« 東野圭吾「たぶん最後の御挨拶」感想。
エッセイ。2007年02月13日読了。
| トップページ | 着々と進行するレアメタルパニック »

2007/02/15

竹内薫「99.9%は仮説」感想。
科学解説新書。2007年02月14日読了。

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方
竹内薫 /光文社 2006/02出版 254p 18cm ISBN:9784334033415 ¥735(税込)

本書の目次
プロローグ 飛行機はなぜ飛ぶのか?実はよくわかっていない
第1章 世界は仮説でできている
第2章 自分の頭のなかの仮説に気づく
第3章 仮説は一八〇度くつがえる
第4章 仮説と真理は切ない関係
第5章 「大仮説」はありえる世界
第6章 仮説をはずして考える
第7章 相対的にものごとをみる
エピローグ すべては仮説にはじまり、仮説におわる


ビートたけしの「コマネチ大学 数学科」というテレビ番組がある。フジテレビで木曜深夜25:00頃から放送されている。この番組がネットされている局は、ちょっと調べた限りではKBS京都くらいしかなかった。関東ローカルに近い番組のようだ。

この番組の内容は、たけし・女子東大生2人組・ダンカン率いる芸人集団の3グループが、毎回1問だけ出題される高等数学の問題を解き、もっとも美しい解法を示した解答者が優勝するというものなのだが。

例えば、タテ10cm、横502.5cmの枠の中に、直径5cmの缶は最大何個入りますか?(注:ケプラー予想の応用問題らしい)

たけしは作図して正解を導き出し、東大生は計算して正解を導き出し、ダンカン達は実際に缶を並べて正解を導き出す。

数学嫌いには堪ったモンじゃないだろうこの番組、意外なことに視聴率がいいそうである。世の中、数学に興味を持っている人も沢山いるのだなあ。(この番組については、数日後、別に感想を書きます)

で、本書は、その番組で数学解説者をしている科学作家・竹内薫の書である。竹内薫は、湯川薫名義でミステリ小説も発表しているらしい。(調べたら6作品出版されていた)


本書に書かれているテーマは明快で、今の世の中で事実と思われているようなことでも実は仮説に過ぎない、である。それを実証するため、いくつもの実例を出して易しく解説している。

冒頭に登場する「飛行機がなぜ浮かぶのかは、まだ解明されていない」には驚いた。
飛行機の翼は上が丸く下が平ら、飛行機がある速度で進んでいくと、翼の上側の気圧が薄くなりそれで浮力が発生する、というのは仮説だそうだ。一般的に信じ込まれているこの原理にイチャモンを付けたのが、有名な物理学者で、だから論争が巻き起こっているのだそうだ。

竹内薫は、一般的に信じ込まれているこの原理がなぜ仮説なのかを、易しく説明してくれる。判りやすい。


同様に、地球温暖化の原因が二酸化炭素であるというのも仮説、生命が太古の地球のアミノ酸から生まれたというのも仮説、ダーウィンの進化論も仮説と書き、それらがなぜ未だ仮説なのかについて解説する。そして読者である私は納得する。

いい作りの本だ。

こういう本は、中高生にぜひ読んで欲しいな。

7点/10点満点

amazonはこちら

にほんブログ村 本ブログへブログランキングに参加しております。
バナーをちょこっと押していただけると恐悦至極なり。

|

« 東野圭吾「たぶん最後の御挨拶」感想。
エッセイ。2007年02月13日読了。
| トップページ | 着々と進行するレアメタルパニック »

◇語学などの勉強本」カテゴリの記事

コメント

考え方が柔軟になりますね。

投稿: beck | 2007/02/28 21:16

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/43036/13918703

この記事へのトラックバック一覧です: 竹内薫「99.9%は仮説」感想。
科学解説新書。2007年02月14日読了。
:

« 東野圭吾「たぶん最後の御挨拶」感想。
エッセイ。2007年02月13日読了。
| トップページ | 着々と進行するレアメタルパニック »