 4 2 3 3 3 1 2 1 2 1
2018 4 8 3 2 7 4 3 3 0 1 6 6
2017 6 5 6 4 4 6 9 8 4 5 8 5
2016 4 4 5 8 4 2 3 7 6 4 7 6
2015 8 6 3 2 5 8 9 5 9 5 4 4
2014 6 8 5 10 5 5 6 7 4 8 6 3
2013 7 5 10 8 4 8 9 8 6 10 11 5
2012 13 7 9 8 7 7 5 6 12 8 6 10
2011 8 6 2 5 2 3 9 8 2 5 8 11
2010 3 1 4 2 3 0 10 13 5 8 5 5
2009 9 6 9 6 9 9 11 4 11 3 2 1
2008 12 7 10 10 9 11 10 13 9 8 10 10
2007 8 15 13 16 14 15 15 12 5 10 11 11
2006 9 8 8 6 7 7 12 8 8 14 7 11
2005 9 6 8 6 10 19 5 13 5 10 7 9
2004 4 3 3 13 8 12 5 11 6 6 7 7
2003 6 5 6 8 2 6 7 5 3 14 3 6
2002 6 8 6 6 5 7 6 6 6 11 6 6
2001 4 5 5 3 3 6 7 10 5 5 6 6
2000 5 4 5 5 6 4 6 4 5 6 4 3
1999 5 6 2 7 6 8 5 6 3 3 6 7
1998 11 6 5 6 4 5 8 4 6 4 8 5
1997 8 4 6 9 7 8 11 8 3 9 4 11
1996 10 9 6 11 4 8 7 3 9 4 5 5
1995 2 6 4 7 5 4 9 4 6 8 7 11
1994 8 8 11 5 5 6 8 4 6 4 4 7

 

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わたくしの読書累計一覧表 1994年~2021年末まで。

1994-1997の間は、非小説をあまり読んでいなかったのでジャンル分けしていない。

合計2059冊/28年(年平均73.5冊)

 

天野才蔵 2021年末マデの読書総括
西暦 SF系 冒険系 歴史系 純文学 小説計 ルポ 新書 旅モノ 実用書 非小説計 合計
2021 0 0 0 0 0 10 0 0 0 10 10
2020 0 2 0 0 2 8 1 0 1 11 13
2019 0 1 0 0 1 9 8 4 12 33 34
2018 2 2 0 0 4 21 15 2 5 43 47
2017 5 12 2 0 19 36 8 4 3 51 70
2016 0 0 0 0 0 32 11 6 11 60 60
2015 0 1 1 0 2 42 14 2 8 66 68
2014 0 6 1 0 7 37 12 15 2 66 73
2013 1 1 2 0 4 17 44 17 9 87 91
2012 0 7 22 5 34 32 7 10 15 64 98
2011 4 2 0 0 6 34 6 12 11 63 69
2010 1 4 0 0 5 20 13 13 8 54 59
2009 4 8 4 3 19 16 13 24 8 61 80
2008 6 11 22 5 44 19 18 23 15 75 119
2007 12 8 6 6 32 21 30 41 21 113 145
2006 11 15 6 8 40 23 12 9 21 65 105
2005 11 14 9 4 38 11 2 41 15 69 107
2004 13 14 32 0 59 5 0 17 4 26 85
2003 20 26 3 6 55 4 1 3 8 16 71
2002 17 22 20 12 71 0 0 2 6 8 79
2001 15 19 16 6 56 1 0 0 8 9 65
2000 14 18 11 4 47 1 0 0 9 10 57
1999 20 11 11 3 45 5 0 4 10 19 64
1998 18 20 3 2 43 8 0 2 19 29 72
1997 16 34 21 2 73       15 15 88
1996 23 36 7 0 66       15 15 81
1995 9 50 0 3 62       11 11 73
1994 19 45 0 5 69       7 7 76

 

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2021年の読書総括。わずか、わずか10冊。

2021年の読書総括を表にまとめました。

 

昨年の読書総数はなんとわずか10冊。過去28年で最小記録。前年に引き続いて最少記録更新。

 

