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2008/04/30

2008年4月・週末海外でベトナム・ホーチミン(5)

Chancery Saigon All Suite というホテルに泊まった。1泊約45ドルのホテルは、この値段なら十分な程度に清掃されていた。バスルームは清潔感があった。これは嬉しい。部屋全体の感想としてはちょっと壁が薄かったが、まあ私のような一人旅を好む者には何の問題もないレベル。


◆2008年4月19日

ベンタイン市場前の像7:15起床。もっと寝ていたかったのだが、暑くて眠れん。チェックインの時はショボいと感じたChanceryホテルだが、メシが旨かったので合格。カンボジアの時に泊まったホテルは韓国人が多く、朝飯から気分台無しになってしまったが、Chanceryホテルの朝飯で見たのは普通にマナーの良いフランス人(っぽいの)がばかり。異国に来た気分になるね。ホテルの朝飯はパン中心の洋食メニュー。期待していなかったけど、全ての料理がかなり旨かった。特に焼きビーフンはめちゃウマ。








サイゴン川8:30からホーチミン市ぶらつき開始。適当に20分くらい歩いていたら、ガイドブックに載っているベンタイン市場前まで来た。市場へは入らず、その足でサイゴン川を目指す。サイゴン川に至るまでに、男の一人旅のためか、もう10分に1回バイクタクシーから声をかけられ鬱陶しいったりゃありゃしない。








市内をうろつき、11:30適当に見栄えの良いレストランに入りメシを食う。揚げエビ春巻きをメインにした料理だったが、めちゃくちゃ旨い。ベトメシ旨いぞ。ホテルの朝飯も旨かった、最初に入ったレストランも旨い。ベトメシ侮りがたし。

メコン川12:30ホテルの戻りシャワー。暑いよ、暑い。事前に日本から予約していたTNKトラベルの「メコン川・蛍鑑賞ナイトクルーズ」に出発。US$121。同行希望者がいたらジョイントOKで予約したが、結局同行者は現れず私一人のプライベートツアーとなってしまった。日本的な感覚ではそれほどべらぼうな金額ではないのだが、日本語が喋れる現地ガイドDさんによると、ベトナム人の平均月収は12,000円とのこと。現地の人たちの月給と同じくらいの料金なんだな。








私は蛇OK車で90分くらい走ってミトーという街に着き、船に乗り、メコン川の中州(島)に行き、島の中にある蜂蜜工場で、大蛇を首に巻かれる。私は爬虫類ウェルカムなので構わないのだが、こういうことは大勢が参加するツアーでやってくれ。今回は私一人の貸し切りツアーなんだからさ、こう言うのって面倒でしょ。








悲しげな歌を聴かせてくれるフルーツショップ一人参加だとあまりやることもなく、一応ツアールートに組み込まれた悲しげなベトナム民謡を聴かせてくれるフルーツショップに連れていかれた。やっぱり学芸会のような歌を聴かされたわけなのだが、最後の曲に日本語で「蛍の光」を歌われたときは、ああ金満日本人って思ったのだった。


つづく。

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2008/04/29

宮嶋茂樹「不肖・宮嶋 ちょっと戦争ボケ・上 1989-1996」感想。
戦場ルポ。2008年04月21日読了。

不肖・宮嶋ちょっと戦争ボケ〈上〉1989~1996
宮嶋茂樹 /新潮社 2005/11出版 445p 16cm ISBN:9784101242330 \619(税込)

◆スチャラカ戦場カメラマンという印象しかなかった宮嶋茂樹。でもチェチェンのルポを読み、意外とすごい取材をやっているのかもしれん、とも思ったので、宮嶋茂樹戦場ルポ集大成のような本書を買ってみた。

◆上巻である本書には、チャウシェスクがクーデターで失脚した直後のルーマニア、ペルシャ湾での自衛隊掃海同行取材、空爆後のボスニアに一人レンタカーで陸路で突撃取材、ルワンダ大虐殺の取材のためにウガンダのカンパラから陸路ルワンダそしてルワンダ難民が多数なだれ込んだ旧ザイール、そしてゴラン高原での自衛隊PKOの取材。

