ドン・ウィンズロウ/田口俊樹訳「業火の市」感想。2022年9月7日読了。
「ドン・ウィンズロウ」というカテゴリを作った(PCの場合は右サイドバーに表示されるが、スマホだと表示されないかも)。
メキシコの麻薬カルテルと、アメリカの麻薬取締局(DEA)の壮絶な戦いを書き切った「犬の力」シリーズ。
「犬の力」(上巻8点、下巻7点)
「ザ・カルテル」(上巻8点、下巻9点)
「ザ・ボーダー」(上巻8点、下巻5点)
このシリーズは傑作小説だった。「ザ・カルテル」は読むのを止められないほど圧巻の展開だった。最終巻(ザ・ボーダーの下巻)は好みの問題かもしれんが、主役そっちのけで脇役(それもかなりどうでもよい脇役)の話が長く、飽きた。かつ、ホントのラストに若干白けた。まあでもシリーズとしての読みごたえは十分。
その著者ドン・ウィンズロウが新たに始める別のマフィア抗争。
1986年のアイルランド系マフィアVSイタリア系マフィア。
なのだが、第1部が退屈で長すぎて、うーん。
これも3部構成になるらしい(つまり2部の上下巻と3部の上下巻がこれから出る)けど、出だしが悪いぞ。
アメリカの小説(出版社?)の悪い癖で、無駄に話を長くする傾向がある。無駄なところはバッサリ切れ、と言いたい。
7点/10点満点
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