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2006/12/29

北方謙三「血涙・上 新楊家将」感想。
時代小説。2006年12月29日読了。

血涙・上
北方謙三 /PHP研究所 2006/12出版 333p 20cm ISBN:456965813X ¥1,680(税込)

第38回吉川英治文学賞に輝いた『楊家将』の続編。


なんという展開だ。石幻果が●●●●だとは。
これは下巻に期待だ。


7点/10点満点

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2006/12/28

吉野次郎「テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか」
をamazonでブックレビューした反応 <2>

今(12/28 18:56)、amazonを覗いたら私のレビューが消えていました。

いやもう本当に笑うしかないね。

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吉野次郎「テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか」
をamazonでブックレビューした反応

以前、吉野次郎「テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか」の感想を書きました。

ほぼ同じ内容を、amazonのブックレビューにも載せています(ちなみに「アラメンド」というペンネーム)。

で、まあ、何を言いたいかというとデスね、私のレビューだけ飛び抜けて反応が大きいのです。
この記事書いている今日、12月28日15:50の時点で、

「32 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。」

と表示されるのですが、他のレビュアーのレビューには最高8人しか投票されていないのに、私だけ32人も。私のレビューだけ飛び抜けて反応が大きいのです。

ここまでくるとナニヤラなものを感じちゃいます。


笑っちゃいますね。

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2006/12/26

吾妻博勝「新宿歌舞伎町 マフィアの棲む街」感想。
ドキュメンタリー。2006年12月25日読了。

マフィアの棲む街
吾妻博勝 /文藝春秋 1998/09出版 398p 15cm ISBN:4167609010 ¥570(税込)

最近私の読書パターンで、本屋で見かけたドキュメンタリーを買ったら実はそれは続編で、元々の本は何年も前に出版されていた、ということがよくある。今回の本も、12月12日に読んだ「新・マフィアの棲む街」の続編である。続編ですら戦慄を覚えてしまうほどの迫真のルポ。これは元々の作品も読まねばなるまいと買ったのだ。


本書の圧巻は終盤に出てくるイラン人殺害事件を追ったときの話だろう。
中国人スナックに強盗に押し入ったイラン人4人。イラン人はママを強姦し数十万奪って逃げる。
著者はスナックに行き取材をしている最中、ホステスや用心棒の会話などから、イラン人が殺されているのではないかと疑う。
取材を進めるうちに疑いは確信に変わり、一人の日本人やくざが関係していることを突き止める。
そしてそのやくざに直接取材をする。
やくざと何度か会い、やくざの口から「俺と中国人用心棒で、イラン人4人のうち3人を殺し、富士山に捨てた」との告白を聞く。


身の危険を顧みず、ここまで取材できる行動力に脱帽する。


1998年に文庫化されて、私が買ったのは20刷となっていた。私が知らなかっただけでベストセラーなのだな。


8点/10点満点

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2006/12/22

村上龍「日本経済に関する7年間の疑問」感想。
ビジネス書?。2006年12月22日読了。

日本経済に関する7年間の疑問
村上龍 /日本放送出版協会 2006/11出版 285p 18cm ISBN:414088200X ¥777(税込)

内容(紀伊国屋より):バブル崩壊後、「失われた10年」といわれる90年代を経て、経済の変化が日本社会のパラダイムを変えつつある。インターネットの急速な普及、雇用環境の劇的な変化、デフレ、人口減少等、かつて想像もできなかった事態は、組織を、個人を、そしてメディアをどう変えていったのか。メールマガジン「JMM」の週刊リポートをテーマ別に再編集。激動の7年を外部からの視点で振り返る。
「景気」と「経済」/雇用と職業/小泉政権・構造改革/変化と格差/アメリカと国益/北朝鮮をめぐって/マスメディアと質問/7年間の質問


