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2007/04/28

岡崎大五「添乗員世界遺産旅がらす」感想。
紀行文。2007年04月27日読了。

添乗員世界遺産旅がらす
岡崎大五 /角川書店(角川グループパブリッシング) 2004/03出版 308p 15cm ISBN:9784043654048 ¥579(税込)

私は、ある作家を気に入ってしまうと、その作家の作品を全て読みたいと思い、実際全て読むまで気が済まない。

「砂のクロニクル」が面白いと聞き、買い、読み、おお本当におもしろいと感じ、「山猫の夏」を買い、読み、ああこりゃすげえと思い、「伝説なき地」を買い、読み、ただひたすらに圧倒され、船戸与一の既刊本を(たぶん)全て買ってしまった。
「毒猿」が面白いと聞き、その前の作品である「新宿鮫」を買い、読み、おお本当におもしろいと感じ、改めて「毒猿」を買い、読み、ああこの作家はすごいよ、とばかりに大沢在昌の既刊本を(たぶん)全て買ってしまった。
「幻獣ムベンベを追え」が面白いと聞き、買い、読み、おお本当におもしろいと感じ、「巨流アマゾンを遡れ」も買い、読み、これは更にもっと面白く、高野秀行の既刊本を(たぶん)全て買ってしまった。
「ゴーゴー・インド」が面白いと聞き、買い、読み、おお本当におもしろいと感じ、「ゴーゴー・アジア」も買い、読み、これは更にもっと面白く、蔵前仁一の既刊本を(たぶん)全て買ってしまった。

本書の作者・岡崎大五も、私にとってそういう作家になったみたいだ。



添乗員ネタなので、同じような話が繰り替えされているように思えるかも知れないが、そんなことはなく毎回毎回異なるエピソードを持ってくる。

この人が書く本は、リラックスして読むにはもってこいなのだな。

すっかりお気に入りになってしまった。

7点/10点満点

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2007/04/26

清川妙「八十四歳。英語、イギリス、ひとり旅」感想。
エッセイ。2007年04月26日読了。

八十四歳。英語、イギリス、ひとり旅
清川妙 /小学館 2006/03出版 207p 19cm ISBN:9784093876025 ¥1,680(税込)

(紀伊国屋BookWebより)
何かを始めるのに遅すぎることはない!53歳から英語学校に通い、65歳でイギリスにひとり旅を始め、はや13回の武者修行。パワフルでユーモラス、そして長寿社会を悔いなく生きる知恵がいっぱいつまった人生&旅エッセイ。

清川妙[キヨカワタエ]
1921年、山口県生まれ。奈良女高師(現奈良女子大学)文科卒。教職を経たのち文筆活動に入る。古典評論、生き方エッセイ、手紙の書き方など、多方面にわたる執筆や講演会で幅広く活躍している。




著者は53歳からベルリッツで英語を学び始め、3年後、英語教師自宅でのプライベートレッスンにうつり、都合12年英語を勉強し続けた、と本書に書かれている。

ベルリッツでは3年間で400レッスンを超えたとあり、現在の価格で考えると約140万円くらいになる(私は去年までベルリッツのセミプライベートを受講、約100レッスンで35万円)。

自宅プライベートレッスンは会社が間に入らないので多少安く済むだろうけど、きちんと英語を教えられるだけの能力を持っている教師の元でレッスンを受けたら、時給3,000円くらい払わないとならんのでは?

能力を持った教師というのは、例えば母国で英会話教員の資格を持っているなど。ベルリッツの教師陣はNOVAに比べるとはるかにマシという世間の評判で、実際そんなに悪い印象を受けた教師はほとんどいなかったけど、母国で英語教員だった人はいなかったはず。で、アメリカ人、カナダ人、オーストラリア人、イギリス人が混在していて方言が結構目立った。例えばクリーニングのことをカナダ人は「dry cleaner」と言い、イギリス人は「laundry」と言い、アメリカ人は「cleaning」でもたぶん通じると言い、ベルリッツ内部では統一してくれと思うことしばしば。

