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2006/05/30

宮部みゆき「ドリームバスター3」感想。
SF小説。2006年05月29日読了。

ドリームバスター 3
宮部みゆき /徳間書店 2006/03出版 411p 20cm ISBN:419862139X ¥1,680(税込)

ストーリーテラー宮部みゆきが自己満足のために書いている(と思えてしまう)ぬるいSF小説の第三弾。

今作もご多分にもれずぬるい仕上がりとなっている。登場人物がぬるい。設定もぬるい。展開もぬるい。特にマエストロがぬるい。キャラがはっきりしてないし、役割も中途半端。好みの問題かも知れないが。

そればかりか、本作は話の途中で終わっている。つまりは第四巻を読め、と言うことなんだろうけど、四巻出る頃には三巻の内容を忘れちまいそうだ。その第四巻はいつ出るのか全く判らん。すぐ出るのかも知れないし、二巻から三巻までのように3年後かも知れない。

何だかねえ。

4点/10点満点

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2006年05月29日のニュース23

番組終盤、チャリンコで世界一周をしているおばさんの特集があった。
このおばさんには何の共感も得なかったのだが(と言うか不快だった)、バラナシ(インド)の火葬場で遺体を焼いているシーンが写っていた。ふーん、許可とればバラナシでも撮影できるんだ。私が好んで読むような辺境旅行記や紀行文では、バラナシの火葬場を撮影したら怒られる(下手すりゃ殺される)なんて出ているから、バラナシの火葬場がテレビに出てくるとは思わなんだ。ちょっと拍子抜け。ビデオとっときゃ良かった。

バラナシを舞台にした日本映画「深い河」というのがあるけど、この映画、DVDもビデオも出ていないから、見ようがない。もしDVD化されたとしても、映画としての評価が高くないから普通のレンタル屋には置かれないだろう、そうすると買わなきゃならなくなるのだが買うほどの価値があるのかなあ、日本映画のDVDって値段が高いからなあ、うーん、と平日の夜中に下らないことを考えてしまう。

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映画「シティ・オブ・ゴッド」感想。
実録犯罪映画(安っぽい表現だ)。2006年05月28日鑑賞。


シティ・オブ・ゴッド

allcinema ONLINEでの「シティ・オブ・ゴッド」はこちら。

私はBerlitzで毎週英会話を習っている。受業が始まっても、たいていすぐにカリキュラムを進めず、「先週はどうだった?」とか「昨日何やってた?」と世間話を5~10分行う。とある時、ショーン・コネリー似のマイク先生に、以前見た「バス174」の感想を話したら、「君はぜひシティ・オブ・ゴッドを見なさい」と言われたので、ようやく見たのである。

「バス174」は実際のバスジャック事件で、テレビで生中継された映像を中心に再構成している本当のドキュメンタリー映画なのに対し、「シティ・オブ・ゴッド」は実話をベースにした映画。そういう意味では比較対象にはならないのだけど、リオのスラムで起こっている現実とはこのくらい悲惨なんだぜ、という根っこは同じかも。

で、まあ、「シティ・オブ・ゴッド」は映画として結構良くできていて、130分のやや長めの尺が全く気にならなかった。とはいえ、どう見ても10~15歳くらいの少年たちが、銃を持ち、発砲し、平気な顔で殺しまくるシーンは、いくら映画といえども、子役にそこまでやらせるとは何たることだ、と先進国に住んでいる私は思ってしまうのです。

8点/10点満点

あらすじ -ネタバレに付き必要に応じて読み飛ばして下されい-

リオ・デ・ジャネイロの貧民街「シティ・オブ・ゴッド」での実話をベースにした映画。
シティ・オブ・ゴッドは犯罪の巣窟だった。1960年代、そこで3人の少年が悪さをしていた。そのうちの一人の弟ブスカペが、本作の狂言回し(ブスカペは悪の道に走らず、麻薬もやらずまじめに育つ)。
その3人組に憧れていたリトル・ダイス(見た目8~10歳くらいの少年)は、3人にモーテル襲撃を提案する。3人は金だけ取って逃げたのだが、一人犯行現場のモーテルに残ったリトル・ダイスは、モーテルの客や従業員を殺しまくる。そしてリトル・ダイス(と相棒のベネ)はしばらくシティ・オブ・ゴッドから姿を消す。数年後、リトル・ダイスとベネは、リオでも有数の残虐な悪党になってシティ・オブ・ゴッドに戻る(二人ともたぶんまだ10代)。リトル・ダイスはリトル・ゼと名前を変え、町中の麻薬組織を襲撃し、町一番のボスとなる。残る組織はセヌーラの一味のみ。そして殺し合いが始まる...


