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2006/03/17

今野勉「テレビの嘘を見破る」感想。
エッセイ。2006年03月17日読了。

テレビの嘘を見破る
今野勉
新潮社 2004/10出版 222p 18cm ISBN:4106100886 ¥735(税込)

新刊で買って1年半積ん読状態にあった本をようやく読んだ。
ドキュメンタリー番組の「嘘・やらせ」についての著者の考えが書かれた本。比較的最近の事例としてNHKスペシャル「ムスタン王国」を取り上げ、一般的に「やらせ」と言われている行為も、「事実をありのままに撮ったもの」「再現映像」「演出で事実を導き出したもの」「やらせ」「ねつ造(虚偽)」などに分類されるのだ、と著者は分析している。

著者はテレビマンユニオンという大手テレビ番組制作プロダクションの現在副会長で、自身も多くのドキュメンタリー番組を手がけてきた。そういう立場から、テレビのドキュメンタリー番組のあり方とはどうあるべきなのか、についての結論めいたことも書かれている。

しかし、だ。

この著者にして、テレビ界に長く居すぎて感覚がズレていると思わざるを得ない。

私が思うに、ドキュメンタリー番組はドキュメンタリー作品であって、作品であるからには真実のみで構成される必要はないのではないだろうか(ねつ造はまずいが)。
演出家が作品を仕上げている以上、そこには何らかの演出意図が盛り込まれている。演出家の指示の下、映像編集を行い、ナレーションが音声が加わり、登場人物の肉声は好き勝手に切り刻まれる。どこまでが真実なのか。どこまでを真実と信ずればいいのか。

総てが真実のみで作られ、演出家の意図が入っていない映像は、「報道」だけじゃないのか。

今の日本では、その「報道」にすら演出が加わっているので恐ろしいことだが。

3点/10点満点

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