まあつまり結局何が言いたいのかというと、この著者はたっぷりと時間を掛けて英語を学べた裕福な方なんですね。そのぶん稼いだんでしょうから、そのことについてどうのこうの思うのは単なるやっかみなのでしょうが、でも私はベルリッツに2年通っただけで貯金が底をついてしまったので、本書のようにしゃらんとプライベートレッスンを受けていましたと書かれてもなあ。


そう遠くないうちに、気がつけばやってくる我が老後を考えると、金を貯めなきゃならんなあ、と私に思わせる示唆に富んだ本であった。(ちなみに本書の内容は普通の旅エッセイで、上記のような感想を持つのは私がひねくれだからだ)


本書の価格、1,680円はちょっといくらなんでも高くないですかい、と言う意味で評点辛い。

4点/10点満点

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2007/04/25

ロバート・ハリス「エグザイルス」感想。
エッセイ。2007年04月25日読了。

エグザイルス(放浪者たち)―すべての旅は自分へとつながっている
ロバート・ハリス /講談社 2000/01出版 321p 15cm ISBN:9784062564076 ¥714(税込)

概要(紀伊国屋BookWeb一部加)
誰にも束縛されることなく、自分の好きな道を歩きたい。
社会が敷くレールの上を往復する人生なんて送りたくない―時代はヒッピー文化が台頭した1960年代、「自分の可能性」を求め、日本を飛び出した若者がいた。
ヨーロッパ、インド、中東、バリ島、オーストラリア…世界中を旅しながら、「自分」に辿り着くまでの心の軌跡がここにある。
人生を嘆き、落ち込んでいる人をめざめさせる感動の一冊。

著者ロバート・ハリスは1948年生まれ、イギリス人の祖父を持つクオーターの日本人。




この本の単行本が出版されたのは1997年で、もう10年も前のこと。
その頃に読んでいたら違った感想になったかも知れないが、普通の日本人的道徳観をもつ単なる中年になった今の私には、麻薬中毒患者の下らない独白本としか思えない。


2点/10点満点

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2007/04/24

中谷美紀「インド旅行記1・北インド編」感想
紀行文。2007年04月23日読了。

インド旅行記〈1〉北インド編
中谷美紀 /幻冬舎 2006/08出版 359p 15cm ISBN:9784344408333 ¥599(税込)

表紙の写真(ラダックだと思う)が良かったので買ったら、女優の中谷美紀が、ゴージャスすぎずでも貧乏旅行でもない、普通の身の丈にあった38日間のインド一人旅を敢行した紀行エッセイだった。

ヨガとメシの話が多く、ヨガに興味のない私にはちょっと退屈だったところも多かったが、意外と文才あるんだね、と思ったのです。


5点/10点満点

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岡崎大五「添乗員狂騒曲」感想。
紀行文。2007年04月23日読了。

添乗員狂騒曲
岡崎大五 /角川書店(角川グループパブリッシング) 2003/07出版 308p 15cm ISBN:9784043654031 ¥579(税込)

この作者の紀行エッセイを3冊続けて読んだにもかかわらず、だれた感じを持たなかった。

職業柄否応なしに巻き込まれる悲しい旅のどたばた描写と、添乗員ならではの人物観察力で特徴を良く捉えた、はた迷惑なツアー客の面々の書き方、そして適度に織り交ぜられる作者のつぶやき(愚痴)が、肩の凝らない気軽な読み物としての完成度を高めているんだろう。

トラブルになった話だから本にするほどのネタになっているんだろうけど、しかし笑える。


7点/10点満点

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小栗左多里・トニーラズロ「イタリアで大の字」感想。
紀行マンガ。2007年04月22日読了。

イタリアで大の字
小栗左多里/トニー・ラズロ /ヴィレッジブックス(ソニー・マガジンズ) 2007/04出版 165p 21cm ISBN:9784789730174 ¥1,155(税込)


何のためにイタリアに行って、いろんな都市でいろんな体験をしているのか、イマイチ目的がよく判らない。なので、とっ散らかった印象を受けてしまう。

「ハワイで大の字」の時も同じような感想を抱いたので、まあ、こういうコンセプトのマンガなんだろうなあ。


3点/10点満点

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2007/04/23

岡崎大五「添乗員奮戦記」感想。
紀行文。2007年04月20日読了。

添乗員奮戦記
岡崎大五 /角川書店(角川グループパブリッシング) 2002/12出版 293p 15cm ISBN:9784043654024 ¥579(税込)