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2006/05/24

泉谷渉「電子材料王国ニッポンの逆襲」感想。
元気になれるビジネス書。2006年05月24日読了。

電子材料王国ニッポンの逆襲
泉谷渉 /東洋経済新報社 2006/05出版 249p 19cm ISBN:4492761608 ¥1,680(税込)

1980年代、世界シェア50%を超えていた日本の半導体産業。かつての栄光はどこへやら、今やシェア20%そこそこにまで落ち込んでいる。設備投資のタイミングを誤り、市場が落ち込んでいるときに大規模投資を行った韓国に追い抜かれてしまった。本書によると、世界の半導体市場は28兆円で、そのうち半導体世界首位インテル1社で3兆9000億円、2位サムソン1兆8000億円、3位テキサス1兆2000億円、4位にやっと東芝1兆円。日本の上位13社合計はおよそ5兆5000億円。日本が束になってかかっても、インテル+サムソンと同じくらいにしかならないとは。

かつては日本がダントツにリードしていたはずの液晶ディスプレイ。これも臨機応変な設備投資を行った韓国企業に惨敗の状態。ソニーの液晶テレビにサムソンの液晶ディスプレイを使用することは、経済ニュースで大きく取り上げられた。


しかし、半導体も液晶ディスプレイも、作るには材料が必要なのである。

その材料は、日本が圧倒的なシェアを握っていて、

日本のメーカー同士によるシェア争いはあっても、

韓国やアメリカには簡単に抜かれないぞ、

というのを数字を踏まえて検証解説しているのが本書である。

普通の半導体を作るには、シリコンウェーファーというものが必要である。これがなければ半導体は作れない。シリコンウェーファーの市場規模は9000億円。そのうち60%以上が、日本企業製品だという。

電解コンデンサという電子部品がある。1個3~50円くらいの小さな部品だ。これを作るのには、半導体ほど膨大な設備投資も必要なければ、技術も必要ない。電解コンデンサを作るメーカーは世界中にある。

しかし、この電解コンデンサを作るには、セパレータと呼ばれる紙が必要である。この紙は特殊な紙で、そんじょそこいらの企業では作ることが出来ない。このセパレータの世界シェア70%超を、日本の一企業が作り出している。

素晴らしいではないですか。

この本には、こういう話が随所に出てくる。日本の開発力、技術力、製造能力、どれをとっても素晴らしい。

本書の結論のひとつに、
材料開発は10年に渡る研究を行い、10年掛けて回収する、つまり20年スパンの商売。対して半導体は、3000億円とか5000億円とか設備投資しても、投資タイミングさえ間違っていなければ3~4年で回収できる商売。アメリカや韓国や台湾のように、短期で大もうけすることを望んでいる人種には、20年スパンの材料開発は向いていない。つまり、日本の材料業界はまだまだ躍進を遂げられる、とある。

素晴らしいではないですか。


かなり褒めちぎったのですが、本書は山のように欠点があります。
まず、対象読者層が判らない。専門用語を平気で使っており、それだけを考えたらこういう業界の人向けかと思うのだが、内容はどちらかと言えばこういう業界にいないビジネスマン向け。
それから日本語が時々おかしい。これは読み手の感覚的な部分もあるが、なんか妙。
さらに用語の統一が出来ていない。ガリウムヒ素と書いたりGaAsと書いたり、何の説明もなくAlGaInと出てきたり(アルミガリウムインジウムだと思うが)。

欠点が多いので本の評価としては低め。
でもコンセプトは大変よろしい。

4点/10点満点

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2006/05/23

蔵前仁一「新ゴーゴー・アジア 下」感想。
紀行文。2006年05月23日再読了。

新ゴーゴー・アジア 下巻
蔵前仁一 /旅行人 2003/05出版 237p 21cm ISBN:4947702486 ¥1,680(税込)