7年間に渡ってメルマガに掲載した内容を再編集し書籍としてまとめた本である。著者の意図は判らないが、まとまりのない本になってしまったように思える。

村上龍はマスコミの言葉遣いの貧弱さに呆れているらしく、そのことをやたらと取り上げる。例えばイラク戦争の際、政府はよく「国際社会」という言葉を使ったが、マスコミもその言葉を垂れ流した。「国際社会」とは一体何を示すのか。イラク戦争に参加した国=有志国連合なのだろうか。「国際社会」という言葉の定義が問題なのではなく、定義されていないもしくは定義できない言葉を安易に使うマスコミ、および安易に使っていることに問題意識を持っていない記者、が問題である。と村上龍は書いている。(「景気」という言葉も定義が今ひとつはっきりしない言葉だ、などいくつかの事例が書かれている)


これに関してはかなり同調できるのだが、そんなことを書いている村上龍自身が、「パラダイム」「ゼロサム」など定義が曖昧な外来語を多用しているのはいかがなものだろうか。


5点/10点満点

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2006/12/21

藤川太「サラリーマンは2度破産する」感想。
家計指南書。2006年12月20日読了。

サラリーマンは2度破産する
藤川太 /朝日新聞社 2006/10出版 219p 18cm ISBN:4022731052 ¥756(税込)

紀伊国屋BookWebで
「リスクが高いのは、実は「中の上」のサラリーマン世帯だった!人並み以上の収入はあるはずなのにお金があまり貯まらないと感じているなら、あなたの人生は2度、大きな財政危機がやってくる。
家計が苦しくなるメカニズムを解き明かし、将来に向け、ガッチリ貯まる人生設計術を伝授する。」
と掲載されていたので買ってみた。


至極簡単に言ってしまえば、一般家庭の生涯人生設計を、企業のキャッシュフロー会計(資金繰り)を用いてうまく切り盛りしましょう、という本。企業では年度毎に、収入と支出のバランスを見ながら予算を作る。本書では「企業の年度」を「我が生涯」に見立て、まずは人生予算を作りましょう、というところから始まる。

例えば、現在子供が二人いて10歳と8歳だとしたら、5年後に長男が高校入学で出費がかさみ、7年後に次男が高校入学、8年後に長男が大学入学で大きな出費、10年後に次男が大学入学でこちらも大きな出費、5年後には車も買い換えたいので長男の高校入学と合わせると結構大きな出費、、と支出を予算化。

対して収入は父親の給与収入、リタイア後の年金収入が主なものとなる。

現預金は現在幾らあり、収入と支出のバランスを見ると◎◎年後に預金が底を尽いてしまう、、、

ということにならないようにするためにはどうしたらいいのかということが細かに書かれている本です。


独り身の私にはあまり参考にならない本でしたが、普通の家庭の人が読むと結構役立つと思います。


6点/10点満点

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2006/12/20

陳惠運「わが祖国、中国の悲惨な真実」の実態。

以前当ブログで、陳惠運「わが祖国、中国の悲惨な真実」の感想を書いた。

この本に書かれていた驚くべきことの一つに、下水道から取り出された油で揚げたパン、を取り上げた。

その内容を裏付けるような記事が、日経ビジネスオンラインに掲載されている。記事掲載日は12月15日、つい最近のことだ。

●え!中国では下水溝から食用油が作られる?

(リンク先の記事を全文読むには日経ビジネスオンラインへの登録が必要です)


恐ろしい世の中になってしまったのだなあ。

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石田ゆうすけ「洗面器でヤギごはん」感想。
旅行記。2006年12月19日読了。

洗面器でヤギごはん世界9万5000km自転車ひとり旅3
石田ゆうすけ /実業之日本社 2006/11出版 255p 20cm ISBN:4408008060 ¥1,575(税込)

