張平「十面埋伏・上」感想。
暗黒刑事小説(?)。2005年12月28日読了。

張平・ぢゃんぴん(じゃんぴん) ・荒岡啓子訳
新風舎 2005/11出版 392p 20cm ISBN:4797483059 ¥1,890(税込)
珍しく粗筋を書く:中国・古城刑務所。刑務所捜査官・羅維民(ルオウェイミン)は、休暇を取っている同僚・趙中和(ヂャオヂョンフー)の代わりに、死刑執行猶予で収監されている凶悪な犯罪者・王国炎(ワングゥオイェン)を取り調べる。王は刑務所内で、騒ぐ、暴れる、酒を飲む、とやりたい放題の囚人だった。取り調べで王は、自分が起訴された事件ではない、未解決事件の真相を次々と話し出す。王が喋っていることは真実だ、と直感した羅は直属の上司に報告するが、でたらめと一蹴される。上司を飛び越し幹部へ直訴するが、そこでも一蹴される。羅は直感を信じ、自力での捜査を開始するが...
中国のベストセラー作家、張平(ぢゃんぴん)の長編小説。本作はダークな感じが馳星周に似ている。だが馳星周は悪人を主人公とするのに対し、本作は正義感ある人々が主人公である。人々と書いたように、上巻では明確な主人公はいない。主人公群というべきか。登場人物の多さと、中国の複雑な役所や階級の構造などに戸惑う部分もあるが、100ページくらい読み進めたあたりで作品の方向性が見え、ぐいぐいと引き込まれる。
下巻や如何に。
7点/10点満点
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