金平茂樹「テレビニュースは終わらない」感想。
新書。2007年11月01日読了。

金平茂紀 /集英社 2007/07出版 222p 18cm ISBN:9784087204001 \714(税込)
著者は東大卒でTBSに入社し、モスクワ支局長、ニュース23のプロデューサー、ワシントン支局長、本書が出版された2007年現在、報道局長の立場にいる。テレビ報道の現場責任者ということだ。
著者は、昨今のテレビメディアへの信頼度の低下に、ひどく危機感をつのらせている。
本書は、テレビニュースはまだまだやれることがたくさんあり、これからもニュースは続いていくのだ、ということを、日米欧の戦争報道を題材にとって(戦争報道の取り組み方の違い)、自説を展開していく。
が。
やたらと難しい単語をつかい、やたらと難しい言い回しを使い、聞いたこともない外来語を用い、他著の引用や、ワシントン支局長時代にアメリカで見たテレビニュースの内容の引用や、あらゆることが支離滅裂。自説らしき自説も展開されず、読むのが苦痛だった。5ページ読んだら眠くなる。
一言で感想を言うと「難しい言葉を使って読者を煙に巻きたいだけ」
例を出す
・組織の自己防衛本能と無謬性神話の「結合」(P97)
・言語空間の均質化(P99)
・…イラク戦争は… ユニラテラル(単独行動主義的)に行われた。(P132)
・ブッシュ大統領自身がなかばレームダック化している(P136)
・選挙運動のタームは元もとアナクロニスティックになる傾向がある(P140)
例を挙げるときりがない。この本を読んでいて「???」と思いマーカーで印をつけた箇所は70カ所くらいある。
東大卒の著者から見ると、ほとんど全ての視聴者は一般大衆でしかも愚衆なのだろう。従ってこの本を読む読者も愚者と思っているのだろう。そういう特権意識が読む端々から感じられ、しかも論旨があるようで全くないただの駄文である。読まされた方はたまったもんじゃない。
著者はテレビニュースにはまだ未来がある、というようなこと言いたいのだろうが、テレビニュースをニュースショーに変えて(ニュース23とニュースステーション)堕落させてしまったお前に、偉そうなことを言う資格はない。
1点/10点満点
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