添乗員ってのは大変な職業だなあと思うと同時に、良いツアー客と一緒になるかならないかってのは運不運によるものなのだなあ、と思う。

それにしてもこの作者は文章が上手いね。


7点/10点満点

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2007/04/20

岡崎大五「添乗員騒動記」感想。
紀行文。2007年04月19日読了。

添乗員騒動記
岡崎大五 /角川書店(角川グループパブリッシング) 2002/07出版 284p 15cm ISBN:9784043654017 ¥559(税込)

珍しく書店で立ち読みして気に入ったから買った本。(私は買う本の95%が紀伊国屋BookWeb経由。タイトルと紹介文だけで買うこともしょっちゅう)

話としてはよくあるタイプの添乗員咄なのだが、軽妙洒脱な文章と味わい深いイラストで、書かれている情景が目に浮かんでくる。やはり紀行文たるもの、情景が目に浮かび旅心をくすぐるようでなくては。

私自身は添乗員付きの海外旅行には1回しか行ったことがなく、そのツアーも10人と少人数で、乗り継ぎ飛行機が4時間も遅れホテル着が0:00過ぎだったのに誰一人文句を言わず、終わってみたら実に快適なツアーだった。だから本書のように珍客が多いツアー話を読んでしまうと、やっぱり旅というものは気心の知れた仲間少人数で行くものだよなあ、と思ってしまうのである。


それはそれとして、本書のイラストに見覚えがあったので見てみるとグレゴリ青山とある。旅行人によく載っかっているイラストレーターさんじゃないですか、と思う後書きを読むと、本書は旅行人に掲載された話と書いてある。

旅行人の蔵前編集長が認めたのなら、面白くて当たり前だなあ。

本屋でたまたま見かけて立ち読みして買った本だけど、こりゃあ運がいい。

7点/10点満点

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2007/04/19

当ブログの構造について同僚から指摘を受ける。

当ブログのデザインはイマイチである、と自分でもわかっている。
何とかしたいなあ、と常々思っている。

が、正直ブログデザインの進化が早くてついて行けない。
TypePadのコマンドがそのまま使えないココログの特殊仕様にも困っている。

悩んでいるんだよ、と20個くらいのブログを平行して運営してアフィリエイト収入が月に5万円を超える同僚に話をしたら、「あんたのブログは根本的に間違っている」と言われてた。

曰く、
「google AdSenseやamazonライブリンクは、サイドバーじゃなく記事中に埋め込んだ方が効果的だよ」
「プロフィールを充実させなきゃ、読んでくれる人から共感を得られないよ」
「紀伊国屋のアフィリエイトなんて無意味じゃないの?」等々。

なるほどそうなのか。がんばって改造してみるよ。

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世界一周堂「世界一周航空券パーフェクトガイド」感想。
格安航空券ガイド。2007年04月18日読了。

世界一周航空券Perfect Book
世界一周堂/地球一周コミュニティ /朝日新聞社 2006/10出版 183p 21cm ISBN:9784023303751 ¥1,575(税込)


装丁も中身もデザインに凝った本である。
センスの良さが感じられる良い本だ。

だが、実のところ内容が薄い。

各航空会社が正規商品として販売している「世界一周航空券」を知っていたら、デザインに凝っただけの内容の無い本と思うだろう。

が、私は「世界一周航空券」なんていう商品のことを知らなかった。

住宅ローンを払い終わったら会社を辞め、しばらく旅行しようと考えている私には、本書に書かれている情報はとてもありがたい。実に参考になる。



本書記載のサンプルプラン/スターアライアンス/飛行機代335,000円
成田→北京→(バンコク経由)カトマンズ→《他の手段でデリーまで》→(ウィーン経由)イスタンブール→(フランクフルト経由)ケルン→ミュンヘン→バルセロナ→マラガ→(チューリッヒ経由)パリ→(ワシントン経由)ニューヨーク→成田


