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2007/06/28

小松秀樹「医療の限界」感想
医療ドキュメント。2007年06月26日読了。

医療の限界
小松秀樹 /新潮社 2007/06出版 220p 18cm ISBN:9784106102189 ¥735(税込)


前著「医療崩壊」が分厚い単行本だったので、手軽に読める新書に焼き直した本。2冊続けて読んだら目新しさを感じなかった。

新書にしたわりには小難しい言葉使いが多く、また医療に関する知識が全くない人にはやや難解(説明不足)と思われる部分もあり。例えば、
・臨床と基礎研究の違いって何?
・というか臨床って何?
・大学院生がアルバイトしている、と書いてあるけど、学生がアルバイトするのは当たり前では?
・というか医学系の大学院生って既に医師免許持っているの?いないの?
などなど。


参考になったのは、アメリカの医療費の高さ。アメリカの保険制度に関しては雑誌などで少々の知識はあったけど、値段のバカ高さについては知らなかった。
・虫垂炎の手術/日本約30万円/ニューヨーク243万円(一日入院)
・訪米中に倒れてアメリカの病院に2ヶ月入院して死亡した日本人の例/2億円以上請求され→減額交渉して最終的に4700万円→海外保険とかカードの保険で賄われたのは2800万円→つまり自己負担1900万円!


私は以前、医療は究極のサービス業なのだから、医者の腕の善し悪しで値段に差を付けるべきということを当ブログで書いた。つまりアメリカ型の医療サービスが良い、という意見だったのだが、この値段はちょっといくら何でもいきすぎ。考えが浅かった。

でも医療事務の改善は行うべきだと思う。銀行のように順番フダを発券し、呼ばれるまでぼけーっと待っている時間を少しでも有効に使えるようにするとか、国(厚労省)主導で電子カルテの促進を行い、電子会計を進め会計の時に待たされる時間を減らすとか、考えりゃいっぱいいろんなことができると思うんだけどなあ。

と書いてみたものの、医療従事者にしか判らない現場の問題が山積しているのだろうなあ。


3点/10点満点

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2007/06/25

小松秀樹「医療崩壊」感想。
医療ドキュメント。2007年06月22日読了。

医療崩壊「立ち去り型サボタージュ」とは何か
小松秀樹 /朝日新聞社 2006/05出版 280, 20cm ISBN:9784022501837 ¥1,680(税込)


自宅の近所にある厚生総合病院では、日曜も内科診療を行うなど、地域に根ざした病院を目指していた。特別な診療科目を除き、たいてい土曜日でも受診できた。とある土曜日、ぎっくり腰を診てもらうために久々に厚生病院に行ったら、「整形外科は平日診療のみに変わりました」と言われた。

最近のニュースで、全国的な小児科医不足、産科医不足ということを報道している。

独身オヤジの私には産科も小児科も関係ないので、医師不足ということが実感として感じていなかったが、20年間続いていた厚生病院の土曜日の整形外科診療が無くなった、ということは無関係ではあるまい。

で、2年近く前に買った本書「医療崩壊」を読んでみることにした。



この本に書かれていることは、想像以上の医療崩壊の実態だった。

著者が言う医療崩壊とは、一言でいうと「医療関係者がやる気をなくしている」であり、その原因は「医療に対する過度の期待と、その裏返しとしてのクレーム多発」である。

医療ミスをしたわけでもなく、たまたま手術の直後に運悪く合併症が発生し患者が死んでしまったケースで、患者の遺族が執拗にクレームを付け、裁判に持ち込まれ、場合によっては刑事告訴に発展し、医師や看護師が実刑を食らってしまう。

別の医師が手術をしても患者が死んでしまうケースもある。誰が看護しても防ぎようのない場合(患者の無意識の寝返りで人工呼吸器が外れるなど)もある。しかし裁判では、裁判官がマスメディアを気にするあまり、患者(=弱者)救済の方向に判決が下されている。結果として患者を死に至らしめたことは反省するが、実刑判決はやり過ぎではないか?と著者は問いかける。

その過大なまでに患者を救済するシステムは、何も悪いことをしていないのに実刑を食らってしまう。そのことにやる気を無くした医師が病院を辞め、残された医師に更なる過酷な労働を託し、残された医師も疲弊し辞めていく。それが医療崩壊の原因ではないだろうか。

