恒川惠市「新興国は世界を変えるか」感想。2023年2月14日読了。
アジア:高所得:シンガポール・韓国・台湾
アジア:中の上:マレーシア・中国・タイ
アジア:中の下:インドネシア・フィリピン・インド・パキスタン・バングラデシュ・ベトナム
中南米:高所得:アルゼンチン・チリ
中南米:中の上:ブラジル・メキシコ・コロンビア・ペルー
旧ソ連圏:高所得:ポーランド
旧ソ連圏:中の上:カザフスタン・ロシア
中東アフリカ:高所得:サウジアラビア
中東アフリカ:中の上:トルコ・イラン・イラク・アルジェリア
中東アフリカ:中の下:エジプト
サハラ以南:高所得:なし
サハラ以南:中の上:南アフリカ
サハラ以南:中の下:ナイジェリア
この29か国に関し、経済、福祉、民主化、政治体制、発展の条件、国際関係などの面から分析を行ったのが本書。
新書のボリュームで29か国も扱い、かつテーマも6個以上ある。
説得力を持たせるために図表を多用しているが、データ元は信頼できるところから引っ張ってきているものの、著者オリジナルの会社くくぉ加えた図表に加工しているため、説明を読んでも、なにを現した数値かわからないことがままあった。(立ち読みできる場合、24-25ページの表を見ると私の言いたいことがわかるのではないかと思う)
資料として役に立つ部分も多い反面、扱う幅が広すぎて堀が浅い印象も強い。一言でいうと「残念な本」である。
6点/10点満点
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