◆この本は「不肖・宮嶋」という極右的な愛国主義者が、下品な印象を受けるような関西弁で書いているため、取材地の苛烈さを考えたら凄まじく真面目なルポのはずなのに、何だかスチャラカな印象を受けてしまう。商売的にはスチャラカな方が売れるのかも知れないが、もったいないなあ。でも真面目きわまりない広河隆一が国際ジャーナリズム雑誌「DAYS JAPAN」の運営に苦しんでいる現状を見ると、商業的に走っても仕方ないのか。

◆ここ数年、世界情勢に関する本をよく読むようになった私には興味のあるルポなのだが、世間一般では他国の、それも紛争が起こっている(貧乏)国のことなどあまり歓心を引かないのであろう。そういう意味では、この下品な語り口は、世界情勢を分かり易くかつ的確に伝えるためにはとてもよいのかも知れない。下巻にも期待。


7点/10点満点

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2008/04/28

2008年4月・週末海外でベトナム・ホーチミン(4)

2004年夏、中国・瀋陽に行った。両親と一緒に参加した阪急交通のツアーだった。瀋陽空港の売店のおねーちゃんより英語が下手っぴだったことに、情けなさを感じた。

2004年夏、下手っぴ英語を何とかすべく、ベルリッツに通うことにした。結局2年弱(96週)通った。

2006年夏、ケニアに行った。成田→香港→ドバイ→ナイロビ→サファリパークというルートで行くツアー。一人でツアーに参加した。ツアーは参加者が少なかったため、添乗員がいなかった。

2007年夏、タイ・アユタヤ遺跡と、カンボジア・アンコール遺跡に行った。旅行会社を通じて申し込んだが、一人旅。現地では現地ガイドがほとんど案内してくれた。

2008年正月、友人と一緒にマレーシア・コタキナバルに行った。旅行会社を通じて申し込んだが、空港の送迎以外は自由行動。

そして今回、初めて自分で航空券とホテルを手配する完全一人旅をやってみた。


◆2008年4月18日夕刻

台風のような横殴りの雨が降るこの日、気温は13℃くらいと寒かった。これから35℃のベトナムに行くのに、何を着ていこうか悩んだりしたけど、結局半袖Tシャツにジャンパーのいでたちで行く。フライト予定時刻の80分くらい前に成田着。eチケットで事前にチェックイン済みだったらフライトの1時間前に来ればいいですよとANAから言われていたけど、国際線は2時間前にチェックインと刷り込まれている頭にはちょっと不安。でも80分前で何の問題も無し。当たり前か。しかしeチケットってめちゃくちゃ便利。国際線でもこういうサービスが当たり前になってきたんだなあ。

で、成田。

今まで見たことがないくらい超ガラガラ。

がらがらの成田








台風のような横殴りの雨のためか、18:35のフライト予定が19:15まで遅れる。まあしょうがない。

エコ割(だったかな)のANA便もガラガラ。座席の埋まり具合は25%程度。晩飯のメニューはぶりの煮付け、カニ肉が乗っかっただけのカニメシ、チキン春雨サラダ、パン、ブルーチーズ(結構強烈な匂い)、ANAは結構メシが旨いんだね、などと下らない感想を抱きつつ一眠り。

予定より20分くらい遅れて、23:15ベトナムはホーチミンのタンソンニャット空港に到着。

預け荷物がないから飛行機降りて一番で入国。空港もガラガラ。飛行機降りてから10分もかからずに空港の外に出る。USドルが通用すると聞いているので、面倒だから両替せず。


◆タクシーでホテルまで

空港からホテルまでの送迎を手配していないため、タクシーをつかまえる。とりあえず最初に声をかけてきたやつに付いていったら、ホテルまで25USドルとか言いやがる。まともなタクシーの相場は5ドル。