別のサンプルプランでは、サンチャゴ経由でイースター島にも行ける。
と書かれている。なんてこった。


スターアライアンスの世界一周チケットの噂(?)はどこかで読んだ記憶がある。

そういう情報をネットで検索して調べることはそんなに難しくないと思う。
けど、明確な目的がない状態でのネット検索には時間がかかる。

漠然とした検索に費やす時間を考えたら、1575円という本書の定価はそれほど高く感じない。


普段の私なら、内容が薄い本書のような本に対しては怒り爆発するところなんだけど、本書は私にとって値段相応以上の価値が見いだせた。朝日新聞社もたまには良い本出すんだな。うん、良い本だ。


7点/10点満点

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2007/04/18

滝田明日香「晴れ、ときどきサバンナ」感想。
バカエッセイ。2007年04月17日読了。

晴れ、ときどきサバンナ―私のアフリカ一人歩き
滝田明日香 /幻冬舎 2007/02出版 249p 15cm ISBN:9784344409118 ¥559(税込)

この本を読んで「著者の生き方ってステキ」とか「チャレンジ精神旺盛で若いっていいなあ」とかそういう感想を抱く人も多くいるだろう。

が。

世間知らずのモラトリアムバカ女が親の金で好き勝手なことやって、あげく紀行文のような体裁をとった単なる愚痴たれ本を書き、ただひたすらに読者(私)を苛つかせるという、世にもむかついた本としか思えない。



著者は親の都合で6歳の時日本を出て、シンガポール、フィリピン、アメリカと移り住んだらしい。




第3章。
ボツワナ短期留学から、そのままボツワナのキャンプでアルバイトする予定だったが、親から「グリーンカードが切れてしまうから今すぐアメリカに帰ってきなさい」と連絡があり、悩んだあげくアメリカに戻る。ここで第3章終わり。

第4章。
グリーンカードの問題を解消すると、、、、、、


何のために第3章の終わりでグリーンカードの話を出したんだ?





第4章。
グリーンカードの問題が解消したので、ボツワナのキャンプでアルバイトするため再びヨハネスブルグ経由でボツワナへ。ボツワナに行く前に1週間時間があったので、ヨハネスブルグから突如レソトにミニバスで行く。ヨハネスブルグでは何のトラブルに見舞われることも無く、簡単にレソトに行けた。そのことについて著者はこう書いている。

「ヨハネスブルグは世界で一番犯罪の多い街である。アフリカーナはこの街では危ないからとあまり街に出ないし、夜も出歩く人はいない。けれども、私が思うに彼らはただ単に黒人の人たちの文化を理解する努力を怠って「危ない場所」などと決めつけ、近寄らないだけではないのだろうか。」

そういう意見を書くのは構わないけど、ヨハネスブルグに住む日本人が車を運転しているとき、交差点を赤信号で止まっていたら強盗に射殺された、という事件が発生したり、ミニバスを待っていた日本人が何人も強盗の被害に遭っている現実も一緒に書けよ。

おまえ(著者のこと)のような無責任な輩が書いた言葉を信じて旅した邦人が、南アフリカで被害に遭ったらどうすんだ。


あほらしいからこれで感想終わり。


2点/10点満点

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2007/04/14

村井哲之「コピー用紙の裏は使うな!」感想。
いわゆる新書。2007年04月13日読了。

コピー用紙の裏は使うな!―コスト削減の真実
村井哲之 /朝日新聞社 2007/03出版 226p 18cm ISBN:9784022731371 ¥756(税込)


今新書の中でベストセラー街道まっしぐらとなっている本書。早速買いました。

目次を除くと正味200ページくらいの本なのですが、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も同じ話が繰り返し出てきます。調べたわけじゃないのですが、感覚的に本書の中身は30ページくらいで、後は何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も同じ話が繰り返されているだけです。

どのくらい繰り返されているのかというと、この感想で何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も同じ話が繰り返されていると書きましたが、この何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度もという文章を読むのが当ブログの読者の方々は嫌気がさしてきているのではないかと思うのですが、そのくらい何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も同じ話が繰り返されています。

