小川和久・坂本衛「日本の戦争力 VS 北朝鮮、中国」感想。
国防の本。2007年04月10日読了。

小川和久/坂本衛 /アスコム 2007/04出版 319p 19cm ISBN:9784776204084 ¥1,680(税込)
※ですます調の文章は私には無理みたいなので、前のように傲岸不遜な文体に戻します。
前作「日本の戦争力」は、昨年読んだ本の中で唯一10点満点を付けた本だった。平和主義者が主張する盲目的な自衛隊撤廃論に対して、平和主義者の幻想をずばずばと一刀両断する内容は読んでいて痛快だった。前作で書かれていた内容は、今まで読んだこの手の本の中でもっとも説得力があった。私は軍事アナリストでもオタクでもないので、著者小川和久が書いていることが本当なのかどうか検証することは出来ない。しかし、小川和久が書いている本なら信頼しても構わないだろう、と思わせるに十分な内容だった。
で、本書はその続編。
冒頭の章で、北朝鮮の核実験の意図について分析しているが、これがまた説得力十分なのである。第2章では中国の戦力分析。これもまた説得力十分。第3章は日本が目指すべき戦争力。これも納得。
アメリカ・ロシア・中国など大国の論理、北朝鮮の本音と建て前、現実的な各国の戦力分析、そこから導き出される日本が取るべき道。どれもこれも説得力が十分なのである。
しかし第3章まで大きな視点から書かれていたのに対し、第4章以降は枝葉末節の細かな話が展開される。著者は第3章までの延長として書いているのだろう。だが私は第4章以降の展開が唐突に感じた。
第4章184ページに「「安全」にはどのくらいのコストがかかるのか?」という項があるのだが、「……食品メーカーや店が期限切れ食材を使うといった問題も、次から次へと表面化してきます。これらはコストとしての「安全」という意識が民間レベルでも欠如している典型的なケースでしょう」と書いている。
食材の賞味期限自体がまやかしに過ぎないのだから、生卵なぞ冷蔵庫に入れておけば4週間大丈夫だぞ。ヨーグルトだって賞味期限が切れてから少なくとも3日は大丈夫だぞ。生ラーメンだって賞味期限切れてから少なくとも2週間は大丈夫だぞ。だからこの論理はなんだかおかしいぞ(と枝葉末節揚げ足取り)。
まあいいや。本書の感想としては総論賛成、各論?
6点/10点満点
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