特にクレームの多い産科と小児科を診療する医師の不足となって現れて生きているのではないか。


著者が言いたいのは医師の責任逃れの言い訳ではなく、ミスした医師を刑事裁判にかけて有罪判決を出していたら、医師のなり手がいなくなる、ということを言いたいのだ。




また、著者は本書でマスコミの有害性についてかなりのページを割いている。

マスコミは弱者救済を至上命題にして、世間の人々はマスコミに踊らされマスコミの論理を鵜呑みにし、政治家はマスコミに踊らされている世間の歓心を引くために弱者救済に政治家生命をかける。

この構造は民主主義といえるのかね。

日本の頂点はマスコミだと言うことにならんのかね。

ということまで考えさせられる。


8点/10点満点


※6/27、大幅修正しました
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2007/06/22

山本一巳・山形辰史編「国際協力の現場から」感想。
現場リポート(?)。2007年06月20日読了。

国際協力の現場から―開発にたずさわる若き専門家たち
山本一巳/山形辰史 /岩波書店 2007/05出版 206, 18cm ISBN:9784005005642 ¥819(税込)

「国際協力の現場から―開発にたずさわる若き専門家たち」という本書には、国際協力の現場で働く18人の人たちが原稿を書いている。

執筆者の現所属先は、

国際協力銀行ナイロビ駐在員事務所
世界銀行ヤングプロフェッショナル
国連難民高等弁務官事務所スーダンの国連ボランティア
国際労働機関本部バンコク事務所テクニカルオフィサー

などなど。

でも読んでいくと、執筆者もその所属場所も違うのに、なんだか同じような話が繰り返される。
18人の執筆者が書いているけど、約200ページ。一人あたり約10ページ。つまり掘り下げが浅い。

なんかちょっとテーマにそぐわないなあ、と思っていたのだが。

本書は書店で平積みになっていたので、あまり考えずに買った本なのだが、よく見たら「岩波ジュニア新書」だった。ううむ、国連のようなところで働きたいと考えている高校生が対象なのだろう。

この本を読んだ私は、

似たような名前の異なる国際協力機関が、
端から見たら同じようなテーマの援助を、
異なる組織間の連携があまりされないまま、
実は重複しているかも知れない援助(開発?)を行っているのだなあ。

と感じた。こんなのでいいのかね?


あと、本書のサブタイトルは「開発にたずさわる若き専門家たち」なのだが、執筆者18人の2007年の満年齢は、38歳、34歳、35歳、37歳、39歳、40歳、36歳、45歳、36歳、30歳、不明、47歳、43歳、49歳、41歳、40歳、46歳、38歳、である。

ちっとも若くないのである。


国際協力の現場では、英語は読み書き聞き喋りペラペラが最低条件で、そのほかに2~3カ国語使いこなせなきゃ仕事にならないだろうし、そのほかにも協力を行う現場知識も、相当に高いレベルの知識を持っていないと相手にされないのだろう。だから現場に出る頃には、日本の教育制度ではどうしたって30歳を超えてしまっているのだろう。

国際協力の現場で働きたいと思って興味を持ってこの本を読んだ高校生が、この現実=あと10年勉強し続けてようやく現場に立つことができ、更に10年経ってもまだ若手と呼ばれてしまう=を知って、それでもなお国際協力の現場に立ちたいと強い意志を持ち続けることができるのだろうか。

更に言えば、これは別の本で読んだ話だけど、がんばって国連職員になれたとしても、国連職員は2年契約の契約社員が基本で、働きが悪いと思われたら契約更新無し、という更なる厳しい現実がある。

この本の出版意図がちょっとよく判らないのです。


5点/10点満点

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2007/06/21

石弘之「子どもたちのアフリカ」感想。
ノンフィクション。2007年06月19日読了。

子どもたちのアフリカ―“忘れられた大陸”に希望の架け橋を
石弘之 /岩波書店 2005/04出版 187, 19cm ISBN:9784000228558 ¥1,785(税込)