この下巻で蔵前仁一さんが訪れた地は、インド、パキスタン、フンザからタシュクルガン&カシュガルへの山越え、チベット、ネパール、トルコ、シリア・ヨルダン・イスラエル、雲南省、バングラデシュ、と相も変わらず多彩。そしてどこの国でもバスや列車を利用する。

中でも、1987年のフンザ(パキスタン)から陸路タシュクルガン(中国)そしてカシュガル(中国)へ抜ける話は強烈。このルートが外国人に開放されて間もない頃に、蔵前さんは果敢にもチャレンジされたそうだ(本書には、解放されたのが1985年、旅したのが1987年となっている)。
二日がかりで通る道のりは、中パ国境からタシュクルガンまで3時間、タシュクルガンからカシュガルまで17時間。中国のバス運転手は、サスペンションの効いていないおんぼろバスを一人で運転する!んですって。道無き道を通るため、時にはダイナマイトを使って道を造るという荒技。標高4000m級のこの地を一人で運転し続ける中国人ドライバーはまさしく超人ですよ。
今はこのルート、中パ両国にとって重要な観光資源となっているから、道も良くなり、それなりに安全になってきているようだ。ま、そりゃそうだろう、私もそのうち行く予定に入れているくらいだから。

アジア各国が急速に発展を遂げている今、この本のような20年前のアジアの雰囲気を味わう旅をするには、アフリカに行かなきゃもう味わえないのかもね。昨日のフジテレビ・ニュースJAPANでスーダン復興がミニ特集されていたけど、中国人やインド人やパキスタン人がわんさか商売しているのを見ると、近い将来アフリカも開発されてしまう感じがするけど。

6点/10点満点(再読なので)

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福井晴敏「オペレーション・ローズダスト・下」感想。
軍事シミュレーション小説。2006年05月22日読了。

Op.(オペレーション)ローズダスト 下
福井晴敏 /文藝春秋 2006/03出版 569p 20cm ISBN:4163245103 ¥1,890(税込)





駄作だ。


時間を無駄にした。



2点/10点満点


-以下ネタバレ含む愚痴。必要に応じて読み飛ばしていただきたい-

・主人公に魅力がない。
・脇役にも魅力がない人物が多い。
・主人公の恋愛感情が稚拙。というか全編全ての人物にわたり稚拙。真保裕一並みに稚拙。
・主人公を取り巻く人間関係が薄っぺらい。
・自衛隊が弱すぎ。
・テロリストグループの動機は判るが、行動の過激さと動機が直結しない。というか説得力不足。
・作者が軍事オタク過ぎ。
・本書全編に、本編の内容と関係ない蘊蓄話が延々と書かれている。下巻P453が顕著だったので引用にならない形で書くと、建物の爆発を描写するのに、コンクリートは変形圧力に弱いから靱性の強い鉄骨と組み合わせる鉄筋コンクリート構造が採用されるが、爆発のエネルギーが鉄骨を破断すれば骨を失ったコンクリートは自重で瓦解する、云々、と無駄無意味無用読書の邪魔にしかならない阿呆な説明が延々と続く。
・私が伏線を読み飛ばしただけなのかも知らんが、いつの間にアクトビルから人(従業員)がいなくなったんだ?
・ビル崩落の10分後に避難命令が解除されるわけ無いだろう。

・それよりも何よりも、この程度の話を書くのに、どうしてここまで長く書かなきゃならんのか理解に苦しむ。半分以下で十分書ききれるだろうに。結局の所、作者は私が今まで思っていたより筆力が足りない作家だったということなのかね。

・まあ長い作品の場合単行本上下巻構成にできるし、福井晴敏は売れっ子作家だから多少値段が高くても買う人は多いし、値段の高い本が売れれば出版社は儲かるから、作品の長さに編集はケチなんか付けないか。

