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2007/06/21

石弘之「子どもたちのアフリカ」感想。
ノンフィクション。2007年06月19日読了。

子どもたちのアフリカ―“忘れられた大陸”に希望の架け橋を
石弘之 /岩波書店 2005/04出版 187, 19cm ISBN:9784000228558 ¥1,785(税込)

概要(紀伊国屋bookwebより)
親をエイズで亡くした子どもは1100万人。
少年兵は13ヵ国で10万人。
毎年20万人もの子どもが「奴隷」として売買されている。
女の子の場合、一般に男より社会的地位が低く性的虐待などが、さらに加わってくる…。
次の世代を担うアフリカの子どもたちの未来はどうなっていくのだろうか。
きびしい状況のなかでも、よりよい未来をめざして新たな模索を始めている人たちは、何をしようとしているのだろうか。
日本にいる私たちは、何をしてはいけなくて、何をしたらいいのだろうか。
二十数年間にわたって、ジャーナリスト、国連職員、そして外交官としてアフリカにかかわってきた著者が、アフリカの今、そして未来を、数多くのデータとともに、子どもたちを通して描く。
著者の暖かい眼差しが感じられる渾身のルポ。
各国の紹介、関連URLなど、資料も充実。

第1章 エイズが残した大量の孤児
第2章 日常的にくりかえされる性的虐待
第3章 女性性器切除(FGM)と少女たち
第4章 はびこる子ども労働
第5章 戦場で戦う少年たち
第6章 現代に生きる子ども奴隷


著者プロフィール
1940年東京都に生まれる。東京大学卒業後、朝日新聞社に入社。ニューヨーク特派員、科学部次長などを経て編集委員。85~87年国連環境計画(UNEP)上級顧問。94年朝日新聞社退社。96年から東京大学大学院教授(総合文化研究科、新領域創成科学研究科)。2002年大学退官後、2004年までザンビア大使。2004年12月から北海道大学公共政策大学院教授。この間、国際協力事業団参与、東中欧環境センター理事などを兼務。国連ボーマ賞、国連グローバル500賞、毎日出版文化賞をそれぞれ受賞



アフリカ大陸の人口は約9億人である(データブック・オブ・ザ・ワールド2007より)。

本書によると、2003年末のデータで、アフリカのエイズ(HIV感染)患者は2500万人であり、アフリカに住む成人(15~49歳)の7.5%がHIVウィルスに感染していることになるらしい。

7.5%というとピンとこないが、13人に一人である。

1975年に47歳だったアフリカの平均寿命は、2002年には40歳になってしまった。

アフリカ全域でレイプが日常化している。処女とセックスするとエイズが治る、という迷信が広く信じ込まれており、もっとも若い犠牲者は生後3ヶ月の赤ん坊である。

学校内で教師からレイプされることも珍しくない。スワジランドの高校では2002年の1年間で、450人の女子生徒のうち21人が妊娠して中退した。妊娠の原因は、たぶん教師によるレイプである。

南アフリカで2000人の女子中学生にアンケートを採ったところ、39%が教師と性的関係を持っていた。


蔓延するエイズ禍や、短命化、レイプ、少年兵、セックスワーカーなど、ある程度知っていたけれど、本書は今まで読んだこの手の本の中で、その実態が最も良く伝わってきた。平易な言葉を使っているにもかかわらず、圧倒的な現実、絶望感漂う現実を感じる。

14ヶ月ぶりに10点満点です。


10点/10点満点

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