藤原正彦「国家の品格」感想。
エッセイ(?)。2006年02月27日読了。

藤原正彦
新潮社 2005/11出版 191p 18cm ISBN:4106101416 ¥714(税込)
ベストセラーだというので読んでみた。帯に「すべての日本人に誇りと自信を与える画期的日本論」とある。そこまでたいそうなもんなのかい、と半ば疑っていた。
本書に書かれている「三権分立の上にマスコミがある」「道徳に理由はなく、悪いことは悪いと叩き込む」「国語力が重要であり英語はその次」「真のエリートが国家には必要」「ゆとり教育などバカの極地」などなど、私が常々感じていることを次から次へと書き連ねている。おお、作者の主張が明快かつ簡潔でなんと小気味よいことか。この本がベストセラーになるということは、同じようなことを感じている日本人がまだ多数いるということなのだろう。
しかし、この本売れているといっても40万部くらいだ。図書館で借りている人を含めて考えても、この本を読んだ人数は、せいぜいが100~200万人くらいいだろう。
それをテレビの視聴率に換算すると、1~2%ということになる。
そんな視聴率では、テレビ番組として失敗作である。キムタクが出ているドラマは20%を軽く超す。日本中で2000万人以上が観ていることになる。読売新聞は発行部数1000万部を超えている。
テレビを中心としたマスコミの影響力は、どんなベストセラー書籍でもかなわない。それが現代ということか。末恐ろしい。
9点/10点満点
※3月18日追記:100万部突破したみたいで喜ばしい。しかし、書籍が100万部突破しても、図書館、回し読み含めてせいぜい読者は300~500万人。視聴率に換算すると5%程度。テレビの影響力ってのは計り知れないですねねえ。
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