概要(紀伊国屋bookwebより)
親をエイズで亡くした子どもは1100万人。
少年兵は13ヵ国で10万人。
毎年20万人もの子どもが「奴隷」として売買されている。
女の子の場合、一般に男より社会的地位が低く性的虐待などが、さらに加わってくる…。
次の世代を担うアフリカの子どもたちの未来はどうなっていくのだろうか。
きびしい状況のなかでも、よりよい未来をめざして新たな模索を始めている人たちは、何をしようとしているのだろうか。
日本にいる私たちは、何をしてはいけなくて、何をしたらいいのだろうか。
二十数年間にわたって、ジャーナリスト、国連職員、そして外交官としてアフリカにかかわってきた著者が、アフリカの今、そして未来を、数多くのデータとともに、子どもたちを通して描く。
著者の暖かい眼差しが感じられる渾身のルポ。
各国の紹介、関連URLなど、資料も充実。

第1章 エイズが残した大量の孤児
第2章 日常的にくりかえされる性的虐待
第3章 女性性器切除(FGM)と少女たち
第4章 はびこる子ども労働
第5章 戦場で戦う少年たち
第6章 現代に生きる子ども奴隷


著者プロフィール
1940年東京都に生まれる。東京大学卒業後、朝日新聞社に入社。ニューヨーク特派員、科学部次長などを経て編集委員。85~87年国連環境計画(UNEP)上級顧問。94年朝日新聞社退社。96年から東京大学大学院教授(総合文化研究科、新領域創成科学研究科)。2002年大学退官後、2004年までザンビア大使。2004年12月から北海道大学公共政策大学院教授。この間、国際協力事業団参与、東中欧環境センター理事などを兼務。国連ボーマ賞、国連グローバル500賞、毎日出版文化賞をそれぞれ受賞



アフリカ大陸の人口は約9億人である(データブック・オブ・ザ・ワールド2007より)。

本書によると、2003年末のデータで、アフリカのエイズ(HIV感染)患者は2500万人であり、アフリカに住む成人(15~49歳)の7.5%がHIVウィルスに感染していることになるらしい。

7.5%というとピンとこないが、13人に一人である。

1975年に47歳だったアフリカの平均寿命は、2002年には40歳になってしまった。

アフリカ全域でレイプが日常化している。処女とセックスするとエイズが治る、という迷信が広く信じ込まれており、もっとも若い犠牲者は生後3ヶ月の赤ん坊である。

学校内で教師からレイプされることも珍しくない。スワジランドの高校では2002年の1年間で、450人の女子生徒のうち21人が妊娠して中退した。妊娠の原因は、たぶん教師によるレイプである。

南アフリカで2000人の女子中学生にアンケートを採ったところ、39%が教師と性的関係を持っていた。


蔓延するエイズ禍や、短命化、レイプ、少年兵、セックスワーカーなど、ある程度知っていたけれど、本書は今まで読んだこの手の本の中で、その実態が最も良く伝わってきた。平易な言葉を使っているにもかかわらず、圧倒的な現実、絶望感漂う現実を感じる。

14ヶ月ぶりに10点満点です。


10点/10点満点

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2007/06/19

東一眞「中国の不思議な資本主義」感想。
新書。2007年06月18日読了。

中国の不思議な資本主義

本書の概要(紀伊国屋BookWebより)
巷にはニセモノがあふれ、官僚は官職を売買し、儲かると思った分野に企業が殺到して共倒れする。
隣国のこの奇妙な経済がどんなタイプの資本主義を形成するか、我々は知っておくべきだ。

第1章 資本主義のタイプ
第2章 中国経済の下部構造
第3章 殺到する経済
第4章 官僚腐敗の構図
第5章 中国経済の未来
終章 ヘデラ型資本主義




2003年~2006年、著者は読売新聞北京特派員として中国国内で暮らした。

その経験から、中国はどうしてあんなにマナーが悪く無秩序なんだろうか、そしてそれが中国経済、ひいては世界経済に与える影響は如何なるものなのだろうか、ということを著者なりに分析し、本書を上梓した。(ヘデラ型資本主義というのは、著者の命名)


本書の中でもっとも説得力があり、納得したのが第3章「殺到する経済」である。

この章で引き合いに出されているのは、中国で次々と作られている製鉄所である。
細かな数字は省くが、製鉄が儲かる、と判断した中国国民は、需要を考えず次から次へと製鉄所を作りまくっている。日本的な考えからすると、製鉄所のような設備産業は、大手資本が長期的な需要観測を元に、計画的につくるものである。