本書は企業のコスト削減に関するわかりやすい提言をしているのですが、突き詰めてしまえば
・電気代は10%以上削減できる。公共料金だから値段が下がらないと思いこんでいるだけ。同じ意味で水道代もガス代も下がる可能性がある。
・コピー機を無駄に使っていないか。コピー機の料金は1枚いくらで保守料金取られているんだよ。

こんだけです。

それをこの作者は何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も同じ話を繰り返して書いています。形を変えているのではなく、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も同じ話を書いています。

一番削減しなきゃならないのは、水増しされている本書の内容だと声を大にして言いたい。


でも、(正味30ページくらいで書けるだろう)本書の主張は、すちゃらかサラリーマンたち(概ね今50歳以上の輩)にとっては意外と感心するような話になっているので、勘違い中間管理職(普段はろくに本を読まない輩)が絶賛し、「君たち若いもんもこういう本を読んで節約を勉強しなきゃあ」とか言って若い社員に押しつけ推薦し、そういう相乗効果でベストセラー街道を突き進んでしまうのかもなあ。

amazonの本書のレビューを見ると、そういうバカっぽいレビューがわんさか載ってるよ。今確認してきたら42件のレビューがあって、全部☆4つ以上。朝日新聞社のサクラかね、レビュアーは。


書籍としては明らかな駄本なんだけど。


本書の金銭的価値:こんな中身のない本は105円のダイソーブックで出しやがれ。
2点/10点満点

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2007/04/12

栗本薫「グインサーガ113 もう一つの王国」感想。
ファンタジー。2007年04月12日読了。

もう一つの王国―グイン・サーガ〈113〉
栗本薫 /早川書房 2007/04出版 311p 15cm ISBN:9784150308841 ¥567(税込)


長くだらだら続いたクムの話に行き詰まり、強引に違う展開に持っていき、行き当たりばったりで書いていたら結果オーライな話ができあがりました。

てな感じ。


4点/10点満点

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2007/04/11

小川和久・坂本衛「日本の戦争力 VS 北朝鮮、中国」感想。
国防の本。2007年04月10日読了。

日本の戦争力VS.北朝鮮、中国
小川和久/坂本衛 /アスコム 2007/04出版 319p 19cm ISBN:9784776204084 ¥1,680(税込)

※ですます調の文章は私には無理みたいなので、前のように傲岸不遜な文体に戻します。


前作「日本の戦争力」は、昨年読んだ本の中で唯一10点満点を付けた本だった。平和主義者が主張する盲目的な自衛隊撤廃論に対して、平和主義者の幻想をずばずばと一刀両断する内容は読んでいて痛快だった。前作で書かれていた内容は、今まで読んだこの手の本の中でもっとも説得力があった。私は軍事アナリストでもオタクでもないので、著者小川和久が書いていることが本当なのかどうか検証することは出来ない。しかし、小川和久が書いている本なら信頼しても構わないだろう、と思わせるに十分な内容だった。


で、本書はその続編。


冒頭の章で、北朝鮮の核実験の意図について分析しているが、これがまた説得力十分なのである。第2章では中国の戦力分析。これもまた説得力十分。第3章は日本が目指すべき戦争力。これも納得。

アメリカ・ロシア・中国など大国の論理、北朝鮮の本音と建て前、現実的な各国の戦力分析、そこから導き出される日本が取るべき道。どれもこれも説得力が十分なのである。

しかし第3章まで大きな視点から書かれていたのに対し、第4章以降は枝葉末節の細かな話が展開される。著者は第3章までの延長として書いているのだろう。だが私は第4章以降の展開が唐突に感じた。

第4章184ページに「「安全」にはどのくらいのコストがかかるのか?」という項があるのだが、「……食品メーカーや店が期限切れ食材を使うといった問題も、次から次へと表面化してきます。これらはコストとしての「安全」という意識が民間レベルでも欠如している典型的なケースでしょう」と書いている。

食材の賞味期限自体がまやかしに過ぎないのだから、生卵なぞ冷蔵庫に入れておけば4週間大丈夫だぞ。ヨーグルトだって賞味期限が切れてから少なくとも3日は大丈夫だぞ。生ラーメンだって賞味期限切れてから少なくとも2週間は大丈夫だぞ。だからこの論理はなんだかおかしいぞ(と枝葉末節揚げ足取り)。


まあいいや。本書の感想としては総論賛成、各論?


