6:00に起きてシャワーを浴びて背中にオロナインをたっぷり塗ってパン2枚とコーヒー2杯飲んで、
7:00にTommyが来る。フランス人カップは既に乗っている。
8:00にロコン山登山道入口に到着。この山は活火山で、直近では2011年、2012年に噴火している。噂では、マグマを直に見られるらしい。地理学を学んでいる私としては、ぜひこの目で見てみたいと思っていた山だ。
この火山は採石場にもなっていて、作業員が岩を砕いている。
で、登ろうとしたら登山道入口が岩だらけ。最近降った雨で岩が崩れたのだそうだ。
岩が邪魔をしているのはここだけらしい。じゃあ登れるの?
Tommyの説明では、火山の危険度は上から3番目で、政府基準では登山はできるのだが、地元住民は政府基準より厳しい自主基準を設けているらしく、入山を管理するセキュリティポリスに電話しても、「今日は危険だから(外国人の)登山はダメだ」と言い張ってやってこないのだそうだ。
Tommyは何度も電話するが、30分待ってもセキュリティポリスが来ないので、諦めて別のルートで登れないか試すことに。車で20分、別ルートに辿り着く。
Tommyに「このルートで登ったことがあるのか?」と聞くと、「無い。今まで最初のルートで登れなかったことがないので、困惑している」という返事。
この別ルートは竹藪だらけで、登るもなにも、竹の葉(笹)に滑って1m上に行くにも一苦労。
でもフランス人カップルの男性は、Tommyよりも先へ先へと進み、「このルートはダメだ」「こっちもダメだ」と言っている。
私は個人的なトレッキングの経験で、そもそもこの笹だらけの斜面では、たとえルートが見つかったとしても2時間では登れないぞ、と思っていた。
結局30分くらい粘って、火山口を見るのは断念した。
その後Tommyが「xxxx(私の本名)、申し訳ないが、昨日と同じ所に行って良いか?」と聞くので、「良いよ」と返事。グリーンレイクに行ってコーヒーを飲む。
そして(私は)昨日も行ったMAHAWUに登る(コンクリートの階段)。が、天気が悪く何も見えない。フランス人カップルはたいそう残念がる。
これからTangkoko自然公園に向かう。その前に道端でTommyが「シナモンだよ、ちょっと待って、生シナモンの香りを嗅がせてあげる」と言って車を降り、シナモンの木の皮を剥ぐ。
いわゆるシナモン(パウダー)というのは、樹皮の下にある木の繊維を乾燥させ、粉にしたものなんだって。全然知らなかった。20へえ(トリビアの泉)、である。
12:30、トンダノ市で昼ご飯。私以外の3人は一人一品のおかずだったけど、私だけ魚と豚を注文。何でみんな一人一品なの?
脂身が多かったけど、旨かったよ。
ここから2時間強の時間をかけて、Tangkoko自然公園へ。
Tommyの運転する車の助手席に乗っていて思うのは、インドネシア人は運転が上手いなあ、と。
道路が整備されていないから仕方ないのだろうけど、道路が整備されていないからドライバーはそれほどスピードを出せず、歩行者も常に車が来る危険を感じつつ歩き、それでこういうスタイルの道路マナーが確立されたのかなあ、って思う。まあ、歩行者は轢き殺されてもたいした補償を受けることが出来ないのだろうけど。
で、世界最小の猿(世界最小クラスではなく、世界最小の猿)タルシウスを見るためにTankoko(タンココ)自然公園に到着。
Tangkoko自然公園では、ネイチャーガイドの同行が必須。入園料(約3500円→Tommyに支払い済み)にガイド2人の料金は含まれているが、クスクスやタルシウスなどの猿を見ることができて、満足したなら追加でチップを払ってくれ、とのこと。
結果から言おう。タルシウスがバッタをむしゃむしゃと食べているところを撮れた。
タルシウスがバッタを捕まえるところ(但し、バッタはネイチャーガイドが捕まえたもの)
タルシウスがバッタをむしゃむしゃたべるところ
タルシウスかわいい。16:40頃、Tangkoko自然公園の探索を終了。ガイド2人に500円ずつチップを払う。(たぶん相場だと思う)
Tangkoko自然公園があるのはモルッカ海側。海を見ると波が荒いなあ、と思っていたら、ネイチャーガイドが「今日は波が静かなんだよ」という。え、これで波が静かなんですか。
タルシウスを間近で見ることができ、上機嫌でマナドへ。これから帰路2時間、Tommyはひたすら運転。朝7:00(フランス人カップルを迎えにいった時間を考えると6:00頃から働いていると思う)からご苦労様です。
途中、クリスチャンの地区を通る。今まで何度か見ているけど、クリスチャンは十字架のLED飾りを夜中に点す。
2時間のドライブを経て、19:30に私の宿に戻る。道中、フランス人カップルが明日の夕方帰国するが、空港にチェックインするまでどうするかの相談を(Tommyと)していた。
Tommy「まだまだ見てもらいたいところがマナドにあるよ」
フランス人「でももうキャッシュがないわ」
Tommy「じゃあ、ガソリン代だけ出してくれれば、いろいろ案内するよ」
フランス人「でもガイド料は出せないわよ」
Tommy「構わないよ。で、xxxx(私の名前)はどうする?」
私「明日は土産物を買いに行くだけだよ」
Tommy「じゃあ、xxxxも一緒に行こうよ」
私「構わないけど、フランス人はOKなのかい?」
フランス人「もちろんよ」
私「どこに行くんだい?」
Tommy「xxxxは前にも行ったんだけど、滝に行こうかなって思ってる」
私「よし、じゃあ、明日はフランス人がガソリン代を出して、昼飯代とかその他は全部私が出すってことでいいかい」
フランス人「大歓迎よ」
ってな感じで明日の予定も決まった。
宿の併設カフェで晩ご飯を食べて、向かいのTOKO(インドネシア語で「店」と言う意味)でBintang瓶ビールを買ってきて、屋上のテラスでタバコを吸いながらビールを飲もうと屋上に行くと、ドイツ人の若者集団(英語可)が大量のビールを飲んでわいわいやっていて、話を聞いたら、みんなブナケン島で7泊ダイビングをしていたとのこと。私もブナケン島に行って、こんなに日焼けしちゃったよー
と背中をみせたら、大いに受けた。
ドイツ人集団は翌日、火山登山(本日私が行けなかったところ)とグリーンレイクを見に行くというので、火山は無理かも知れないよ、とアナウンス。
で、その時みせた「山旅ロガー」のGPSデータに、
ドイツ人青年「これ、すごいな、電波を常に拾っているの?」
私「このソフトは電波なしで、GPSデータを受信するだけで記録できるんだ」
ドイツ人青年「それはすごいなあ、すごいよ、すごい」
と、山旅ロガーを大絶賛していたのです。ですが、(私の知っている限り)山旅ロガーは日本語のソフトなので、教えることもできず。
日本の技術は最先端っっ!!!!!(ジョジョ風に)
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