こっちは相場を調べてきているんだからあからさまにぼるなよボケ、と日本語で毒づいて5ドルにしろと言ったが、20ドルとか言いやがる。ああやっぱり空港のタクシーってのはこうなのだなあと面倒になったので最初のタクシーは断る。

次のタクシーはメータータクシーでSaigonTouristと言う会社のタクシー。

こいつは5ドルでOKというので、このタクシーに乗ることにする。

が、空港の駐車場を出るときからSaigonTouristは様子がおかしい。ぎゃーぎゃー騒いで駐車場から出ようとしないのだ。駐車場の駐車料金5,000ベトナムドン(※1ドル=約16,000ドン)は、客が払うことになっているから払え払えとぎゃーぎゃー騒ぎまくり。両替をしなかったからベトナムドンは持ってないよ、と言って1ドルを出すのだが、SaigonTouristの運転手は出発しない。で、この運転手は定型句以外の英語はほとんど喋れないことがわかってきて、結局5ドル前払いするまで動こうとしなかった。

5ドル前払いして何だかなあと思いつつも、事前にまっぷるマップで確認したおおよそのルート通りに走るのか確認。目印となる線路や小川をまたいでいたので、変な道をぐるぐる回って無さそうだった。

20分くらいでホテルに着いた。メーターは80,000ドン=約5ドル。なのに更に10ドルよこせと言う。

さっき5ドル払っただろうと言ったら、あれは駐車場代だと言い張り、結果的に前払い含めて11ドル払う羽目になった。

追加で3ドル(計8ドル)くらい払って逃げようと思ったのだが、SaigonTouristのタクシーは内側からドアが開かないように細工されていた。結局運転手が納得して外からドアを開けるまで出られなかったのだが、うーむ、ベトナムタクシーなかなかやるな。

こんなんで一人旅大丈夫かなあ、と思いつつホテルにチェックイン。

つづく。

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2008/04/27

宮嶋茂樹「不肖・宮嶋の一見必撮!」感想。
戦場ルポ。2008年04月16日読了。

不肖・宮嶋の一見必撮!―チェチェンニテ一人相撲スの巻
宮嶋茂樹 /文藝春秋 2004/02出版 293p 16cm ISBN:9784167660635 \599(税込)

◆チェチェンの本を探していたら、この本が検索に引っかかった。宮嶋茂樹が世界中あちこちでいろんな取材をしていることは知っていたけど、本は読んだことがなかった。せっかくなので1冊くらい読んでみようかと買ってしまった。

◆本書の前半はチェチェンのルポ。でも後半は、宮嶋茂樹の主な活躍の場である週刊文春に掲載されたらしい国内の時事ルポ。この時事ルポ、宗教団体法の華や、日比谷線の脱線事故、果ては自衛隊の雪祭り雪像建設の取材など多種多様(というか雑多)なのだが、私は興味が無くつまらない。というか、チェチェンの話と国内の時事ルポを同列に並べるって、チェチェンで一冊の本にできなかったのはわかるけど、それにしたってこの編集は無いだろう。

◆チェチェンルポは、内戦が一段落した後の壊れきったグロズヌイでの取材が中心。茶化したようなふざけているような文体はともかくとして、取材に至るまでの許可取得や渡航の段取り、そして壊れたチェチェンでの取材内容は、第一線で活躍する国際派フォトグラファーの実力を知らしめてくれるのだなあ。

◆しかし、本としての構成が悪すぎて、まったくもって褒められたもんじゃない。


3点/10点満点

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2008/04/21

2008年4月・週末海外でベトナム・ホーチミン(3)