自転車でアラスカ→アメリカ縦断→中米→南米→ヨーロッパ→アフリカ縦断→アジア横断をした著者のシリーズ第3弾。

今年の10月にかなり奮発して高級自転車を買い自分がサイクリングをするようになったので、以前読んだときよりも面白く読めるだろうと思っていたのだのだが、さすがにシリーズ第3弾ともなると読んだことがあるように思えるエピソードがいくつか出てきてしまって、まあその分だけ個人的にはマイナスでしたが、著者の書く文章は、他の紀行作家(たとえば沢木耕太郎とか小林紀晴)よりも情景が目に浮かびやすく、ああ私も外国に行って著者のような旅をしてみたい、と思わせるところはやっぱりこの著者の将来性を感じずにはいられないのです。


6点/10点満点

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2006/12/19

綿谷りさ「インストール」感想。
青春小説?。2006年12月18日読了。

インストール
綿矢りさ /河出書房新社 2005/10出版 182p 15cm ISBN:4309407587 ¥399(税込)

本書の解説で高橋源一郎が偉く褒めちぎっていた。
17歳で書いたにしては完璧、なんてレベルではなく、とにかく小説として完璧、なのだそうだ。綿矢りさが紡ぎ出す言葉が良いと。

この小説で繰り広げられる小さな非日常が、私にはどうにもリアリティが感じられず、なんかちょっとイマイチなのかもしれんと思ったのだが、解説を読んで、そういや確かに言葉がすっと入ってきたなあと思い至り、文才があるってこういうことなのねと知らされたような気がした。

前にも書いたが、その昔栗本薫(中島梓)が「作家は四つの才能に分類される」とどこかで書いており、
・ストーリーテラー
・シチュエイションテラー
・プロットメイカー
・アイデアメイカー
なのだそうだ。一人でいくつもの才能を持っている作家もいれば、一つだけ飛び抜けた才能がある作家もいる。綿矢りさはどれにあてはまるのか考えてみたが、どれにもあてはまらないような気がする。美しい文章を紡ぎ出す才能は、上の四つとはまた別の才能なんだろうなあ、と柄にもなく真面目に考えてしまった。


6点/10点満点

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2006/12/18

「本試験型 漢字検定準1級 試験問題集'08」感想。
学習テキスト。2006年12月17日実践中。

漢字検定準1級試験問題集本試験型 ’08年版
成美堂出版編集部 /成美堂出版 2006/11出版 127p 22cm ISBN:4415035892 ¥693(税込)

私、漢字検定2級を持っています。

2年ほど前、異常に資格習得熱が高まっていた時期に取りました。この頃受けた資格は、知的財産権検定(2級に受からず準2級)、ビジネス実務法務検定(2級に受からず3級止まり)、著作権検定(上級のみ受け落ちた)、ドットコムマスター2004(★★に受からず★止まり)、システムアドミニストレイター初級(希望試験会場じゃなかったので受験せず)、など。

そんなことはどうでもいいのですが、暇つぶしにゲームソフトの「漢検DS」を買って、漢字力が錆びていないか自己チェックをしていたら、2級までいってしまったのです(本試験で受かっているから当たり前なのだが)。

で、この「漢検DS」は2級までしか対応していないソフトなので、準1級の能力があるか自分では判らないのです。

そこでなんというか、もろくすっぽ調べもせずに漢検準1級の受験を申し込んでしまったのです。お代金5,000円也。申し込んでから、この試験問題集を買ってきました。


....甘かった。

....舐めていた。

漢検準1級は200点満点なのですが、今のところ練習問題5回やって平均点が52点です。合格ラインは160点です。合格ラインははるか彼方です。異常に難しい四字熟語。2級と準1級ってレベルが違いすぎると思うのは私だけ?試験日は2月4日。ああ。間にあわねえだろうなあ。

梓匠輪輿、桂殿蘭宮、屋梁落月、欣求浄土、、、、、知らねえよ、そんな言葉。


もうちょっと書き込み欄があった方が良いと思うが、採点せず/10点満点

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映画「クラッシュ」感想。
ジャンル分け不能。2006年12月17日鑑賞。


