京極夏彦「邪魅の雫」感想。
ミステリ。2007年01月30日読了。
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今(2007年1月30日 0:48)、フジテレビで【フェイク・オフ~完全なる相関図 「上島竜兵の(秘)関係」】なる番組を眺めていた。上島竜平が志村けんのことを「たにまち」と言い、テロップに「谷町」なる語が表示されたので、「タニマチ」じゃねえのか?と思って調べてみたら、「谷町」で正解だった。
この程度の私が、今度の日曜(2月4日)に漢字検定準1級を受験する。
以前も書いたけど、2級と準1級のレベルの違いに愕然としているので、受けてもたぶん落ちるけど。
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早川いくをの「へんないきもの」に書かれている、変な動物の実写が収められたDVD。
ワラスボ(怪魚)
プレーリードッグ
オポッサム(有袋類) & オセロット
ハリモグラ
ウミウシ
ドクターフィッシュ
アザラシのタマちゃん
オオグチボヤ(ホヤ/へんないきものの表紙の生物)
アイアイ(猿)
ミミックオクトパス(たこ)
ウバザメ(鮫)
ワニガメ(亀)
ササゴイ(鳥)
コウガイビル(蛭)
コモリガエル(蛙)
センジュナマコ(なまこ)
が紹介されている。たくさんあるように思えるが、実際に「へんないきもの」が紹介されている時間は、相当に短い。
このDVDは、NHKエンタープライズが制作販売しているのだが、その内容はNHKスペシャルのパロディとなっており、完成度は
最悪
である。
世間を知らない無知なNHKの自己満足クリエイターが、身内だけでウケているネタを盛り込み、一般人には通用しないレベルの極端に低い笑いをこれでもかこれでもか、と押しつけてくる。
このDVDは早送りなしでは見られない。
下らなさすぎて、早送りしまくりである。
とにかくとにかく、とにかく最悪なDVDである。
「へんないきもの」の映像が興味深く見られるものだけに、DVD化にあたりNHKの制作関係者の無能っぷりが際だっている。せっかくの素晴らしい「へんないきもの」の映像を、こんな最悪なDVDに作り替えてしまった無能NHKクリエイター、およびこんなDVDの発売を許してしまった関係者は死んでしまえ。
1点/10点満点
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※文章がへたくそだったので、ちょっと追加(1月29日)
このDVDには、上記のようにたくさんの珍しい生物の実写映像が納められています。計ったわけではないのですが、「へんないきもの」の実写部分は15~20分くらいです。DVDの総時間は60分です。
DVDを作るに当たり、制作者サイドは単に「へんないきもの」の実写映像を見せても面白くないと考えてしまったのでしょう。いろんな「へんないきもの」の実写を次々と再生するのではなく、合間合間にドキュメンタリーやNHKスペシャルのパロディを持ってきました。このパロディが最悪なのです。
テレビ業界で働く私には、ある程度理由はわかります。「へんないきもの」の実写映像の使用料は滅茶苦茶高額なのです。このDVDを作るのに、「へんないきもの」の実写映像使用量だけで数千万円かかっていると思われます。従って、合間合間に入れるコンテンツ(このDVDの場合パロディ部分)に回す予算がなかったのでしょう。
同業者が同業者の悪口書くなって言われそうですが、クソを作っている連中は「自分たちって素晴らしい、すげえ優秀」と勘違いしている輩が大半ですから、クソはクソと指摘してやらないと、クソな連中は自分がクソとは認識できないのでですから、同業者ですけどクソはクソと言い切るのです。ああ、くどい。
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池上彰 /小学館 2006/11出版 207p 21cm ISBN:9784093897051 ¥1,470(税込)
「邪魅の雫」があまりにもアレなので、一旦脇に置いてしまいましたとさ。
「週刊こどもニュース」の池上せんせいの易しい社会問題解説書。
・日本の政府は(諸外国と比べて)巨大である?
・日本の財政赤字は(諸外国と比べて)多い方?