◆4月18日(金) 日本時間18:35のANAでホーチミンに向け出発。
◆4月18日(金) 現地時間23:10にホーチミン・タンソンニャット空港着。
◆4月19日(土) 現地時間 9:00~12:30、ホーチミン市内散策。あつい。
◆4月19日(土) 現地時間13:00~21:00、ミトーに行きメコン川ナイトクルーズ蛍鑑賞ツアーに参加。
◆4月20日(日) 現地時間 7:30~14:00、クチントンネル見学ツアー(英語)に参加。
◆4月20日(日) 現地時間18:00~20:00、マジェスティックホテルの最上階にあるバーで一人飲む。
◆4月20日(日) 現地時間23:55のANAで成田に向け出発。
◆4月21日(月) 日本時間 7:50頃、成田着。
◆4月21日(月) 日本時間12:00、いったん帰宅してから出社して仕事。

週末海外で月曜帰国してそのまま仕事というのは実に疲れる。ということがわかった次第。

詳細はそのうち書きます。

ベトナム一人旅に役立つ情報を若干掲載できる見込み。

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2008/04/17

栗本薫「グインサーガ120 旅立つマリニア」感想。
ファンタジー。2008年04月15日読了。

旅立つマリニア―グイン・サーガ〈120〉
栗本薫 /早川書房 2008/04出版 309p 15cm ISBN:9784150309190 \567(税込)

◆リンダとフロリーの少女マンガチックな会話が延々と続く。
マリウスのセリフも、今までと同じようなことをただ繰り返しているだけ。
内容が全くない。
この中身の無さはひどいとしか言いようがない。

◆話は何も進んでいないし、会話も全く推敲されていない。これこそだだ漏らし。作者の頭の中に浮かんできた言葉を何の推敲もせずに書き綴っているだけ。これではもはや小説とは呼べない。単なる下書きだ。いや、下書きの下書きくらいか。とにもかくにもひどい。

◆出版不況の昨今、グインサーガは出せば売れる。ハヤカワの稼ぎ頭だろう。だがここまで内容がひどくなってしまうと、悪評に悪評が重なり、今後新しい読者は増えないだろうし、惰性で読んでいる古い読者も愛想を尽かすことだろう。少なくとも120巻+外伝21巻(22冊)=合計142冊読んできた私は、愛想が尽きた。もうグインサーガは読まなくても構わない。

◆そう思ったので、手元にあるグインサーガ全巻+愛蔵版4冊+英語版とかハンドブックとか諸々全部叩き売ってしまおう、とヤフオクを見たら、グインサーガの出品は数多くあるものの、ほとんど買い手がいないことがわかった。かつて数多の読者を獲得したグインサーガだが、今は見向きもされなくなっているのかも知れない。数巻前に累計2800万部突破と帯に書いてあった。外伝も含め、平均20万部くらい売れていることになる数字だ。だが、こういう長い話は第1巻が最も売れ、巻数を重ねるほど売上が落ちるはずである。ヤフオクでの売りの多さと買いの少なさを考えると、今は相当部数が落ちているのではないだろうか。私は愛想を尽かすのが遅すぎた、という気がしてならない。


2点/10点満点

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2008/04/15

北京オリンピックとチベット

ロイターのアンケート。選択肢は3つ。
・チベット問題が解決されなきゃ北京オリンピックはボイコット
・開会式ボイコット程度のアピールしろ
・スポーツの祭典に政治を持ち込むな

私が見た時点で約1500票、うち49%がボイコット。
途中経過とはいえ、半数がボイコット支持とは驚いた。

この調査結果はいつ締め切りなんだろうか&いつまでリンクが生きているのだろうか。

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笹本稜平「極点飛行」感想。
南極冒険小説。2008年04月14日読了。

極点飛行
笹本稜平 /光文社 2008/02出版 587p 15cm ISBN:9784334743765 \919(税込)

◆あらすじ(紀伊国屋BookWebより)
桐村彬は、南極で物資輸送に携わるパイロットだ。
チリ有数の富豪である日系実業家シラセが南極基地で負傷。
救助に向かうが、帰路、謎の双発機に襲われる。
背後には黄金伝説を巡る陰謀があるのか。
独裁者ピノチェト将軍の元部下、南米に巣くうナチス残党とネオナチ、見え隠れする超大国の影…真の敵の正体は?極限に命を懸ける男たちの姿が胸に迫る、冒険小説の金字塔。


