佐藤賢一「カポネ」感想。
冒険小説(とりあえず)。2005年12月16日読了。
カポネ
BookWebはこちら amazonはこちら
佐藤賢一・さとうけんいち・かぽね
角川書店 2005/11出版 545p 20cm ISBN:4048736582 ¥1,995(税込)
佐藤賢一という作家の癖のある文体も、慣れてしまえば心地よい。ましてや佐藤賢一お得意のスカッとした悪党が主人公である。心地よくないわけがない。アル・カポネという稀代の悪党を主役に据え、この作品も、心地よく展開していく。おお。
しかし、第一部と第二部でがらりと様相が変わる。
そこには何らかの意図があるのかもしれないが、しかし、第二部はそれほど面白くない。
なんとなれば、第二部に登場する人物に魅力がないのである。歴史的事実を背景に小説を書いている以上、魅力がないのは作者のせいではないのかもしれない。ならば。それをして作者の力量を示して欲しかった。しかし、エピローグで、再び心地よさにつつまれる。然るに、それが作者の力量なのかと思わずにいられまい。
それと、この本の欠点。装丁が悪い。読みづらいのである。本文ページより少しだけ大きい表紙がソフトカバーで、持ちにくいのだ。さらに、のり付けがよろしくなく、読んでいる最中にべりべりと音を立ててのりが剥がれていくのである。また、帯の文句「悪漢小説の金字塔」って、そりゃ違うだろ。悪漢小説はないだろう。そんな安っぽい感じで表現するのはどうかと思うぞ。
7点/10点満点
| 固定リンク
« 綿貫陽「基礎からよくわかる英文法」中間感想。
語学の本。2005年12月15日勉強中。 |
トップページ
| 三村雄太「平凡な大学生のボクがネット株で3億円稼いだ秘術教えます!」怒評。
2005年12月17日怒了。 »
「▲佐藤賢一」カテゴリの記事
- 佐藤賢一「剣闘士スパルタクス」一行感想。
西洋歴史小説。2004年06月19日読了。(2004.06.19) - 佐藤賢一「ジャンヌ・ダルクまたはロメ」一行感想。
中世小説。2004年04月07日読了。(2004.04.08) - 佐藤賢一「オクシタニア」一行感想。
時代小説。2003年09月30日読了。(2003.10.01) - 佐藤賢一「黒い悪魔」一行感想。
時代小説。2003年09月24日読了。(2003.09.25) - 佐藤賢一「小説フランス革命III 聖者の戦い」感想。
歴史小説。2009年04月07日読了。 (2009.04.21)
「◆小説・冒険小説」カテゴリの記事
- 熊谷達也「氷結の森」感想。
時代冒険小説。2012年01月17日読了。(2012.01.22) - 熊谷達也「漂泊の牙」感想。
冒険小説。2008年12月17日読了。(2008.12.19) - 大沢在昌「絆回廊 新宿鮫10」感想。
冒険小説。2011年11月30日読了。(2011.12.06) - 船戸与一「大地の牙 満州国演義6」感想。
歴史冒険小説。2011年06月11日読了。(2011.07.05) - 逢坂剛「暗殺者の森」感想。
イベリアシリーズ6。2010年12月02日読了。(2010.12.03)
「◆小説・時代小説・歴史小説」カテゴリの記事
- 船戸与一「大地の牙 満州国演義6」感想。
歴史冒険小説。2011年06月11日読了。(2011.07.05) - 夢枕獏「シナン(下)」感想。
中近東時代小説。2004年12月08日読了。(2004.12.08) - 夢枕獏「シナン(上)」一行感想。
中近東時代小説。2004年12月03日読了。(2004.12.03) - 佐藤賢一「剣闘士スパルタクス」一行感想。
西洋歴史小説。2004年06月19日読了。(2004.06.19) - 浅田次郎「輪違屋糸里〈下〉」感想。
時代小説。2004年09月17日読了。(2004.09.17)
コメント