クラッシュ

allcinema ONLINEでの「クラッシュ」はこちら。

粗筋とかはallcinema ONLINEなどをご参照下され。

天気が悪い日曜日、今日は映画を見ようと決めて挑んだ本日2本目の映画。去年の(今年のっていった方がいいのか?)アカデミー賞作品賞受賞作。


とても良くできていた映画でした。

今年見た映画の中で文句なしのナンバー1(っても今年22本しか見てないけど)。


キャスティングが見事。無関係なエピソードが並列に進行する話でありながら、見ている途中で「こいつ誰だったっけ?」と思うことがなかったのが、この映画の良さを引き立たせていた。

映画のサイトなどでは賛否両論(賛が7・否が3くらい)だけど、否な人たちの感想でよく見られた意見が「テーマが絞れていない」「登場人物がむやみに人種差別しすぎている」「各エピソードに深みがない」などだったが、まあどれも正論でしょうね。否な意見の人たちの感想も判らなくもないし。

ただねえ、「2時間じゃ短すぎる」という否定意見はどうなんでしょうか(本編112分)。

芸術映画なら3時間でも4時間でもいいかもしれないけど、興業映画は2時間以内につくるのは当たり前なんだけどな。映画に求めるものは人それぞれだからいいんだけどさ、ハリウッド映画だぜ、これ。
ディレクターズカット版が来年2月に出るみたいだけど、そっちも特別長くなるわけではなく115分。


どうでもいいことだけど書いておきたいこと。鍵屋が撃たれた後の行動に疑問。


で、せっかく良い映画を見たので、もう1~2本見ようと思っていたけど今日は2本で終了。

9点/10点満点


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映画「ホテル・ルワンダ」感想。
実話を元にした映画。2006年12月17日鑑賞。


ホテル・ルワンダ

allcinema ONLINEでの「ホテル・ルワンダ」はこちら。

粗筋とかはallcinema ONLINEなどをご参照下され。

このブログを開設した約1年前、この映画が日本公開されるとネタにしたにももかかわらず、公開されてから事実と違うとかイマイチだとか素晴らしいとかいろいろ雑音が入ってきてしまって見る気が失せてしまった。今日ようやく見た。


予想の範囲内で素晴らしい映画でした。


主人公が避難民に請求書渡す意味が判らなかったのは、どこか見落としがあったのだろうか。


7点/10点満点


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2006/12/15

金原ひとみ「蛇にピアス」感想。
恋愛純文学。2006年12月14日読了。

蛇にピアス
金原ひとみ /集英社 2006/06出版 121p 16cm ISBN:4087460487 ¥400(税込)

今更ながら読んでみました。

冒頭に出てくる「スプリットタン」の言葉で、この小説の方向性がある程度推測できてしまいましたが、しかしまあ何というのでしょうか、10代でこういう小説を書けるというのは素晴らしい。今更ながら、この小説なら芥川賞を取ったというのも頷けるものがあります。(ちなみに私はしゃくれアゴで、メシを食っている最中によく舌を噛み結構ひどい出血の憂き目に逢います。その痛さを知っていると、スプリットタンなんて想像するだに恐ろしい)

この小説が上梓された頃から10代作家が目立ち始めましたが、底浅い10代作家も多く、出版社の編集者は底浅い10代作家なのか才能豊かな10代作家なのかを見極めてから出版して欲しいと切に願うのです。

6点/10点満点

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2006/12/14

栗本薫「グインサーガ111 タイスの魔剣士」感想。
ファンタジー小説。2006年12月14日読了。

タイスの魔剣士 グイン・サーガ111
栗本薫 /早川書房 2006/12出版 315p 15cm ISBN:4150308721 ¥567(税込)


だからさ、クムの話はもう飽きたっちゅうねん。

6点/10点満点

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2006/12/13

吉野次郎「テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか」感想。
駄作。2006年12月12日読了。

テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか
吉野次郎 /日経BP社(日経BP出版センター) 2006/12出版 207p 19cm ISBN:4822245543 ¥1,575(税込)

