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2023/01/31

ジョフリー・ウェスト/山形浩生・森本正史訳「スケール (上)」感想。2023年1月7日読了。

 

哺乳類(ネズミからヒト、ゾウ、クジラまで)は大きさが2倍になると、心拍数は25%減り、寿命は25%伸びる。”生命・組織・企業・都市・経済の成長と限界はすべて同じ統一原理で説明できる。コロナ後の未来を予言する画期的な文明論登場(福岡伸一)”と帯に書かれている。それは本書の冒頭に図示されており、「哺乳類体重」と「代謝率」の対数グラフ(両対数)が直線となっており、続く「企業の利益と従業員数(両対数)」も直線となっている。

つまり哺乳類と企業を数学的に調べると相関性がある。それどころか都市とも相関性がある。

 

なんと興味深いテーマなのだろう。なので上下巻即買い。

だったのだが、簡単なことを難しく言うのが私のスタイルです、的な文章と、

AはBの大学の研究室で学んだ優秀な学生であり、Bの指導の下に開花したAの論文は目を見張るものがある、的な研究者の個人情報が満載で、

とにかく読みづらい。

研究者のプロフィールに言及しているのは、本書が著者(1940年生)の回顧録(エッセイ)的な側面もあるからっぽいのだが、名前も知らない外国人研究者が、名前も知らないけど有名らしい誰か別の大物研究者の元で研究していた、なんて情報は要らん。

 

6点/10点満点

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