6点/10点満点

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2007/04/06

小針進「韓国人は、こう考えている」感想。
教養新書。2007年04月05日読了。

韓国人は、こう考えている
小針進 /新潮社 2004/12出版 222p 18cm ISBN:9784106100956 ¥735(税込)


著者(紀伊国屋BookWebより)
小針進[コハリススム]
1963(昭和38)年千葉県生まれ。東京外国語大学朝鮮語学科卒、韓国・西江大学公共政策大学院修士課程修了、ソウル大学行政大学院博士課程中退。外務省専門調査員(在韓大使館勤務)などを経て、静岡県立大学国際関係学部助教授


1年半くらい前、私は韓国に興味を持っていました。良い意味ではなく、むかつく国として興味を持っていたのです。マスコミによって作り上げられていく韓国ドラマブームに呆れ、またちょうどマンガ嫌韓流が出た頃でもあり、韓国って嫌ったらしい国だなあ、と思うようになりそういう興味を持っていたのです。

本書は2005年夏頃に買い、頭30ページくらい読んだところでほったらかしになっていました。思い出したように手に取り改めて頭から読み直したのですが、買ったときに比べて韓国に対しての興味を失っているため、さして面白いとも感じず、あっという間に読み終わり。


本書にはいくつかのアンケート結果を図表とともに掲載している(韓国人が日本のことをどう思っているのかなど)のですが、本文中で図表を見りゃ判る数字をいちいち書いたり、その書き方がただだらだら書き連ねているだけで何と何を比較しているのかぱっと判らなかったりと、レイアウトをきちっと構成していれば格段に良い本になったんじゃないかなあ、と思うと勿体ない本です。

とはいえ日韓関係、日朝関係は日々刻々と変化を遂げているので、2年間に出た本書は既にして内容が古くなってしまっているような気がします。


4点/10点満点

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筒井康隆「巨船ベラス・レトラス」感想。
文壇糾弾メタフィクション。2007年04月04日読了。

巨船ベラス・レトラス
筒井康隆 /文藝春秋 2007/03出版 208p 20cm ISBN:9784163256900 ¥1,200(税込)

(紀伊国屋bookwebより)
売れさえすれば作者を潰したっていいというのか。
人間を使い捨てにする企業の論理か。
そんな若いやつの小説、受賞した時だけその受賞した本が売れるだけのことじゃねえか。
今の状況がなんでも正しいというんなら、なんでもうすぐ世界が滅びるってことを認めて、それを書かないんだ。
それが現在の文学者のやるべきことじゃないのかい。
現代日本文学の状況を鋭く衝く戦慄の問題作。


私は人口9,000人の北海道の片田舎で生まれ育ちました。私が小学生のころ、田舎の町立図書館の図書館司書は同級生の母親がやっており、図書館は身近な存在でした。その町立図書館は他所にはあり得ないある特徴がありました。

人口9,000人の小さな町の図書館です。蔵書数はせいぜいが数万冊です(たぶんですけど)。

そんな小さな町立図書館に、ハヤカワSF文庫と創元SF文庫の本が、なんと1,500冊くらいあったのです。当時発刊されていたハヤカワと創元のSF文庫が8割くらい、もしかしたらそれ以上が蔵書されていたのです。図書館の棚を3本くらい占領していました。壮観でしたよ。

なぜそんなに蔵書されていたかという理由は簡単で、町民の寄付です。

考えてみてください。図書館にある本の3%くらい(かな)がSF小説で占められている、というのははっきり言ってかなり異常です。でも、子供の頃はそんなことを全く気にせずに、小学4年生くらいから火星シーズ、金星シリーズ、、ターザンシリーズ、レンズマンシリーズ、キャプテンフューチャーシリーズ、などを読んでいきました。正確には読んだつもりになっただけで、あまり内容を理解していなかったと今では思いますけど。


