国末憲人「自爆テロリストの正体」感想。
ドキュメンタリー。2006年01月25日読了。

国末憲人
新潮社 2005/12出版 207p 18cm ISBN:4106101459 ¥714(税込)
もったいない本である。
本書で取り上げられている数人の(アルカイダ系の)自爆テロリストは、生粋のイスラム原理主義者ではなく、それどころか熱心なイスラム教徒ですらないという。貧困層でもなく、どちらかといえば裕福な層だという。それがなぜイスラム原理主義にはまり、自爆テロを行うにまで至るのか。現地取材、関係者へのインタビュー、海外書籍の引用などを用い、自説の結論にまで持って行く。
実に興味深いネタであり、さていかなるものかと読んだのだが...
構成がダメダメである。章立てにあまり意味を見いだせない。人物に焦点を当てたり、出来事に焦点を当てたり、バラバラである。ひどいときは、一行ごとに視点が変わってしまい、いま何について説明をしたいのか訳がわからなくなるときがあるのだ。それなりに丹念に取材をしていることと、それほど難しくない自説の結論なので、支離滅裂とまでは行かないが、何だかすごく散漫な印象。
この筆者は構成力が足りない。実に惜しい。
そうそう、読んでいて思ったのだが、自爆テロリストを語るのにパレスチナを抜きにしちゃいかんでしょうよ。
3点/10点満点
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