・ああ、無駄な時間を過ごしたよ。


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2006/05/22

映画「トレーニング・デイ」感想。
悪徳刑事映画。2005年05月21日鑑賞。


トレーニングデイ

allcinema ONLINEでの「トレーニング・デイ」はこちら。

拙い粗筋(ちょっとネタバレ):
交通警察官ホイト(イーサン・ホーク)は、念願の刑事・麻薬捜査官に配属されることになった。初勤務の日、上司のベテラン麻薬捜査官アロンゾ(デンゼル・ワシントン)から、「今日は麻薬捜査官としてのトレーニング・デイだ」と言われ、アロンゾの常軌を逸した捜査に引きずり込まれていく。潜入捜査の時の心構えと称してホイトにマリファナを吸わせ、せっかく捕まえた下っ端の売人は情報を引き出したら見逃し、街中で平気で銃をぶっ放す。こんなやり方は間違っていると思いながらも、「俺のやり方について来られないなら、お前は明日からまた交通警官だ」と言い放つアロンゾに渋々付いていく、、、


私はこの映画のことを知らなかった。知人に「えっ、デンゼル・ワシントンが主演男優賞取ったこの映画を知らないとは呆れるなあ」と言われてしまった。考えてみたら2000年~2003年頃、私は仕事がめちゃくちゃ忙しくて、映画を見る暇があまりなかった。日々残業、週数回徹夜、土曜はほぼ出勤、日祝も結構出勤、なんて生活を3年くらいやっていたような。その間、本を読む量も減り、映画を見る回数も減り、映画情報を入手する暇も減った。今、かなり暇な生活を送っているから、いろんな情報を仕入れては、ああ、こんな本や映画を逃していたんだ、としみじみ思う。

で、ようやく「トレーニング・デイ」を見た。

デンゼル・ワシントンがめちゃくちゃ良い(当たり前か)。個人的にデンゼルのNo.1作品と思っていた「マルコムX」よりも演技がすごい。全編にわたって出てくるギャングのたまり場のシーンにえらく迫力があり、そのギャングどもと渡り合うデンゼルが格好良いのなんの。本編のあとにメイキングを見たが、本物のギャングのたまり場で撮影したらしい。コーディネーターが頑張ったんだな。

でもなあ、ホイトやアロンゾが取る行動に、何故? と疑問符を付けたくなるところが間間見受けられたし、ラストへ至る展開が納得できないんだよなあ。アカデミー作品賞にノミネートもされなかったところを見ると、同じような感想を抱いた人は私だけではないということか。

6点/10点満点


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映画「ガタカ」感想。
SFミステリ映画。2006年05月21日鑑賞。


ガタカ

allcinema ONLINEでの「ガタカ」はこちら。

知人より「これ結構いい映画だよ」と薦められ、allcinemaONLINEでも高評価だったので観てみた。

粗筋はallcinemaONLINEを見て下さい。

序盤、「ちょっと退屈な映画かな」と感じながら見ていたけど、なかなか飽きさせない展開が続いて、まあそこそこ楽しめたのですが。

なんでだろうか、ハリウッド映画の未来世界ってのはどうして無機質に描くのかね。人間工学から考えたら、無機質な世界ってのは非効率的で生産性が全く上がらない筈なんだけど。(とはいっても、「マイノリティ・リポート」のアホ丸出しの世界観よりマシです)
ジョージ・ルーカスの「THX-1138」の世界観を引きずりすぎと思うのは私だけだろうか。

この映画を誉めている人も多いことは確かなので、見て損はないかも知れない。

6点/10点満点

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2006/05/18

蔵前仁一「新ゴーゴー・アジア 上」感想。
紀行文。2006年05月17日再読了。

新ゴーゴー・アジア 上巻
蔵前仁一 /旅行人 2003/04出版 237p 21cm ISBN:4947702478 ¥1,680(税込)

「ゴーゴー・インド」を読んだならば「ゴーゴー・アジア」を読み直さなければ。というわけで「新ゴーゴー・アジア」も再読することにした。

3年前に一度読んでいるのだけど、再読でも十分面白いね。1980年代のベトナム、カンボジア、ラオスは入国制限があった話とか、(特に)ラオスの民は純朴だった話とか、中国はメイヨーの国だった話とか、アジアのバス旅行は地獄なのだという話とか。今じゃアジアの国々はどこもかしこも観光地になってしまっているから、今じゃ考えられない話ばかりだなあ、と今更ながらに旅行熱にとりつかれた私は、やっぱ金銭的に無理してでも若い頃もっと旅行に出てりゃ良かったよ、と蔵前さんのような生き方を羨み後悔。言ってもしょうがないのだが。

他の作家が書いた1960年代~80年代の紀行文と、本作で蔵前さんが体験している内容はそれほど大きな違いはないと思うのだが、蔵前さんが書く飄々とした文体、的確なコメント、ちょっとした皮肉、注釈に記された歴史背景の書き方などは、蔵前さんにしか書けない味だ。

その味が、たまらなく良いのだ。

6点/10点満点(再読なので)


ところで「オペレーションローズダスト・下」はどうしたんだ?