対して中国では、儲かるから、という理由だけで、今まで製鉄などやったこともない連中が次から次へと製鉄業に参入し、今や1500事業所に達する。そして、来年、再来年とまだまだ製鉄所が増え続けるのである。製鉄所が増えることで、当然ながら生産量も増える。1年で増加する生産量は、何と日本のすべての製鉄所の年間生産量を上回っている。

しかし、にわか参入組が高品質な鉄を作れるほど甘くはない。中国で増産され続けている鉄は、質の悪い粗鋼なのだ。粗鋼レベルの鉄の世界需要は、中国が生産する量よりも少ない。行き着く先は値下げ合戦、そして破綻である。

このような現象は鉄に限った話ではなく、中国とはこういう国なのだ。

儲かる商売が見つかる→にわか参入組が殺到する→値下げ合戦→大手以外破綻

カラーテレビも同じ、液晶ディスプレイも同じ、今は中国の国産自動車がこのような状況にあるという。


あまりの興味深さに、一気に読んでしまった。
秀逸。


8点/10点満点

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2007/06/18

山本皓一「日本人が行けない「日本領土」 北方領土・竹島・尖閣諸島・南鳥島・沖ノ鳥島上陸記 」感想。
ノンフィクション。2007年06月15日読了。

日本人が行けない「日本領土」北方領土・竹島・尖閣諸島・南鳥島・沖ノ鳥島上陸記
山本皓一 /小学館 2007/06出版 286p 21cm ISBN:9784093897068 ¥1,890(税込)

概要(紀伊国屋BookWebより)
「ここは本当に日本なのか」。
国境の島々を16年間撮り続けた報道写真家による衝撃の上陸体験記とスクープ写真を掲載。
安倍晋三対談「国家とは、領土とは何か」を収録。

第1部 北方領土―択捉島・国後島(小泉首相の北方領土視察;ゴルバチョフ大統領への「直訴状」 ほか)
第2部 竹島(武装警察官に歓声をあげる女性観光客;日本製の観光船が“韓国人を独島に運ぶ”皮肉 ほか)
第3部 尖閣諸島(世界でも稀な日本の国境政策;年に一度の上陸チャンス ほか)
第4部 南鳥島・沖ノ鳥島(マリンブルーの海に浮かぶ“航空母艦”;島民の病死・離島で無人島に ほか)
20年近くの年月をかけて、立ち入りが厳しく制限されている北方領土、竹島、尖閣諸島、沖の鳥島、南鳥島に上陸した日本唯一の報道写真家による、上陸記&写真解説(カラー口絵64頁掲載)。安部晋三との対談も収録。




本書は、フリーランスのフォトジャーナリストである著者・山本皓一氏が、16年かけて、タイトルの通り「日本人が行けない日本領土」を取材した記録である。


北方領土へ行こうと思ったが、まともに取材許可が下りるのを待っていてもらちがあかない。そこで著者はゴルバチョフにロシア語で直訴状を送り、それが(間接的であるが)功を奏して、北方領土の取材を行うことになった。本書の冒頭はこんな感じで始まる。


竹島は、歴史的経緯から見ても明確な日本領土であり、国際法廷で審判したら必ず日本が勝つと言われているが、実効支配を目論む韓国は、法廷決着を拒否している。竹島へは、韓国から観光船に乗れば行くことができるのだが、日本人が(例え民間人であっても)それをやってしまうと、韓国領であることを認めてしまうことになるので、韓国の観光船に乗って竹島に行くことは日本国外務省が許さない。(このことは北方領土も同じ)

彼の地へ行き写真を撮ろう、取材の許可が下りるまで何としてでも粘ろう、コネが必要ならコネを作ろう、とにかく何としてでも日本人が行けない日本領土を写真に収めよう、という著者の力強さが、普段意識することのない日本領土について、深く考えさせられる。

64ページもあるカラー写真も見事。


本書は、今年度何らかのノンフィクション賞を受賞するような予感がする。そのくらいの力作。


8点/10点満点

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2007/06/16

栗本薫「グインサーガ114 紅鶴城の幽霊」感想。
ファンタジー。2007年06月14日読了。

紅鶴城の幽霊
栗本薫 /早川書房 2007/06出版 308p 15cm ISBN:9784150308919 ¥567(税込)