※私の誤読があったので、12月13日夕方にちょっと直し入れました。


私はテレビ番組制作会社でプロダクションマネージャーをやっている。

映像コンテンツを創るためのコンテンツ投資ファンドを運営したり、自社で作ったテレビドラマを番組販売したり、著作権交渉を行ったり、宣伝プロモーションを行ったりと、会社が大きくないので何でもやる便利屋的な職種だ。

大きい会社ではないが、番組制作部門の売上が年15億円くらいの会社である。
その他の事業全部ひっくるめると年60億円くらいの売上がある。


本書を本屋で見つけたとき、日経BP社が出しているんだから何か目新しいネタが書かれているんだろう、と勝手に思いこみ、ろくに立ち読みもせずに(会社経費で)買った。


さて感想。


新聞雑誌記事をかき集めただけの内容。

独自の視点なし。

分析や掘り下げもなし。

取材が薄っぺらい。

結論ありきで書かれている駄作。

ということである。


理由は、

●著者は著作権に関して十分な知識を持っていない可能性がある。テレビ局が製作費を全額負担する場合、テレビ局が著作権を持つのは自然な話である。

●テレビ番組の共同著作権についての取材が底浅いため、一部のバカな制作会社の例しか取り上げられていない。当社が作ったドラマの場合、テレビ局が製作費を全額負担しているにもかかわらず、放送後、当社に著作権が移るような契約になっている。

●テレビ局とインターネット業界に関して焦点を絞っている書き方だが、テレビ業界について語るのに、電通を筆頭とした広告代理店の話を抜きにしてしまったら何の意味もない。

●テレビ局が、電波という既得権益を守るためにインターネットにコンテンツ供給しないという主張だが、我々番組制作会社もインターネット配信に全面的に賛成というわけではない。その理由は違法コピーである。本書ではインターネットで映像コンテンツを配信する際の、デジタル媒体の危険性を全く考慮していない。違法コピーを防ぐ技術がまだ確立されていない現段階でインターネット配信を行うと、せっかく作った番組が丸ごとコピーされてしまう危険性もはらんでいる。

●著者は、テレビ番組をインターネット配信するために必要な著作権処理が、どれだけ手間暇かかるものなのか全く判っていない。インターネットが普及する前に作られた番組の場合、スタッフとの製作契約、役者との出演契約にはインターネットに関する条項が一切入っていない。ドラマの場合、極論を言えばエキストラに至るまでのすべての出演者からインターネット配信の承諾を取らねばならないが、行方の知れない端役の役者など山ほどいる。(ここからちょっと追加) 役者から許可取れないままインターネット配信して、あとになって役者から文句言われたとき、悪いのは全面的に我々(配信を許諾した者)になってしまうのだ。

●ハリウッドで作られるテレビ番組の予算は日本の数倍で、それが実現できるのはアメリカのコンテンツ投資ファンドが機能しているから、というような記述もあるが、アメリカでコンテンツ投資ファンドが機能する背景に、制作会社が金を持ち逃げもしくは過分な利益を得ないように監視する保険機構があるからなのだが、それについては一切語られていない。

●(ここちょっと直し入れた) 179ページには、世界のコンテンツ産業の市場規模は1兆2000億ドルだと書かれている。そのうち米国のコンテンツ産業は5000億ドル(アメリカのGDPの4%)、対して日本のコンテンツ産業は1000億ドル(日本のGDPの2%)で、GDP比でもアメリカの半分しかなく、これはテレビ局が番組をインターネットなどに配信せずに塩漬けにしていることが原因である、と言うようなことも書かれているが(総務省見解の引用)、それはあまりにも偏ったバカな見解ではないか。こういうところ、少しは著者自身の意見を入れろよ、全く掘り下げが浅いんだから。