天野才蔵 2021年の読書総括
  ジャンル 国内 海外 合計数
         
小説 SF・ファンタジー・ホラー 0 0
小説 冒険・ミステリ 0 0 0
小説 歴史・時代・武侠 0 0 0
小説 純文学・青春 0 0 0
  小説小計 0 0 0
         
その他 ノンフィクション・ルポ 9 1 10
その他 新書・ブルーバックス 0 0 0
その他 紀行文・旅・エッセイ 0 0 0
その他 ビジネス・経済他 0 0 0
  その他小計 9 1 10
         
  総合計 9 1 10

 

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10人共著「SDGsの不都合な真実」感想。2021年12月25日読了。

 

「地球温暖化でいったい誰が設けているのか」

 

ま、その通り。

 

「地球温暖化」説で設けている奴がいる。筆頭はクリントン政権時のアメリカ副大統領だったアル・ゴア。
世界規模の「世論のうねり」を作り出せば、それはイコール儲けにつながる。先に手を出した奴ほどもうかる。

 

分かっているのに、マスコミがミスリード(誤った誘導)する。ミスリードすればするほど、先行者利益は計り知れない。
理系だったらサルでもわかる。
電気エネルギーは小売りが悪いことを。
その声はマスコミは拾わない。

 

地球温暖化の原因が二酸化炭素「だけ」になっているのも、先行者利益を得たい企業とマスコミのミスリード。

 

「二酸化炭素」の排出量を減らしたいのだったら、原子力発電にするのが最も賢い選択。

 

ということを本に著してくれただけマシなのかな。内容はイマイチだけど。

 

7点/10点満点(共著なので各論が「とても」薄い)

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ダリル・ブリッカー/ジョン・イビットソン「2050年 世界人口大現象」感想。2021年11月17日読了。

 

「世界の地理」というゲームにはまっている。android iPhone

 

ちなみに私は日本ランク10位で、世界ランク1700位である。

 

このゲームのベースはwikipedia情報なので、情報の精度は怪しいが、しかし有益な情報もたくさん得ることができる。

 

本書はとても良い。人口が減っているのは日本や韓国だけと思っていたら大間違い。
国の人口が減らずに、とりあえず現状維持するのに必要な出生率は2.1である。これでやっと現状維持である。
日本は1.4、韓国は1.0を下回った現状維持どころではない。国の総人口が減少するのである(日本はもう発生している。韓国は去年から減少に転じた。韓国は出生率の低下がすさまじく、日本以上に少子高齢化が加速すると思われている)

 

実際、さきほどのゲームで知った事実はたくさんある。
スペイン(人口5000万)、イタリア(6500万)、ギリシャ(1100万)、ウクライナ(4400万)の出生率は日本より悪く1.3前後。
ドイツ(8500万)、ロシア(1億4500万)、ベルギー(1100万)、オランダ(1700万)、カナダ(3800万)の出生率は日本よりちょっとだけマシな1.5前後。

 

東南アジアや南米は子だくさん?いいえ違います。
タイ(6900万)は1.5
中国(14億)は1.7(但しコロナ禍の今は1.2以下になっていると思われる)
ブラジル(2億1000万)は1.7
ベトナム(1億)は1.77
コロンビア(5000万)は1.8
インドネシア(2億6000万)は2.04
メキシコ(1億4500万)でようやく2.1
インド(13億)はまだ2.2(でももう2.2しか生まれていない)

 

インドの2.2という数字は、1年間に生まれる子供が2500万人=豪州の総人口と同じなのである。

 

出生率2.1を超える国は、アフリカが独占している(以下のデータの出どころはGlobal Note 無料公開部分
1 ニジェール 6.82
2 ソマリア 5.98
3 コンゴ民主共和国 5.82
4 マリ 5.79
5 チャド 5.65
6 アンゴラ 5.44
7 ブルンジ 5.32
8 ナイジェリア 5.32
9 ガンビア 5.15
10 ブルキナファソ 5.11
11 タンザニア 4.83
12 ウガンダ 4.82
13 モザンビーク 4.78
14 ベナン 4.77
15 中央アフリカ 4.65
16 ギニア 4.63
17 南スーダン 4.62
18 コートジボワール 4.59
19 ザンビア 4.56
20 セネガル 4.56
21 カメルーン 4.51
22 モーリタニア 4.50
23 赤道ギニア 4.43
24 ギニアビサウ 4.40
25 コンゴ共和国 4.37
26 ソロモン諸島 4.36 やっとここでアフリカ以外が。