飽きた。


4点/10点満点

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2007/06/15

金原ひとみ「アッシュベイビー」感想。
純文学。2007年06月13日読了。

アッシュベイビー
金原ひとみ /集英社 2007/05出版 188p 15cm ISBN:9784087461572 ¥439(税込)


グロいですね。


やっぱりわたくしにはよく判らないです。


7点/10点満点

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2007/06/14

島田紳助「ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する」感想。
新書。2007年06月12日読了。

ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学

本書の内容(紀伊国屋BookWebより)
僕はタレントとしての成功が偶然ではないことを証明するために、そして、現在の僕のアイデアが世間に通用するかを実験するためにビジネスをしている。金儲けが目的ではないから常に冷静沈着で、判断が鈍ったり目が狂うこともない。店が成功するたびに、僕は自分に呟く。「ほらな、俺は間違ってなかったやろ」と―。25年以上も前から自らの手で幾つものビジネスを起こし、未だに一度も失敗したことがない著者が明らかにする、全業種に応用可能な経営哲学。

タレント活動のかたわら、25年も前から飲食店をはじめ幾つものビジネスを起こし、いまだに一度も失敗したことがないという著者、島田紳助。その全勝記録の背景には、徹底した思考・研究に裏打ちされた独自の”成功の法則”があった! 素人だからこその非常識を実現化する魔法のアイデア構築法、従業員満足度を高める経営者の心構え、客との心理戦に負けない必勝戦略など、稀代の天才が初めて明かす、不世出の経営哲学書。




本書はビジネス書じゃなくてエッセイ。

日本的な商売を行うのであれば、かなり役立つ本。

新たなスキームを構築し、斬新なビジネスモデルで経済界に打って出るには、あまり役に立たない本。


7点/10点満点

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2007/06/12

朝日新聞社報道特別チーム「偽装請負」感想。
新書。2007年06月11日読了。

偽装請負―格差社会の労働現場
朝日新聞社 /朝日新聞社 2007/05出版 211p 18cm ISBN:9784022731432 ¥735(税込)


社会主義が大好きな朝日新聞らしい内容。



ちょいと追記。

現代の社会主義と、
旧ソ連型社会主義(レーニン型社会主義)と、
共産主義は、
それぞれ別々の主義ですので誤解無きよう。


5点/10点満点

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2007/06/11

映画「V フォー・ヴェンデッタ」感想。
近未来革命映画。2007年06月10日鑑賞。


Vフォー・ヴェンデッタ

allcinema ONLINEでの「Vフォー・ヴェンデッタ」はこちら。

粗筋とかはallcinema ONLINEなどをご参照下され。




陳腐な設定
穴だらけの展開。
魅力のない登場人物。
何よりストーリーがつまらない。

ただの駄作じゃん。

こういう反体制派の革命を映画にするのなら、チャウシェスクが倒されたときのルーマニアを史実に基づき映画化した方が、よっぽど面白い話に仕上がると思うね。


2点/10点満点


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岡崎大五「意外体験!イスタンブール」感想。
珍道中記。2007年06月08日読了。

意外体験!イスタンブール
岡崎大五 /祥伝社 2000/04出版 331p 15cm ISBN:9784396312152 ¥599(税込)


「添乗員○○記」シリーズは、一冊にいくつかの異なるエピソードが書かれているけど、本書は一つのトルコツアーエピソードだけで書かれている。

そのせいか、読んでて途中で飽きた。

岡崎大五の書く本は、実際にあったエピソードを元に、登場人物の組み合わせなどは若干のフィクションを入れ、本として面白く読めるように書いているのだろうけど、それだけに一冊丸ごと一つのツアーの話だと、メリハリが無くなってしまうのかも。


写真が豊富に掲載されているので、トルコがとっても魅力的な国、ってことは十分に伝わりましたけど。


5点/10点満点

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2007/06/08

下川裕治「5万4千円でアジア大横断」感想。
紀行文。2007年06月06日読了。

5万4千円でアジア大横断
下川裕治 /新潮社 2007/05出版 271p 15cm ISBN:9784101315515 ¥499(税込)


ふと立ち寄った本屋に、平積みで置いてあった本書。「12万円で世界を歩く」の下川裕治の本だから、5万4千円でアジア横断、って嘘じゃないんだろうけど、いつの時代の話だよ、と思いながらも手に取った。

