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2007/08/01

歌田明弘「ネットはテレビをどう呑みこむのか?」感想。
未来予想。2007年07月30日読了。

ネットはテレビをどう呑みこむのか

テレビ業界で働いている私は、「ネットとテレビの融合」のような話を、同僚や取引先の人たちとよくする。


テレビ業界で働く連中は、一般の人たちが思っているより、はるかにネットに疎い。特にテレビ業界の上層部に君臨するじじいどもは、ゴルフと接待と女に夢中で、仕事なんぞまともにしない。今のご時世でありながら、メールすらできないじじいが山ほどいる。(でも携帯はそれなりに使いこなすんだよなあ)

テレビ業界の既得権益を守るための強固な勢力(=じじい)が、そんな簡単にIT業界の若造どもに権益を手渡すわけがないだろう、IT業界の連中は青臭いったりゃありゃしない、と思っていた。

光ファイバーが安価に引けるようになったって、ライブドアや楽天がどれだけがんばったって、地上波デジタルが推進されたって、そんな程度ではじじいどもは既得権益を手放さない。

またテレビ局だけでなく、テレビ番組制作会社の連中も、古い考え方と古い制作方法と古い著作権の知識しか持っていない過去にすがっているダメじじいが山ほどいる。ダメじじいが山ほどいる制作会社にいる若いディレクターやADは、ダメじじいに教育されているので、結局ダメ野郎に育つことが多い。

テレビ業界が変革するためには、よっぽどのことがない限り無理なんじゃないかと思っていた。


が、ユーチューブが全てを変えた。

著作権を無視しまくったユーチューブは、あっという間にテレビ業界に押しつぶされると思っていたが、テレビ業界(および音楽著作権団体やその他権利団体)の足並みが揃わず、著作権侵害で訴えてユーチューブをぶっ潰す前に、ユーチューブが圧倒的な人気を集めてしまった。

この出来事は、テレビ業界を一変させる可能性がある。と私は思っている。


こういうことである。


「どこの馬の骨ともわからないやつが、地上波デジタル放送を、テレビ局にも著作権者にも俳優にも無断で、勝手にネットでリアルタイム中継したとき、テレビ局とかが文句を言う前に、圧倒的な支持を得てしまうのではないだろうか」


本書は私のこの意見に近いものがあり、今のテレビ局が抱える問題点や、ネットが進んで行くであろう未来などが、とても良く整理されて書かれている。


日経の記者が書いた超駄作吉野次郎「テレビはインターネットがなぜ嫌いなのかとは大違いである。


興味のある方、必読です。


ちなみに、電通の人たちは、テレビ局の連中よりはるかにテレビとネットが融合した未来を見据えて仕事している。ように思う。


8点/10点満点

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