◆ここ数年ノンフィクションやルポ、ドキュメントなどを中心に読むようになってしまったためか、最近の作家さんには疎くなってしまった。本屋で平積みになった本書を見るまで、笹本稜平という作家さんのことは全く知らなかった。私が知らないだけで、新しい作家さんはデビューしているんだよなあ。なんて思っていたら、この作家さんは2001年デビューなので、それほど新しい人でもなかった。考えてみたら私の情報源は「このミス」くらいで、「このミス」で誉められていた作家さんはなるべく読んでみよう、という他人任せのところがあったのだが、「このミス」で選ばれる作品が明らかにミステリばかりになってしまったため(当たり前か)、ミステリのめんどくささが嫌いな私としては「このミス」で薦められていても読む気にならなくなってしまい、結果として新しい作家さんを知る機会が減ってしまった。「このミス」がブームになってから、企画パクリが好きな出版界では「○○のベスト10」形式の小説ランキングがやたらと増えてしまって、結果、ランキングの価値が一様に下がってしまったような。こういうコトしているから出版界は沈没していくんだよ。

◆と、本書の感想とは関係ないことを書いてしまった。肝心の本書の感想は、いろんな冒険小説のネタがこれでもかと詰め込まれ、一部消化不良を起こしているものの、なかなか良くまとまっている。

◆とはいうものの、この小説は彬が主人公というよりも、傭兵あがりのボディガード・エストラーダが最も活躍しており、主人公設定を間違えたんじゃありませんかと言いたくなる。というか、エストラーダのようなスーパーキャラを出したらいかんだろ。何でもありになってしまう。

◆そういう不満はあるけれど、この小説で一番良かったのは、劇中劇のように語られるメモワールという物語である。第二次世界大戦中にドイツ軍が南極で金鉱脈を探す話なのだが、本書の本筋よりも素晴らしい完成度で、メモワールだけで一本の小説を書いた方がよっぽど素晴らしい冒険小説が出来上がるのではないかと思われる。そういうところをひっくるめて、本書の感想は「惜しい」と思うのである。


6点/10点満点

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2008/04/14

産経新聞のネット配信記事、だだ漏れの実例。

すいません、最近本の感想が書けていません。
新入社員歓迎会とか仕事絡みの飲み会とかが続き、
単に読んでいないからなのですが。


さて一つ前の記事「産経新聞のだだ漏らし」に関して、古くから当ブログを読んでコメント下さっている深沢さんより具体的事例があると便利(意訳)、とのコメントがありましたので、以下に事例を。

◆2008年3月24日、Yahooニュース社会欄に掲載された「セレブ妻バラバラ殺人」事件に関する見出し。

・検察側、「心神喪失」鑑定の2医師をどう追及? セレブ妻バラバラ公判(産経新聞)- 2008年3月24日(月)8時59分 - 社会

・再度の精神鑑定を請求 歌織被告公判で検察側(産経新聞)- 2008年3月24日(月)13時30分 - 社会


以下は同じ事件の「法廷ライブ」と銘打ったテキスト中継(だだ漏れ)

・【鑑定人尋問(1)】「暴力PTSD関係ない」歌織被告の病状(産経新聞)- 2008年3月24日(月)15時0分 - 社会
文字数:1645文字(Wordにコピペで調査)

・【鑑定人尋問(2)】「火の見櫓のお七」の幻覚見た歌織被告(産経新聞)- 2008年3月24日(月)15時1分 - 社会
文字数:1230文字(Wordにコピペで調査)

・【鑑定人尋問(3)】「キラキラ感」めぐって“反攻”する検察官(産経新聞)- 2008年3月24日(月)15時7分 - 社会
文字数:2161文字(Wordにコピペで調査)

・【鑑定人尋問(4)】殺害後の歌織被告は「穏やかな感情」(産経新聞)- 2008年3月24日(月)15時8分 - 社会
文字数:1248文字(Wordにコピペで調査)