いやあ、読んぢゃいるけど読みづらくってたまんないのよ、あれ。それほど面白くもないしさ。

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2006/05/15

蔵前仁一「新ゴーゴー・インド」感想。
紀行文。2006年05月13日再読了。

新ゴーゴー・インド
蔵前仁一 /旅行人 2001/09出版 222p 22cm ISBN:4947702397 ¥1,680(税込)

旅行人ウルトラガイド アッサムとインド北東部(アッサム州・アルナーチャル・プラデーシュ州・メガラヤ州・トリプラ州) を買った。

旅行人ウルトラガイドは読み物として結構面白いので、その地に行く気がなくても買ってしまう。まあ旅行人という小さな出版社が潰れては困るので、旅行人の出す本はなるべく買ってあげようという余計なお世話も多分に含まれているのだが。

ウルトラガイドを一通り眺め終え本棚に入れようとしたら、旅行記の棚が入り切らなくなった本で溢れかえっていた。しょうがない、と本棚を整理していたら、奥の方から本書「新ゴーゴー・インド」が出てきた。

おお、懐かしい。思わず手に取り読み始めてしまった(本書を読むのは4~5回目かな)。

20代の頃、私は旅行に行きたくて行きたくて、どうやったら長期休暇が取れるか、そればかりを考えていた。結局20代の頃に勤めていた会社では長期休暇が全く取れず、やむなく会社を辞めた。辞めたときはバブルがはじけきっていて、職そのものがなかなか見つからず、詰まるところ貯金を食いつぶしていた。そんな状況では旅行に行きたくても行けない。30代になり、会社も見つかり給料もそこそこ貰え、生活も安定してきた。そんなとき、「新ゴーゴー・インド」と出会ってしまった。2002年のことだ。この本を読んだとたんに、旅行に行きたい行きたい行くぞ行かねば行かなければ、と旅行熱が再燃してしまった。しかし、その頃私は熱帯魚を飼っていた。小さい熱帯魚(テトラとか)は、3日えさを与えないと死んでしまう。せっかく(?)旅行熱が再燃したのに、熱帯魚のおかげで長期旅行は行けない身になっていた。悲しい。そんな熱帯魚も、昨年の引越のとき全滅してしまった。7年も生きていたブラックゴースト(ナイフフィッシュの仲間)も死んじまった。全滅したときは悲しくて涙が出たけど、そのおかげで吹っ切れて、ようやく今年の夏に長期休暇が取れることになった。よし、行くぞ、旅行だ。(行くのはインドじゃないけど)

罪な本だよ、まったく。

6点/10点満点(再読なので)

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2006/05/10

福井晴敏「オペレーション・ローズダスト・上」感想。
冒険小説。2006年05月09日読了。

Op.(オペレーション)ローズダスト 上
文藝春秋 2006/03出版 554p 20cm ISBN:4163245006 ¥1,890(税込)

ここ最近では記憶にないほど読むのに時間を要してしまった。

風景の描写が無駄に長い。
主人公の人間性に魅力がない。
主人公の出自と行動に矛盾を感じる。
作者の軍事メッセージがてんこ盛りで飽きてくる。

あまりにもディテールを書き込みすぎている。まるで映画の絵コンテをそのまま文章化したように思えるくらいだ。映画「亡国のイージス」が原作の良さを生かし切れない只のクソ映画になってしまったから、俺の小説を映画化するのなら、俺の文章の通り映像化せんかい、という作者の怒りが出ているかのようだ。

4点/10点満点

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2006/05/09

栗本薫「グインサーガ外伝20 ふりむかない男」感想。
ファンタジー。2006年05月08日読了。

グインサーガ外伝20 ふりむかない男 アルド・ナリスの事件簿2
栗本薫 /早川書房 2006/01出版 334p 15cm ISBN:4150308330 ¥588(税込)