 

でもこれらアフリカの国々は、寿命が短いから子だくさんなのであり、寿命が長くなれば子供は減る。

 

私は人口インパクトについていろいろ書いてきた(つもり)。そして私の意を完璧なデータとともに著しているのが本書。

 

良い。とても良い。

 

9点/10点満点

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北岡伸一・細谷雄一編「新しい地政学」感想。2021年10月26日読了。

 

執筆陣(8名共著)
1章・細谷雄一(1971生、国際政治学・外交史、慶応大法学部教授)
2章・田所昌幸(1956生、法学博士、慶応大法学部教授)
3章・篠田英朗(1968生、国際関係論、東京外語大教授)
4章・熊谷奈緒子(1971生、政治学博士、国際大学大学院准教授)
5章・詫間佳代(1981生、学術博士、首都大学東京准教授)
6章・廣瀬陽子(1972生、政策・メディア博士、慶応大教授)
7章・遠藤貢(1962生、南部アフリカ博士水準、東大大学院教授)
8章・池内恵(1973生、東大教授)
序章と終章・北岡伸一(1948生、日本政治外交史、JICA理事長、東大名誉教授、立教大名誉教授)

 

個性豊かな執筆陣である。地政学を学ぶ者にとって、必須の教科書になったであろう。

 

執筆陣の中には、Twitterでの罵詈雑言が酷すぎて人間としてどうなのよ?と思う人もいるが、人格と論文内容は別である。

 

8点/10点満点

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橘玲「無理ゲー社会」感想。2021年8月6日読了。

 

親が貧乏だったら、そもそも大学進学ができないじゃないか。
親がバカだったら、それを遺伝している自分は賢くなれないじゃないか。
親が怠惰だったら、自分も怠惰な人生を送るに決まっているじゃないか。

 

これらが親ガチャの例。

 

親の経済的状態や、親から遺伝された資質で、自分の今の境遇が悪い。悪いのは自分ではない。

 

というようなことを含め、今の社会を生きるのは「無理ゲー(攻略するのが無理なゲーム)」と定義づける。

 

橘氏の着眼点はいつも良い。時に世間の2周か3周先に行っているため、世間から理解されない部分もあるが、本書に限って言えば「親ガチャ」「人生は無理ゲー」という極めて分かりやすい言葉を使っているため、容易に理解できる。

 

私は橘信者に近い状態にあり、Webコラムはほとんど目を通している。そういう意味では新鮮味はなかった(たぶんどこかのWebコラム、Web記事で書いたことの集大成なのだと思う)。

 

だが良い。

 

7点/10点満点

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廣瀬陽子「ハイブリッド戦争」感想。2021年6月15日読了。

 

著者はコーカサス研究者で、私はチェチェン(ロシア国内紛争地)関連で初めて著者の名前を知った。以下を読んでいる。(ココログの仕様改変で固定リンクがすぐに出てこない。のでリンク張らない)

 

・廣瀬陽子「未承認国家と覇権なき世界」感想。2015年05月27日読了

・廣瀬陽子「コーカサス 国際関係の十字路」感想。2013年11月29日読了

・廣瀬陽子「強権と不安の超大国・ロシア」感想。2013年11月26日読了

・廣瀬陽子「ロシア 苦悩する大国、多極化する世界」感想。2013年03月17日読了。

 

本書は、ロシア=プーチンとその取り巻きが試みているハイブリッド戦争に関して一冊にまとめられたものである。

 

ハイブリッド戦争とは、通常の武力戦争ではなく、プラスしてサイバー空間における情報戦、ブラフも含めた外交、民間人と軍人の区別がつかない民間軍事会社を活用した半軍事行動、などが混然一体となった現代戦のことを指す。

 

さて本書。

 

誤記、明らかな間違い、前述部との矛盾、まとまりのない構成、同じことの繰り返し。
それらが一冊の中にある。駄目な要素がいっぱい詰まった本であった。(前著との矛盾であれば、最新書籍である本書が正しいと思えるのだが、一冊の中で矛盾があるとどうにも読後感が悪い)

 