・【鑑定人尋問(5)】歌織被告「今でも血のにおい」は幻嗅か(産経新聞)- 2008年3月24日(月)15時9分 - 社会
文字数:1863文字(Wordにコピペで調査)

・【鑑定人尋問(6)】「血を流す裸の美人はフィギュアのよう」歌織被告の幻覚が詳細に(産経新聞)- 2008年3月24日(月)15時11分 - 社会
文字数:1396文字(Wordにコピペで調査)

・【鑑定人尋問(7)】歌織被告は殺害後「笑っていた」 鑑定人のあいまい証言に裁判長は…(産経新聞)- 2008年3月24日(月)15時14分 - 社会
文字数:2340文字(Wordにコピペで調査)

・【鑑定人尋問(8)】「歌織被告は計算していない」に検察官ムカッ 裁判長は「評価の問題」(産経新聞)- 2008年3月24日(月)15時16分 - 社会
文字数:1472文字(Wordにコピペで調査)

・【鑑定人尋問(9)】「歌織被告は急性錯乱」 鑑定での発言には「相当の真実性」(産経新聞)- 2008年3月24日(月)15時17分 - 社会
文字数:1902文字(Wordにコピペで調査)

・【鑑定人尋問(10)完】「性的写真」気にする裁判長 次回は再び歌織被告が証言台へ(産経新聞)- 2008年3月24日(月)15時19分 - 社会
文字数:1375文字(Wordにコピペで調査)

法廷ライブ合計16,632文字/400字詰め原稿用紙で41.5枚分。


法廷ライブと銘打っているので、法廷の臨場感をそのまま伝えようとしている”つもり”なのだが、法廷のリアルを本当に欲している人は傍聴人になればいいし、もっと法律的見地から詳しいことを知りたいのなら法律雑誌ジュリストを読めばいいし、法廷でやり取りされた言葉を一言一句間違いなく知りたいのなら裁判記録読めばいいのではないかと思う。

つまりこの産経の記事は、誰のために書かれているのか全くわからないのである。

詰まるところ、法廷ライブのようなものを読むのであれば、阿蘇山大噴火が日刊スポーツで連載している「裁判Showに行こう」の方が1万倍面白いのである。

ちなみに産経はこの「セレブ妻バラバラ殺人」に対し異様な執着心を持っており、全ての裁判をネット上で法廷ライブするつもりみたい。Yahooニュースの社会欄には、裁判があるたび、くどいくらい同じような見出しが何度も何度も出てくる。

まあここまで読者無視、というかネットで読んでいるのは読者ではないという姿勢が明確な新聞社も今どき珍しい。というか、単に新人記者の作文能力を鍛える場となっているのかも。

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2008/04/10

産経新聞の垂れ流し記事。

数ヶ月前から産経新聞がYahooに載っける記事が、校正も編集もしていないだだ漏れというか垂れ流しというか、もうとにかくひどいったらありゃしない。

ネットは無料媒体なので新聞社にとって載せたって収益になるわけでなく、だだ漏らしの記事だろうと何だろうと無料で読めるんだからありがたく受け取れ、という気持ちでいるのかも知れないが、アパートから新聞宅配がNGなマンションに引っ越してしまったのをきっかけに3年前から新聞をやめてしまってネットでのみ記事を読んでいる私のような人種は、ネットに載せる記事のレベルでその新聞社のレベルを推し量る。こんな記事を平気で載せている産経新聞は地の底というか地の果てというか、もう新聞社としては終わったなあ、という感想。

いまの産経新聞はどうしようもないクソのオーマイニュースと同じレベルじゃないかな。

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2008/04/08

チベット紛争に思う

チベットが燃え上がっているなあ、と昨今のニュースを見て思う。

しかしねえ、頭の悪い白人どもが「チベットに自由を」とかやっているけど、チベットが中国から解放されて自由になったところで、高地すぎて農業すら満足にできない痩せた土地で、チベット系の住民にどうやって生きていけと言うつもりなのだろうか。チベットが中国から解放されると言うことは独立を意味するが、独立したところで東ティモールの二の舞になるだけだと思うが。

