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2007/10/05

映画「ブラッド・ダイアモンド」感想。
サスペンス。2007年09月30日鑑賞。

ブラッド・ダイヤモンド
allcinema ONLINEでの「ブラッド・ダイヤモンド」はこちら。

あらすじ(紀伊国屋より)
アフリカのシエラレオネ共和国で、3人の男女が運命的な出逢いを果たす。元傭兵のダイヤ密売人アーチャー(ディカプリオ)、反政府軍RUFの襲撃によって家族と引き裂かれたソロモン(ジャイモン・フンスー)、そして、紛争ダイヤモンドの真実を暴こうとするジャーナリストのマディー(ジェニファー・コネリー)。すべてはソロモンが闇ダイヤの採掘場で大粒のピンク・ダイヤを発見することから始まる。ひとりはそのダイヤの利益で救いのない暗黒大陸から抜け出そうとし、ひとりは引き裂かれた家族を取り戻そうとし、ひとりは真実を記事にするための動かぬ“証拠”を求める。

アフリカ地域紛争で武器調達の資金源として不法取引される“ブラッド・ダイヤモンド”。そのひとつのダイヤに託された、全く異なる3つの願い。アフリカが現在もなお抱える問題を絶大なリアリティで力強く描き、物語は感動的なラストへと向かっていく―。



ローデシア(現ジンバブウェ)生まれのアーチャー(ディカプリオ)は、白人政権崩壊の際に両親が惨殺され、故国を追い出され、傭兵となり、ザンビアの内戦を闘い、傭兵をリタイアしてダイヤモンドの密輸を手掛けるようになる。

ダイヤモンドの採掘地はシエラレオネで、アーチャーは採れたダイヤを、ナショナルジオグラフィックの記者を装い遊牧民の追跡取材と称して、羊にダイヤを埋め込んでリベリアに密輸しようとする。

シエラレオネの反政府ゲリラRUFは、普通の人々が暮らす村々をマシンガンで襲撃し、大人の男は両腕を切り落とし、女は殺し、子供は洗脳して兵士にする。大人の男の腕を切るのは、選挙で投票用紙に名前を書けないようにするためだ。

RUFはダイヤモンドの密輸で得た利益で武器を買っている。そのため政府軍と何ら遜色ない戦力を有する。シエラレオネの首都フリータウンを攻撃するほどの戦力だ。



ディテールが良くできた映画だ。今まで私が読んできたアフリカ関連書籍にも、似たようなことが多く書かれているので、たぶん多くの事実をベースにこの映画は作られているのだろう。ディテールに手抜きをしない映画は、映画に厚みがあり迫力がある。



ハリウッド映画のお約束である「魅力的なヒロイン」を登場させるため、女性ジャーナリスト・マディー(ジェニファー・コネリー)が重要な役で出てくる。マディーはボスニアやアフガニスタンなど、紛争地ばかりを取材しているジャーナリストという設定なのだが、ちょっと無理があるかな、と感じてしまった。



ディカプリオがやたらと運がよいことや、お涙頂戴ハリウッド的感動ラストシーンなど、やっぱりハリウッド映画だよなあと思わせるところも無数にあるけど、話そのものはまあまあ良くできており、それより何より、シエラレオネでこんなひどい内戦があったという事実をベースにこの映画が作られていること、それもハリウッドのメジャー会社から配給されていることに、製作者の意気込みを感じる。



「ロード・オブ・ウォー」とか「シリアナ」とか「ナイロビの蜂」とか、アメリカが舞台ではなく、底抜けな楽しさもない(どちらかといえば見たあと気分が暗くなるような)映画がどんどん作られてきている。「ブラッド・ダイヤモンド」はこういう映画の中でいちばん完成度が高かったように思える。

この調子で「セックス・トラフィック」のハリウッド映画版を作ってもらいたい、と夢想する。

今の流れなら、可能性がありそうな気もするのだが。


8点/10点満点

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