5点/10点満点

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安田峰俊「「低度」外国人材 移民焼き畑国家、日本」感想。ルポ。2021年4月22日読了。

 

また安田峰俊氏の本を買ってしまった。
なんというか、安田氏の取材対象が私のツボにはまるのである。

 

農業や漁業に3年間限定で従事する「技能実習生」。日本人の若者がやりたがらない、きつい、きたない、きけん(いわゆる3K)仕事を外国人に丁報酬でやらせましょう。
日本で「技能」を「習得する」目的なので、特別なビザを与えましょう。

 

以前は中国の田舎者を連れてきたが、中国が豊かになるにつれ、中国人は日本に来なくなった。そのあとに来たのはベトナムの田舎者であった。ベトナム人は日本に来る前に斡旋料を払っている(本当は禁止されている)。斡旋料が安い仲介業者は「信用できない」ので、無理して100万円以上の斡旋料を払って日本にやってくる。
期待をもって日本に来たら、給料安い、こき使われる、住環境が悪すぎる、仕事は単純労働。
今はスマホで簡単に情報が得られるので、自分がいかにひどい環境で働いているか知る。
で、逃げる。

 

逃げる前の外国人、逃げた後の外国人、外国人を送り出す斡旋機関、受け入れる日本の監理団体、それら多岐にわたって取材しているので読み応えあり。

 

とはいえ、スマホで簡単に情報が入る今、受け入れる側の日本企業も変わらざるを得ない。

 

私の同級生が経営している農業法人では、受け入れる実習生は農家の後継者に限定し、かつできる限り「日本と似たような気温湿度」の場所から人材を探し、農閑期に実習生を受け入れ、実作業に移る前に「日本語」の勉強をさせている(もちろん有給)。
実作業では、なぜ隙間をあけて種をまくのか、なぜこの肥料を使うのか(そしてその肥料の代替品は自国に戻った時に手に入るか)、風雨対策の方法、種の作り方、収入を安定させるためには単作ではなくいろんな作物を育てよう、そのためには畑を休ませ土地を肥えらせることが肝心、などを教えながら働かせているとのこと。
かつ、寮を完備(基本自炊だけど、米や野菜は無料)、農繁期(収穫時期)を除いて週休2日になるようにシフトを組み(シフトを組めるように20人くらい雇っている)、月1回レクリエーションを実施(徹夜でカラオケ、ボーリング大会、地元のイベントに参加)、ショッピングしたいときはミニバンで隣の都市まで送迎(月2回・日曜限定)。
ここまでやれば逃げ出さないそうだ。

 

他、最近一緒に仕事をした大手電機工事会社にはビルマ人実習生がいて、彼の待遇はよくわからなかったけど、近い将来ミャンマー支店を作った際、幹部候補生として帰国することが約束されているとか。

 

最近、野口悠紀雄を筆頭に「日本はもう斜陽国家に転落している」論が次々に発表されている。少子高齢化が主たる原因。
それ自体に異論はないし、日本が超高齢化社会であることも事実。
だけど、ヨーロッパには日本より深刻な少子化国家(寿命が日本より短いので超高齢化ではない)が多数あることを書かなければ、偏向報道に近いものがあると私は感ずる。

 

7点/10点満点(切り口は良いが、値段に比して文字数が少ない)

 

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中西嘉宏「ロヒンギャ危機 -民族浄化の真相」感想。ルポ。2021年3月27日読了。

 

ロヒンギャとは、ミャンマーのラカイン州北部に暮らすイスラム教徒のことである。
ミャンマーは9割弱が仏教徒と本書の冒頭に書かれている(英語版wikipediaでは、仏教徒88%、キリスト教徒6%、イスラム教徒4%となっている)

 

ロヒンギャ問題とは、ロヒンギャはそもそもミャンマー人(ビルマ人)ではなくバングラデシュからやってきた不法移民である、生活様式も宗教も言葉も異なり同一国内にいること自体が許せない、という仏教過激派が主導し官民一体でロヒンギャに対し虐殺を行っている、そのためロヒンギャは住む場所を求めて難民になっているが、世界中から見捨てられている、という問題である。

 