「オペレーションローズダスト」は後回し。

どうもやっぱり何というかグイン外伝はいじいじうじうじした話が多いから買ってもすぐに読む気にならない。今年の1月に買ったのだが後回しにしていた。

まあでも結局読んでみたら本作はそれほどいじいじうじうじしてなく、ミステリとしてそこそこの出来であったからまあ文句言うほどじゃないんだろうけど、ヴァレリウスってそんなに頭が悪かったっけ? とやっぱり文句。

6点/10点満点


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2006/05/08

映画「バス174」感想。
ドキュメンタリー映画。2006年05月04日鑑賞。


バス174

allcinema ONLINEでの「バス174」はこちら。

ブラジル、リオデジャネイロでバスジャック事件が起きた。
事件は発生直後からTVで生中継された。
犯人はバスの窓から顔を出し、「手榴弾とライフルを寄越せ、寄越さないなら人質を殺す」と要求した。
ブラジル警察は犯人を射殺したいが、生中継されているTVに犯人の脳みそが飛び散ることを嫌った知事の指示で射殺できない。

そして映画は犯人の生い立ちに迫っていく。

犯人が6歳の時、目の前で母親を殺されている。
犯人に父親はいなかった。
やがて犯人はストリートチルドレンになった。
ストリートチルドレン虐殺事件が起きたが、犯人はその生き残りだった。
犯人は過去に服役していた。

ブラジルの刑務所は、窓が無く陽光が差さない暗い3人部屋に11人詰め込まれ、あまりの狭さに全員が一度に寝ることはできず(交代で寝る)、むちゃくちゃな司法制度のため刑期がすぎても釈放されず、看守は受刑者に平気で暴力をふるい、とにかく最悪だった。

犯人は投降する(=服役する)くらいなら、一か八かを選択せざるを得ない状況だった。


本作は、「物乞う仏陀」の石井光太のホームページwww.kotaism.comにあるブログで紹介されていた。みたいみたいと思いつつも、近所のレンタルビデオ屋にはどこも置いていなかった。仕方ないな、では買うか、とヨドバシで取り寄せした。

ドキュメンタリー映画はあまり見ない(と言うか流通していない)が、ドキュメンタリーテレビ番組はよく見る。テレビと映画では制作手法が違うから単純に比較できないが、本作は図抜けて素晴らしい完成度だと思う。

こういう作品は、世間の人々に広く見てもらいたい。

9点/10点満点

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映画「ナショナル・トレジャー」感想。
子供向け冒険映画。2006年05月04日鑑賞


ナショナルトレジャー

allcinema ONLINEでの「ナショナル・トレジャー」はこちら。

最近本をあまり読めていないので映画の感想を書く。

ニコラス・ケイジは大好きな俳優なんだけど、出る映画に節操がないのが難点。
これもせっかくのニコラス映画なんだけど、ディズニーだから敬遠していた。

でも面白いよ、という知人の言葉を信じ、休日を利用して見てみたのだが、おやまあなんと意外なことに面白いではないですか。そりゃまあ突っ込み所は山ほどあるし、その展開はどうなのよって所も山ほどあるけど、まあこれはこれで良いんではないのかなあ。

しかしニコラス君、フェラーリを安っぽい車と言いきる(ニコラスと仕事をした弊社社長から聞いた話)程の金持ちなんだから、もう少し出演作品は選んで欲しいよ。何やらせても演技はうまいんだが、安っぽい作品に出すぎ。これじゃあジョージ・クルーニーの方が立派に見えちまう。

6点/10点満点

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2006/05/01

福井晴敏「オペレーションローズダスト・上」中間感想。
冒険小説。

Op.(オペレーション)ローズダスト 上
Op.(オペレーション)ローズダスト 上
福井晴敏 /文藝春秋 2006/03出版 554p 20cm ISBN:4163245006 ¥1,890(税込)

読み始めて10日も経っているのに未だ読み終わらない。
読みづらい。無駄に話が長い。亡国のイージスの焼き直しみたいで余り面白くない。

読むの中断しようかなあ。


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