そんな子供時代を過ごしたのは私だけではなく、同級生で私の他に3人、SF好きがいました。MくんとYくんとKくんです。Kくんの母親が図書館司書でした。そして私たちは中学生になり、少し読解力が増しました。


さて、筒井康隆。

まず最初に筒井康隆にはまったのはMくんでした。Mくんの次はYくん、Kくんとはまり、私も読み出すようになりました。

「馬の首風雲録」から始まり、「家族八景」「七瀬ふたたび」「時をかける少女」「狂気の沙汰も金次第」「脱走と追跡のサンバ」「俗物図鑑」「日本以外全部沈没」「ウィークエンドシャッフル」「大いなる助走」。。。。。

筒井康隆と半村良と新井素子と星新一と神林長平と豊田有恒と山田正紀と横田順弥と平井和正と高千穂遥と田中光二と岬兄悟と鏡明と光瀬龍と中子真治(元SF映画評論家)と井口健二(SF映画評論家)と伊藤典夫(SF小説評論家)は、中学生の時に多大なる影響を受けたSF作家です。ちなみに小松左京はほとんど読んでいません。当時SFファンは安部公房もSFカテゴリーに分類していたので、それで私も(今思えば無謀にも)中坊の頃に安部公房を読みました。


そしてようやく本書の感想なのですが、良くも悪くも筒井康隆っぽい小説でメタフィクションです。筒井康隆っぽく書くと、

本書は、作家と詩人と編集者と文芸誌の主催者である金持ちと作家の家族がいつの間にか作家と詩人と編集者と文芸誌の主催者である金持ちと作家の家族の無意識を現したと思える巨船に乗り、その巨船にはなぜか作家と詩人の書く小説や詩の登場人物が具現化しその具現化した登場人物たちは作家と詩人と編集者と文芸誌の主催者である金持ちと作家の家族と会話をし敵意をむき出しにし討論しそしてついには神様である作者筒井康隆までもが登場して実話である著作権侵害についての筒井康隆の大いなる憤慨についてまるでエッセイのごとく怒りをぶちまけそして最後にはわけのわからない文学論が展開されます。


それで面白いか面白くないかと問われたら私は面白いと思うのですが、それは私が中学生の時に形成された筒井康隆耐性があるからだと思うので、この本で初めて筒井康隆に触れる人はたぶん「なんじゃこりゃ?!?」となって呆れて終わってしまうような気がするのですが。

ま、個人的には堪能しました。

6点/10点満点

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2007/04/05

加藤淳平「国連と地域紛争のことがマンガで3時間でわかる本」感想。
国際情勢。2007年04月03日読了。

国連と地域紛争のことがマンガで3時間でわかる本
加藤淳平 /明日香出版社 2003/12出版 230p 21cm ISBN:9784756907080 ¥1,575(税込)

「アフリカのことがマンガで3時間でわかる本」のシリーズ。但し本書は2003年末に出版されているものなので、ちょっとだけ内容が古いかも。

著者の加藤淳平氏は、昭和8年生まれ、東大卒、外務省入省。パリの日本大使館、エジプト大使館、ヨーロッパ共同体(EC)日本代表部、ベトナム大使館などの書記官、国連日本代表部参事官、公使、国際協力事業団(JICA)企画部長、オマーン初代大使、国際交流基金専務理事、パナマとベルギーの大使を勤め、引退。現在は常磐大学国際学部教授。39年の外務省勤務の間、世界の120カ国に近い国々を訪問。

とあります。とても立派なお方です。


まあ私はいろいろと国際情勢に関する本を読んでいるのですが、高校生くらいをターゲットにした本書をあえて読んでみようと思ったのは、著者の経歴がばりばりの外務省筋だったからです。


本書の内容はタイトルから推測できる範囲から外れているわけでなく、且つ詳しすぎない程度に収まっています。

読み進むにつれ、本書はただの解説本ではなく、だんだんと著者の主張が強く著されてきます。曰く「自衛なくして平和なし」。尤もなことです。ただ、その主張は日本の平和主義者には通用せず、あげくには右翼的思想と言われてしまいます。

嘆かわしいことです。


5点/10点満点

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