●(ここ追加) 日本に於いてテレビという媒体が魅力的なのは、全国津々浦々ほぼ同じ時間に同じ番組が放送され、大勢の視聴者が同じ時間に同じ番組を見ること、にある。全国の平均視聴率が20%とすると、おおよそ2400万人の日本人が同時に同じ番組を見ていることになる。著者にこの意味が判るだろうか。

●(ここも追加) インターネットは国境がない。と言うことは、日本からインターネットで番組配信を行うと、それは世界中で見ることができてしまう(プロテクトすることもできるが)。世界各国の著作権法は、各国毎に異なっている。
万国著作権条約(名称不正確かも)に加盟している国であれば共通の著作権法じゃないの? と世間一般では思われているかも知れないが、実はそうでもなくて日本とアメリカですら著作権は異なっている(著作者人格権などが顕著に異なる)。法律が整っていない国で自分たちが作った映像コンテンツを見られるようになってしまう、それは作り手としてはかなり恐ろしい事態だ。


他にもまだまだ沢山、山ほど言いたいことがあるが、


結論


こんな本は買う必要なし。

読む必要もなし。

どうしても読みたきゃ図書館で十分


本書の金銭的価値:35円

1点/10点満点

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2006/12/12

吾妻博勝「新・マフィアの棲む街 新宿歌舞伎町」感想。
歌舞伎町ドキュメンタリー。2006年12月12日読了。

新・マフィアの棲む街 新宿歌舞伎町
吾妻博勝 /文藝春秋 2006/12出版 424p 15cm ISBN:4167609029 ¥630(税込)

本屋の新刊コーナーで本書を見たとき、何となく感じるものがあり、立ち読みをしてみた。
冒頭数ページを読んだだけで、丁寧に取材された良質のルポであると思い、早速購入。文庫だったので、数年前に出た単行本の文庫化だと思っていたが、最初から文庫で出版された全くの新作だった。本書は週刊誌アサヒ芸能に連載されていた記事を元に、大幅な加筆訂正を行ったもの。


新宿歌舞伎町は、外国人犯罪の温床である。最近は中国人(正確には中国東北部)の犯罪が増えているが、その実態をつかむためには、歌舞伎町のディープな店に出入りし、中国人や台湾人、韓国人、日本人ヤクザなどと仲良くなり、情報を得なければならない。著者はそれを実践している。度胸がある人だ。私なら怖くてとてもじゃないがディープな歌舞伎町になど行きたくない。10年近く前、日本に帰化した上海人に連れられ、大久保病院の近くにある中華料理屋に行ったことがある。そのとき店内にいたのは、私以外全員中国人だった。しかも、どっからどう見てもカタギには見えない連中ばかり。連れの上海人は「あんまり周りを見ちゃ駄目だよ」とか「この店は日本人だけで入らない方が良いよ」などと言う。食った気がしなかったよ。


それはさておき、著者はそういう店に一人で行く。

そこで得た事実は、驚愕の事実ばかり。


私がうだうだ書いてもしょうがない。

久々に、いいからとにかく買って読め(借りるな)。


こういう上質のルポを書く人には印税をきちんと支払わなくては。図書館で借りて読んで、読者はそれで満足かも知れないが、著者には一円もはいらない。著者の生活を楽にし、良質のルポを書き続けてもらうためには、買って印税を支払わなくてはならない。と私は思う。


本書の金銭的価値:1,575円の単行本でもOKと思うボリューム

7点/10点満点(まだまだ取材の途中なので、一冊の書籍としては甘い部分有り)

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2006/12/11

曙機関「漫画 アブナイ!中国」感想。
中国クライシス漫画。2006年12月10日閲覧。

漫画アブナイ!中国
曙機関 /宝島社 2006/12出版 255p 21cm ISBN:4796655662 ¥999(税込)