驚いたことに、2005年の旅行記だった。


私は知らなかったのだが、アジアハイウェイ(略称AH)という、アジア32カ国を横断する14万キロの高速道路網があり、アジアは陸路で横断できるらしい。

本書は、そのアジアハイウェイ1号線をバスで走破するという企画に、元祖バックパッカー旅行作家下川裕治氏(2005年時点で51歳)がチャレンジした(させられた)結果をまとめた本である。

走破ルートは下記。

日本橋→大阪→博多→韓国→北朝鮮を通過したかったけど断念して中国→ベトナム→ラオス→タイ→ミャンマー通過したかったけど断念してバングラデシュ→インド→パキスタン→イラン→トルコ

これだけの距離(2万キロくらい)をバスで移動し、かかった日数は27日。うちバス車中泊15泊!



で、5万4千円は移動費=バス代、船代、タクシー代の合計で、宿泊費は含まれていない。
そういう意味ではちょっと肩透かしをくらったような気がするけど、さすが下川氏。
私には絶対真似できない。無理だ。



それとこの本には、カラー図版が十数ページある。すげえ過酷な旅をしてますなあ、というのが目で見て判るのもグッド。でありながら、何と500円だ。昨今の出版界を考えると、信じられないくらい安いぞ。



でありながら、ちょっとだけ評点が辛いのは、著者下川氏も自分で書いているのだが、本書で実施された企画は基本的に旅ではなく、アジアハイウェイをバスで移動するだけの話なのだ。従って旅の要素が少なく、紀行文として読むにはちょっと。

もう一工夫あったらもっと面白かったのに、と思いつつも、下川氏のリッチな旅ルポなんて誰も期待していないんだろうなあ。

6点/10点満点

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2007/06/07

池上彰「池上彰のニュースでわかる世界の裏事情」感想。
世界を易しく解説。2007年06月05日読了。

池上彰のニュースでわかる世界の裏事情
池上彰 /青春出版社 2007/03出版 301p 15cm ISBN:9784413093620 ¥680(税込)


NHK週刊こどもニュースの元メインキャスター池上彰せんせいは、いつも易しく国際情勢を語ってくれます。

本書では、トルコがなぜEUに加盟できないのかを、凄まじくストレートに語っています。

つまり、トルコはイスラムの国だから、と。

やっぱり池上彰せんせいには好感が持てます。


7点/10点満点

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2007/06/05

ぎっくり腰で会社休んで暇つぶし

軽いぎっくり腰になってしまった。
寝ても座っても立っても痛い。
痛くて仕事にならないから会社を休む。
でもヒマでヒマでしょうがない。

なので、ノートパソコンをベッドに持ち込み、PhotoShopの勉強代わりに、地図ソフトを色々と加工しまくっていた。
その結果として、「Yahooみんなの検定」に様々な世界地理問題をつくってアップしました。

右サイドバーにリンクのブログパーツを貼り付けましたので、興味のある方はトライしてみてください。

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2007/06/04

船戸与一「事変の夜 満州国演義2」感想。
歴史冒険小説。2007年05月31日読了。

事変の夜 満州国演義2
船戸与一 /新潮社 2007/04出版 414p 20cm ISBN:9784104623037 ¥1,890(税込)


あらすじ(紀伊国屋bookweb+α)
奉天日本領事館で参事官を務める長男敷島太郎。
日本を捨て満蒙の地で馬賊の長となった隻眼の次男敷島次郎。
奉天独立守備隊員として関東軍の陰謀に関わってゆく三男敷島三郎。
学生で有りながら授業に出ず無政府主義に傾倒していく四男敷島史郎。

軍部の暴走をめぐり対立する太郎と三郎、流されるままに謀略馬賊として軍に協力することとなった次郎、自分の犯した罪のため上海に潜伏する四郎…四兄弟の苦悩をあざ笑うかのように満州、そして上海で戦火が炸裂する。
四つの視点がつむぎだす満州クロニクル、「満州事変」を描く第二巻。


本作はまだ完結していない。満州独立寸前で終わっている。

第3巻以降、ダイナミックな展開になっていくことだろう。期待が持てる。


ただ、歴史的事実を解説するためなのだろうが、本編の展開にほとんど関係ない無用な登場人物が多すぎる。これは読んでいてちょっと辛かった。しかし、そういうことは些細な揚げ足取りで、傑作になりそうな予感がする。


7点/10点満点

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