独立すると言うことは、中国政府は出て行けーなわけで、となるとせっかく整ってきたインフラを整備する金も自前で賄わなきゃならない。でも独立すると言うことは、漢民族も出て行けーでもあるわけで、となると商業の担い手だった漢民族がいなくなるわけで、金を稼ぐ人間が減ってしまうわけだ。するとインフラ整備する金もままならないわけだ。となると結局頼るのは先進諸国からのODAということになろうかと。そうなったら近隣国ということで日本は多額の援助を要求されるのだろうな。

チベットは行ったことないから実態は知らないけど、漢民族がチベット人をこき使いすぎ、ってところに根っこがあるような気がするのだが。(でも「チベットに自由を」な人々は、50年前の中国侵略が根っこだ、と言うのだろうなあ)

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中川一徳「メディアの支配者(下)」感想。
ドキュメント。2008年04月07日読了。

メディアの支配者〈下〉
中川一徳 /講談社 2005/06出版 390p 20cm ISBN:9784062130035 \1,890(税込)

上下巻あわせて1400枚。十数年にわたる取材を元に書かれた、フジサンケイグループの暗部を暴くルポ。(個人的備忘録に近い内容です)


第1章、彫刻の森美術館は鹿内一族によるフジサンケイグループ支配の象徴だった。

第2章、フジテレビ現会長日枝久および反鹿内派が如何にして三代目当主鹿内宏明を解任したか。

第3章、鹿内宏明解任直後の日枝夫ループVS鹿内一族の財界を巻き込んだ抗争。

第4章、鹿内一族初代、鹿内信隆は如何にしてのし上がり、如何にしてニッポン放送、産経新聞、フジテレビを支配し、フジサンケイグループを作り上げていったのか。

第5章、鹿内一族は如何にして絶対君主に達していったのか。如何にして二代目春雄へと引き継いでいったのか。春雄急死の後、如何にして娘婿宏明へと王政を継いでいったのか。

第6章、鹿内宏明はただ単なるぼんくら娘婿だったのか?

第7章、鹿内一族を追い出した日枝一派は、なぜニッポン放送、フジテレビ上場を選んだのか。


鹿内一族を軸としたこの長い話を終え、著者の後書きにこうある。
「日本のメディア・ジャーナリズムは、もはや回復不能なまでに荒んでいる」


誰が見たってそう思うよな。


8点/10点満点

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2008/04/02

勝手にロシア通信編集部「ロシアの正しい楽しみ方」感想。
ロシア観察記。2008年04月02日読了。

ロシアの正しい楽しみ方
「勝手にロシア通信」編集部 /旅行人 2001/06出版 157p 21cm ISBN:9784947702364 \1,575(税込)

「旅行人」という会社は、旅エッセイスト蔵前仁一氏が主宰し、「旅行人」という雑誌およびマニアックな地域のガイドブック、旅のエッセイコミックなど旅に関連する本ばかり(だけ?)出している小さな出版社。

2002年に蔵前仁一氏の「新ゴーゴー・インド」を読んでから、私にとって無くてはならない出版社になった。旅行人が潰れてしまうと、旅行人の出す本が読めなくなってしまうので、私は旅行人の本をなるべく買うようにしている。

で、2001年の6月に出版された本書。私が買ったのは2003年と思う。

で、買ったは買ったが、当時はそれほどロシアに興味が無く、今まで積ん読だった。

で、先週の日曜日に本棚を整理していたら、棚の奥からこの本が出てきたのだ。おお、そういえばこんな本買ったなあ、と買ったことすら忘れていたけど、今夏ロシア旅行に行こうかと真面目に考えている私、さっそく読み始めたら意外や意外、ロシアって面白そうな国じゃないですか。装丁とか本文デザインとかちょっとダサダサになっていて、それが原因で買った後放置していたことも思い出したけど、本書を読み進めると、そのダサさ加減がロシアっぽくて実に良い。

