原康「新版 国際機関ってどんなところ」感想。
国際機関解説書。2007年06月29日読了。

原康 /岩波書店 2007/06出版 231p 18cm ISBN:9784005005703 ¥819(税込)
本書は岩波ジュニア新書である。
今回はジュニア新書であることを分かった上で買った
岩波ジュニア新書の対象年齢ってよく判らないけど、たぶん中高生向けなんだろう。
で、そういうことをふまえた上で感想を書くと、かなりひどい相当ひどいダメダメ本です。
著者は本書の冒頭で、21世紀の国際機関の出番を促すキーワードを3つ挙げます。
IT革命、グローバリゼーション、グローバル・ガバナンスの3つである、と。
で、IT革命の説明が「楽天」。
この著者はバカなのか?
楽天がやっていることはIT革命はじゃないだろ、単にインターネットを用いたショッピングモールを運営しているだけで、楽天が成功したのは運と営業努力のたまものであって、そこには技術的な斬新さなんかかけらもないだろうに。マイクロソフトとか、JAVAを作り出したサンマイクロシステムズとか、やっぱりインターネットで行くとgoogleとかを紹介するなら分かるけど、よりによって楽天かよ。この著者はバカか無知のどっちか。
その後もヘンテコな内容がてんこ盛り。
EU=ヨーロッパ連合の説明に124ページから140ページまで割かれているのだが、そのうち132ページから140ページはASEANなどアジアの説明になっている。この著者はバカなんだな。
219ページには、韓国と北朝鮮が分断していることは、1950年の朝鮮戦争に始まったわけではなく、1910年の日韓併合が遠因なのです、と書いている。
まあそりゃあそうだろうけど、そんなことを言い出したら、何で日本が日韓併合をするようになったのか、その遠因にも言及しなきゃいかんでしょうに。
220ページには、最初のイラク日本人人質事件の被害者(人質になった3人)に対し日本中がバッシングし、日本政府も救助(自衛隊撤退)を拒否した事件に関して、「ボランティアの人を責めるという発想は水平的な思考が欠けていることから出てきます」と述べているのだが、今さら?そんなことを書くの? 人質になったボランティアが本当にボランティアのためにイラクに行ったのかどうかもよくわからないのに?
読みながら本書に折り目を付けたヘンテコな主張は20カ所に上る。
あまりにも偏った主張が多いので、なんだこいつバカじゃねえのか? と思うことしばしば。読み終わった後、著者経歴を見たら、1933年生まれの元朝日新聞記者、元東洋大学教授、とある。
無条件に日本を卑下し、無条件にボランティア精神が大切とのたまう、朝日記者らしい実にくだらない本だった。
読む価値なし、中高生に読ませる価値なし。
2点/10点満点
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