・日本の原子力発電は普通の先進国並み?
・日本は小さな島国?
・日本の医療は(諸外国と比べて)レベルが低い?
などの結構興味深い30個のテーマに関して、公表されているデータから、「その認識は正しい」「間違っている」「どっちとも言えない」に分類していく。
なかでも、
・日本の生徒の学力は低下している?
に関しては、私もその記事をニュースで読み、「やっぱりゆとり教育なんて間違っとるねえ」とか「ゆとり教育っちゅうのは教師が休みたいだけじゃろ」などと思っていたのだが、池上せんせいに依ると、
1981年に日本は数学学力1位だったが、1999年には5位になってしまった、そりゃ大変だ、
と簡単に結論づけるのは間違いで、同じ土俵での比較なのか調べないとあかん、となる。
で、調べる。すると、1981年の調査参加国は20カ国、対して1999年の参加国は38カ国で、1999年に日本より上位になった国はすべて1981年の調査に参加していない国なのだ、ということは、1981年の1位は強豪国が参加していない中で取った1位であって、1999年に順位が下がったからといって、日本の生徒の学力が低下しているとは言えんぞな、と本書では述べられている。(ちなみに日本より上位なのはシンガポール、韓国、台湾、香港)
こういう統計データの誤った引用が問題であるというのは、「データの罠」でも指摘されていることなので、統計は正しく使わないと世論操作につながり兼ねないのだなあ、と思う次第です。
7点/10点満点
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1/15(月)から読み始めた「邪魅の雫」。
1週間、金曜までには読めると思っていたのだが、
予想以上に読みづらく、まだ半分。
このイヤ~な感じは「オペレーションローズダスト」に似ている。
脇役に魅力がないから読みづらいんだよなあ。
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確かに痩せていますが、人相も悪くなってます。
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逢坂剛 /文藝春秋 2006/11出版 299p 20cm ISBN:9784163254302 ¥1,699(税込)
逢坂剛もすっかり時代小説の書き手となっりました。
江戸後期の旗本三男坊の侍、彦輔が主人公の物語。時代小説によくある連作短編。
小人目付の迅一郎、その下で働く藤八、浪人侍隼人、彦助の隣の部屋にすむかなめ、金貸しの鞠婆、など魅力的な登場人物が多い。自分の食い扶持を稼ぐために齷齪する彦輔の姿が、頼もしくもあり、情けなくもあり、悲しくもあり。いい味出してる。
逢坂剛お得意のスペイン絡みのサスペンスも、集大成となるイベリアシリーズがあと数作で完結しそうだし、作家としての今後の方向性を時代小説に見出したのだろうか。元々上手い作家だっただけに、逢坂時代劇の今後に期待が持てる。
6点/10点満点
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高千穂遥 /日本放送出版協会 2006/04出版 220p 18cm ISBN:9784140881781 ¥735(税込)
数冊前に紹介した本、村上龍「日本経済に関する7年間の疑問」の中に挟まっていた版元のミニパンフで本書のことを知り、「おお、高千穂遙か懐かしい」と感じてしまって買ってしまいました。(高千穂遙には中学生時代めちゃくちゃはまってました。クラッシャージョウとダーティペアに)
取りあえず本書に書かれている痩せた実績。
著者高千穂遙(1951年生)は、50歳を超えてから自転車(スポーツサイクリング)を始め、始めてから本書を書くまでの約3年間で82kg→58kgへと大減量に成功。現在の体脂肪率はなんと8%。ほれぼれします。
私もサイクリングをしているので、どうやったらそこまで痩せられるか興味津々、で買ったわけです。
高千穂遙が乗っているのは、ロードレーサーと呼ばれるスピード重視の高級自転車で、週4日、毎回2時間(約50km)走るとのこと。基本的にはそれだけで痩せた。食事制限は一切無し。モリモリ食う。
私はサンデーサイクリストなので、週4回も走り回ることは不可能。(日曜は気分が乗ると8時間・70kmくらい自転車でうろちょろしています)
そういう根本的なところで、私の生活スタイルには合わないなあ、私は高千穂遙ほどには痩せられないなあ、と感じてしまったのです。
あと、こういう本は、
自転車に興味はないけどとにかく痩せたい!
