船戸与一「風の払暁 満州国演義1」感想。
歴史冒険小説。2007年05月18日読了。

船戸与一 /新潮社 2007/04出版 383p 20cm ISBN:9784104623020 ¥1,890(税込)
浅田次郎の「中原の虹」は、龍玉を手に入れた若き張作霖が満州を掌中に治めていく物語である(まだ続刊刊行中だけど)。
船戸与一の新作は、(以下紀伊国屋bookwebより)
麻布の名家に生まれながら、それぞれに異なる生き方を選んだ敷島四兄弟。
奉天日本領事館の参事館を務める長男・太郎、日本を捨てて満蒙の地で馬賊の長となった次郎、奉天独立守備隊員として愛国心ゆえに関東軍の策謀に関わってゆく三郎、学生という立場に甘んじながら無政府主義に傾倒していく四郎…ふくれあがった欲望は四兄弟のみならず日本を、そして世界を巻き込んでゆく。
時代としては張作霖が死ぬ前後である。
浅田次郎の「中原の虹」も相当長い話になりそうで、船戸与一の本作「満州国演義」もまた、相当長い話になりそうだ。日本史が嫌いだった私は、満州の歴史をほとんど知らない。だから話の展開がどうなるのか、歴史上の人物がどのような動きをするのか全く知らないまま、両作を読んでいる。
浅田次郎と船戸与一、どちらも癖はあるけど筆力折り紙付きの作家で、年齢とともに筆が枯れることなく、旺盛に小説を書いている。この両作家がほぼ同時期に満州を題材に持ってきたのは、満州で起こった出来事が魅力的なのだろうな、と思い、両作とも期待しつつ読むのである。
7点/10点満点
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