映画「コックと泥棒 その妻と愛人」感想。
復讐(?)サスペンス映画。1990年頃鑑賞。

allcinema ONLINEでの「コックと泥棒 その妻と愛人」はこちら。
粗筋(紀伊国屋より):夜の闇の中、悠然と輝きを放つ高級フランス料理店“ル・オランデーズ”。ここではゴシックの食卓画を思わせる絢爛たる厨房で、腕によりをかけたコック達が作る料理が毎夜テーブルに並べられていた。この店の一番の顧客は泥棒のアルバートとその美しい妻ジョージーナの一行。自分の社会的ステータスを人に認めさせたいが為に、アルバートは盗んだ金で贅沢三昧、所かまわず乱行を働く傍若無人ぶりを発揮していた。ジョージーナはそんな夫の卑しさにうんざりしながらも、彼の残忍な性格を知り抜いており、恐ろしさの余り逃げだす事も出来ずに日々を持て余していた。そんなある日、彼女の目に一人の男性の姿が写る・・・
英国の奇才、ピーター・グリーナウェイが作り上げた、映画とは映像美であることを教えてくれる映画。
ストーリーは非日常で現実にはあり得そうもない架空の絵空事、かなりの部分でエロく、部分的にグロく、しかしこの映画のストーリーの本質は勧善懲悪なのかもしれない。好き嫌いはともかく、私にとって強い影響力があった映画であることは間違いなく、ピーター・グリーナウェイという監督の名は、私にとって忘れることができない監督の一人になった。
この映画は、レストランのシーンは赤、レストルームのシーンは白、厨房シーンは緑、駐車場のシーンは青、と映画の重要なシーンで使われる色が決まっている。その演出方法は当時とても斬新で(いや今でもかなり斬新だ)で、映画にはこういう表現方法があったのかと思わずにいられない。
で、この映画をBerlitzの教師でカナダ人の映画好き推定年齢30歳のJasonに「この映画を知ってるかい? というかピーター・グリーナウェイを知ってるかい?」と聞くと「うーん、全然知らないけど、有名なの?」というので、「はっはっはー、さすが北米の人間だ、英国人監督は知らんかー。ま、いいから見てみなよ、話はちょっとグロいけど、映像には目を瞠るものがあるよ」と強制的にDVDを貸した。後日JasonがDVDを返してくれた時に、「ミスタアマノ、予備知識無しで見たら結構きっつい映画だったよ、グロいよ、あのシーンが」と言うから、「はっはー、すまんすまん、嫌いだった? 悪かったね。でもさ、Jason、私は今まで映画はシナリオだよって言い続けてきたけど、シナリオよりも映像美が上の映画っていうのもあったんだよね、それがこの映画なんだけど」と偉そうに述べた。するとJason、「うん、結構驚いた。これはハリウッド映画でもなく、フレンチ映画でもなく、日本映画でもない。新しい映画を見た気がする」と言うではないか。ま、そうだね。世界中で映画は作られているからね。
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 機内で「のだめカンタービレ最終楽章 前編」を見る(2010.05.15)
- 機内で「シャッターアイランド」日本吹き替え版を見る(2010.05.15)
- 映画「月に囚われた男」感想。2010年02月18日イベリア航空機内で見る。(2010.02.28)
- 映画「サロゲート」感想。1月18日エールフランス機内で見る(2010.01.28)
- 映画「アバター3D 吹き替え版」感想。
SF映画。2010年01月08日鑑賞。10点満点(2010.01.09)
コメント