という人を対象に書かれるべきものと思うけど、それにしては出だしから自転車の専門用語がちょくちょく出てきて、その用語のフォローがあまりなされていなくて、これじゃあ自転車にある程度の興味を持っている人じゃないとと、本を買ってくれんぞな、ということは結局高千穂遙が伝えたいことは伝わらないんじゃないかなあ、と思いました。(それと高千穂遙が買った自転車は50万円もする超超高級自転車で、こういうところも万人向けではないな、と)
私は自転車に興味を持っているので、それなりに参考になる話がいっぱいあり、これからのチャリンコライフの励みになりました。
ちなみに高千穂遙は、50歳になってからでも肉体改造(健康的に痩せること)できるんだ、それも自転車に乗るだけで、ということを一番に訴えたいみたいです。
5点/10点満点(個人的感想だけで言えば7点だが、出版意図と内容が若干釣り合っていないので減点)
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HTMLの勉強も兼ねて、2006年の読書総括を表にまとめました。
読書数は冊数です。「上・下」に分かれている本は読書数2冊とカウントしています。
英語や漢字検定などのお勉強本、「google earth」の本のようなPC関連書籍、クイズ本などは、それなりにちゃんと中身を読みますが、この手の本は読むことが主眼ではないので、読書数にカウントしていません。
また、最新の世相を反映した世界地図帳、世の中のいろんな業界ランキングが書かれている業界地図、写真集・画集などは、読むというより眺めることがが主体となり、読書とはちょっと異なると思っているので、こちらもカウントしていません。
2006年は、私にしては本を読んだ方です。過去13年間で2番目の多さです。
今年も仕事が暇だったんです、はい。
| ジャンル | 国内 | 海外 | 合計数 | |
|---|---|---|---|---|
| 小説 | SF・ファンタジー・ホラー | 11 | 0 | 11 |
| 小説 | 冒険・ミステリ | 14 | 1 | 15 |
| 小説 | 歴史・時代・武侠 | 6 | 0 | 6 |
| 小説 | 純文学・青春 | 8 | 0 | 8 |
| 小説小計 | 39 | 1 | 40 | |
| その他 | ノンフィクション・ルポ | 18 | 5 | 23 |
| その他 | いわゆる新書 | 11 | 1 | 12 |
| その他 | 紀行文・旅関連・エッセイ | 9 | 0 | 9 |
| その他 | ビジネス・株・雑学他 | 20 | 1 | 21 |
| その他小計 | 58 | 7 | 65 | |
| 総合計 | 97 | 8 | 105 |
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若桜木虔 /ベストセラーズ 2002/04出版 262p 18cm ISBN:9784584120392 ¥714(税込)
読書を趣味とする人で、将来作家になってみたいと思う人は多いのではないだろうか。私もその一人である。とは言っても、私は作家になるための努力もしていなければ、作品を書き上げることもしていない。なれるものならなってみたい、という程度のことだ。私のような夢見るバカが世の中には多数いるのだろうか、そういう人向けに書かれた作家を目指すための指南書が数多く出ている。私が過去に読んだ本としては、久美沙織「これがトドメの新人賞の獲り方おしえます」というのがある。
深い意味も意図もあるわけではなかったのだが、たまたま見かけて何となくタイトルに惹かれてこの本(若桜木虔「プロ作家養成塾」)を買ってしまった。著者が若桜木虔だというのも買った理由の一つだ。私が中学生くらいの頃、若桜木虔はジュニア小説をやたらと書いていて、何冊か読んだことがある。そのときの印象は、この作家はやたらといろんな本を出すなあ、それにしてはどれもこれも可もなく不可もない作品ばかりだなあ、粗製濫造作家なのかなあ、などと思った覚えがある。
それはそれとして本書の感想。
駄目な小説とはどういうものなのか、
を非常にわかりやすく解説している。
その理論は、素人が小説を書き新人賞に受賞するためのテクニックというだけでなく、普通にプロが書いた普通の小説を読んでそれが滅茶苦茶つまらなかったとき、その小説がつまらない理由にもあてはまるのだ。
例えば、
・同じようなシーンを繰り返すと読者は飽きる
→福井晴敏のオペレーションローズダストのことだ
・主人公は早い段階で出せ
→梁石日のニューヨーク地下共和国のことだ
・話の展開が読めてしまう話の進め方や、ご都合主義的展開だと読者はしらける
→海堂尊のナイチンゲールの沈黙だ
・時代小説は時代考証、歴史考証にちょっとでも間違いがあるとそれだけで駄目
→佐藤賢一の女信長だ
・登場人物の数が多すぎると人物の内面を深く描くことが出来ないから(力量のない作家は)避けるべし
→真保裕一の奇跡の人だ(ちょっと違うか?)
