高野秀行「語学の天才まで1億光年」感想。2022年10月19日読了。
高野秀行氏が多言語使いであることは、氏の著書(本書以外)を読んでいて随所に感じられた。少なくとも、
フランス語、
英語、
タイ語(「極楽タイ暮らし」という本を上梓している)、
アフリカコンゴのリンガラ語(「幻獣ムベンベを追え」という本を上梓している)、
ビルマ語(「ビルマ・アヘン王国潜入記」という本を上梓している)
は日常会話に困らない程度の使い手なのだろうと思っていた。
本書は、高野秀行氏自身が、自分が学んだ言語(中国語は上級、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語も学んでいた)の学習方法を記すとともに(語学習得方法のノウハウ本的な側面)、なぜその言語を学ぶに至ったかを書いたエッセイである。
エッセイとしてはとても面白い。私が高野ファンだから余計に面白い。
しかし語学学習のノウハウとしてはあまり使えない。高野秀行氏が語学の達人すぎる。まあでも普通はこの本を「語学学習方法」のノウハウ本としては読まないよな。
8点(エッセイとして)/10点満点
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