ミャンマー軍部は、民主的に選挙で選ばれたアウンサンスーチー率いるNLDから政権をクーデターで奪ったが、ロヒンギャ問題はそれよりずっと前から発生している。人道支援団体は、ロヒンギャ問題に十分な対応をしていなかったアウンサンスーチーを非難していたほどだ。

 

ロヒンギャ問題が発生するもともとの原因(著者研究)は、第一次及び第二次世界大戦でビルマはイギリス領インドだった頃、入植してきたインド人が金持ちで、借金のかたにビルマ人の土地を奪い、それが「インド人憎し」へと発展し、インド人=ムスリム(イスラム教徒)のイメージが根付いていたことが発端だと書いている(p48)。

 

ちなみに本書は軍部によるクーデター前に出版されている。

 

本書はロヒンギャ問題の経緯を詳説し、そのうえで国際社会に何ができるか、何をすべきか提言している。

だが現実には、イスラム教徒が国民の87%を占めるインドネシア(全人口2億6000万人)、90%を占めるバングラデシュ(全人口1億6000万人)がロヒンギャ難民の受け入れを拒否している。この厳しい現実は、そう簡単に解消されない。

 

7点/10点満点

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安田峰俊「現代中国の秘密結社」感想。ルポ?2021年2月27日読了。

 

中国ウォッチャーで本を書いている人は多い。
5年スパンで良いライターが次々と出てくる傾向にある。
英語の次の第二外国語として中国語を学んだ人が、次第にどっぷりと中国に魅了され、良い面も悪い面も知り、それを日本語で本に書く。
富坂聰(1964生、中国留学、週刊ポスト等を経てフリー)、石平(1962生、中国人、日本に帰化)、近藤大介(1965生、講談社、中国留学)、福島香織(1967生、産経新聞、中国留学)などが現在Webメディアで絶賛活躍中である。

 

安田峰俊(1982生)はいま最も脂がのっている中国ウォッチャーである。
真面目と不真面目が同居している人で、どちらに振れても面白い。また自分の興味を追う傾向が強く、恐竜記事もよく書いている。

 

本書は真面目に振れた一冊。割と密度の高い本であるため、かいつまんで紹介することができない。

 

4章以降が宗教に偏った感がある。(わざと固めたのかもしれない)

 

良書であるが、似た名前の秘密結社が多く、あっちとこっちはどういう違いだっけ?となってしまい、内容が記憶に残りづらい(私だけかもしれないが)

 

7点/10点満点

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上野庸平「ルポ アフリカに進出する日本の新宗教」感想。ルポ。2021年02月11日読了。

 

2016年に出版された本。
・ラエリアンムーブメント(宇宙人が人間を作ったと真珠ている団体。日本発祥ではない)
・幸福の科学
・真如苑
・崇教真光
・統一教会
・創価学会
らの宗教がアフリカ各地でどのような活動を行っているのかを、現地の事務所・施設に訪れ取材した記録。

 

著者は在外大使館の契約職員として、ブルキナファソ、ガボンに勤務。セネガルにも在住経験あり。

 

構成がいまいちで、突撃取材をただ一冊にまとめた感が否めない。構成が良ければもっと高い評価を得ていたことと思われる(アフリカ好きの私のアンテナにも引っかからなかったので、ルポとして厳しい眼で見られたのだろう)

 

ウガンダで幸福の科学が躍進中、ブルキナファソで真如苑信者(ブルキナファソ人)と偶然出会う、フランス国営ラジオRFI(西アフリカでリスナーが2億人)で紹介される崇教真光、どこにでもある創価学会などなどが紹介されている。

 

著者が暮らしていた関係でブルキナファソの話題が多い。これが構成の弱さで、宗教別にするより国別に紹介した方が良かったのではないだろうか。

 

巻頭に宗教地図が載っているのだが、それによれば、
・アンゴラにPL教団、生長の家、世界救世教、崇教真光
・ガーナに創価学会、日蓮正宗、生長の家
・ウガンダに統一教会、幸福の科学、天理教、バハイ教(イラン発祥)
など、いろんなところに進出していることが分かる。

 

ちなみにコンゴ共和国(紛争が多発しているコンゴ民主共和国の隣の別国)の首都ブラザヴィルには天理教が50年前から存在し、アフリカを旅する日本人バックパッカーの間で昔から有名だった。

 

6点/10点満点

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