・SFやファンタジー小説はよほど奇抜なアイデアでない限り、ほとんどのアイデアは出尽くしている
→宮部みゆきのドリームバスターだ
今まで面白くないと感じた小説の面白くない理由がわかった(気がする)。
若桜木虔の分析力恐るべし。
どうでもいい話だが、本書の著者若桜木虔はの読みは、わかさ「ぎ」だと思っていたが、わかさ「き」だということを本書で初めて知った。名字の読みは本当に難しい。
7点/10点満点
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久伊豆好男/頭脳ゲーム研究会 /青春出版社 2006/12出版 236p 19cm ISBN:4413008624 ¥499(税込)
税込500円で買える雑学シリーズの本。
雑学を読むだけじゃなくクイズ形式で、世界地理が好きな私には打って付けの本でした。
以前似たような本を紹介していますが、この本の方がやり甲斐あります。
全5章、各22問、592点満点となっている本書の得点配分は、
得点配分→私の得点、
入門編113点満点→45点
初級編115点満点→64点
中級編118点満点→78点
上級編117点満点→79点
難問編129点満点→55点
で、終わってみたら321点だった(正答率54.2%)。
入門編の得点が一番低いとは。
私はかなり偏っているからなのだろう。
7点/10点満点
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※2007/01/09若干修正入れました。
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北方謙三 /PHP研究所 2006/12出版 355p 20cm ISBN:4569658148 ¥1,680(税込)
昨年と同じ失敗をしてしまった。
2005年、最後に読んだ本は「十面埋伏・上」
年末年始をだらだら過ごし、
2006年、最初に読んだ本は「十面埋伏・下」
だらだら過ごした期間が無ければもっと面白く読めたと思い、正月を挟まなければよかったとちょっと後悔した。
そう思っていたのに、
2006年、最後に読んだ本が「血涙・上」
年末年始をだらだら過ごし、
2007年、つまり今年最初に読んだ本が「血涙・下」
なのだ。だらだら過ごした期間が無ければもっと面白く読めた。昨年と同じ失敗をしたのだ。間抜けの極み。
ああ、間抜けの極み。
さて本書。
遼ではなく宋に仕えた楊家の悲しき運命を見事に書ききっている。
前作「楊家将(上・下)」よりも面白いと思う。
北方謙三の筆力に脱帽するばかりだ。
私が知らなかっただけなのかもしれないけど、「楊家将」の物語は、中国では「三国志」「水滸伝」並みに有名な話だとか。前作「楊家将」を読んだとき、私は北方謙三の創作だと思っていた。そして北方謙三もすごい話を考えるのだなあ、とかなりの高評価をつけた。そういう勘違いがあったけど、前作「楊家将」は第38回吉川英治文学賞に輝いたのだから、実際そうとう面白い話だったのだろう。
続編に当たる本作「血涙(上・下)」は、好みの問題もあるだろうが、前作より面白いと私は思う。
8点/10点満点
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