最近本が読めてないのでネタ枯れ気味の当ブログ。というわけでマンガの感想を書いてしまう。

タイトルから推測できるとおり、「今の中国は様々な問題が山積みでアブナイ国なんだよ」ということをマンガを使って解説している本。

書かれている内容は、以前紹介した「わが祖国、中国の悲惨な真実」に書かれていることの一部を抜粋しているような感じ。要は中身が薄いってこと。

この本、マンガで現在中国の問題点を指摘するような構成になってはいるけど、マンガである必要性が全く見いだせない。主人公も脇役も特徴がない。文章で書けばいいことを、マンガのキャラに喋らせているだけ。何のためのマンガ化なんだか。


ま、出版ポリシーが何もなく編集者も無能だらけの宝島社だからしょうがないか。


3点/10点満点

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2006/12/07

浅田次郎「中原の虹 第二巻」感想。
歴史小説。2006年12月07日読了。

中原の虹 第2巻
浅田次郎 /講談社 2006/11出版 371p 20cm ISBN:4062137399 ¥1,680(税込)

第一巻と同じく、まだまだ登場人物の紹介の様相。

第一巻では李春雷・張作霖・袁世凱が軸といった感じであったが、第二巻は西太后と李春雲(ちゅんる)が軸。読むものを惹きつけてやまない浅田節はますます絶好調。第三巻が出るのは来年になるとの話を聞いたので、それまで話を忘れないようにしなければ。


さて、この本を読もうと思っているけど未だ読んでいない人へ。

この本を読む前に「蒼穹の昴」を読み返すと、よりいっそう本書が面白くなると思います。

私が「蒼穹の昴」を読んだのは10年前。最早うっすらとしか筋を覚えていないため、李春雷が出てきてもすぐに李春雲(ちゅんる)と結びつかなかったり。西太后が「ちゅんる、ちゅんる」と言うセリフを読んで、ああ、そうかこれは「蒼穹の昴」とつながっている話だったんだ、と思い至る始末。

私は今から読み返そうかな、と悩んでいるのです。(他に読まなきゃならない本が山積みなんだよなあ)

7点/10点満点

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ココログメンテ

当ブログはニフティのココログプラスで作っております。
有料ブログサービスです。
月額472円も取られます。

で、つい先日メンテナンスで53時間も投稿ができない状況にありました。

◇メンテナンス日時
2006年12月5日(火)10:00~12月7日(木)15:00の約53時間


メインテナンスなのでしょうがないなあ、と思っていたのです。

しかし、先ほどニフティから発表されたメインテナンス報告を読むと、メインテナンスの目的だった機能改善に失敗したとのこと。53時間もかけて失敗とは。

何をやっているのでしょうか、まったく。

ニフティは本日(12月7日)株式上場し、約69億円の資金を調達したとのこと。

その金使って、まずは優秀な技術者を雇いなさい。

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2006/12/04

「TV'S HIGH」(珍しくテレビ番組の)感想。
コメディ。2006年12月3日鑑賞。


TV’S HIGH

allcinema ONLINEでの「TV’S HIGH」はこちら。
wikipediaでの「TV’S HIGH」はこちら。


2000年10月から2001年3月にフジテレビで深夜放送されていた木村拓哉のコメディ番組。

出前ピザの景品で「テレビ局開局キット」を渡された木村拓哉は、ピザ屋の店員(生瀬勝久)から「テレビを開局して視聴率80%取れ」とわけのわからない指令を受ける。わけのわからないままテレビ放送を開始することになった木村拓哉が、適当につくった番組を毎週毎週適当に垂れ流す、というシチュエーションコメディである。

木村裕一や宮藤官九郎もネタだし&出演していて、彼らが作り出す笑いのツボにはまってしまうと、終始ゲラゲラしっぱなしである。

何故か突然見たくなり衝動的にDVDを(今更)買い、そして昨日ずっと見ていたのだが、本編が190分もあるのに疲れもせずゲラゲラ笑いっぱなしだった。


最近のお笑いはだいぶ質が低下してきたので、こういう私好みのコメディが復活して欲しいな、と切に思うのである。(怪物ランドの「うそっぷランド」や、タモリの「今夜は最高」に似ているような気がする)


8点/10点満点



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