倉沢愛子「インドネシア大虐殺」感想。2023年7月2日読了。
本書は2020年に出版された。著者はインドネシア社会史を研究されている慶応大名誉教授。
スハルトによるクーデターで、スカルノが失脚し、その際に200万人ともいわれる無辜の市民が虐殺された。
普通の市民が、普通の市民を殺していた。
その過程を、虐殺したした方、虐殺された方、双方への聞き取りをもとに構成されたのが本書。
しかしながら、時系列が若干行ったり来たりしていて、前後関係を知らないと読みづらい。
7点/10点満点
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