今から30年ほど昔の私が中学生の頃、自宅に届いていた北海道新聞の1面下段の書籍広告欄に、「今日のソ連邦」というロシア大使館が発行していた赤い国ソビエトの広報誌の宣伝が掲載されていて、私はその冊子を読んでみたくてしょうがなかったんだけど、年間購読限定でかなり高額だったので断念したことを思い出した。シベリア横断鉄道に憧れていたからだと思うのだが、30年前から私はロシアの大地に憧れていたのだなあ。さて、どうやったら一番安くロシアに行けるか、調査せねば。


6点/10点満点

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中川一徳「メディアの支配者(上)」感想。
ドキュメント。2008年04月01日読了。

メディアの支配者〈上〉
中川一徳 /講談社 2005/06出版 365p 20cm ISBN:9784062124522 \1,890(税込)

フジサンケイグループに長く君臨した鹿内一族。

を追放したフジテレビ現会長日枝久。

新潮ドキュメント賞を受賞した本書は、産経新聞の取締役会で当時の代表であった鹿内宏明を追放した(代表取締役解任)内幕を、さながらその場にいたような臨場感で書いている。そして話は鹿内一族の始祖である鹿内信隆が如何にして産経新聞、ニッポン放送、フジテレビを支配下におくようになったのか、その生い立ちから遡って辿っている。

とまあ偉そうに感想を書いたけど、買ってから3年近くほったらかしにしてあった本をようやく読んだだけなのである。たぶんこの本の完成度の高さは、いろんなところで取りざたされているのだろう。こんなことなら早く読んでりゃ良かった。まあいいや。下巻も期待。


9点/10点満点

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2008/04/01

高野秀行「神に頼って走れ!」感想。
国内自転車旅行記。2008年03月26日読了。

神に頼って走れ!―自転車爆走日本南下旅日記
高野秀行 /集英社 2008/03出版 242p 15cm ISBN:9784087462784 \499(税込)

高野秀行の名著のひとつに「西南シルクロードは密林に消える」という本がある。ユーラシア大陸を横断するシルクロードにはいくつかのルートがあり、タイトルとなっている西南シルクロードとは中国・成都からビルマ北部を通り、インドのコルカタ(カルカッタ)まで抜けるルートである。と著者高野秀行が書いているのでそうなのだろう。で、高野秀行は、そのルートを陸路で踏破した。「西南シルクロードは密林に消える」はその経緯を綴ったルポである。

2002年の2月末、高野秀行は成都から、昆明、大理と進み、中国とビルマの国境近くの街・瑞麗に行き、瑞麗で全ての旅費約70万円を盗まれ、家族に頼んで送金してもらい、ビルマ・カチン軍の手引きにより国境検問も通らずにあっさりとビルマのカチン州に密入国→ビルマの紛争地帯をゲリラ軍に引き連れられ歩く→ジャングルでマラリアに罹る→インドのナガランド州に密入国→カルカッタに行き日本に戻るためやむなくインド警察に自主。インド警察からは懲役5年を覚悟しろ、と言われた。

しかし、高野秀行は収監されることなく、日本への強制送還だけで済んだ。

出発してから帰国するまで約4ヶ月の旅だった、とエピローグに書かれている。


その後、辺境と怪獣を愛してやまない高野秀行は、ウモッカという怪魚を探しに行くため、インドへの入国を試みるのであった。その面白い顛末は「怪魚ウモッカ格闘記」に詳しく書かれている。


結果として未だにインドへ入国することはできないのだが、ウモッカを探すためにどうしてもインドに行きたい高野秀行は、日本の神さまに頼ることにした。

東京から沖縄の波照間島まで自転車で走り抜け、道中に祀ってある道祖神に「インドに行かせてくれ」と片っ端から頼む旅、なのだ。

本書は集英社のホームページに毎週連載されていたコラムをまとめた本。最初はコラムをまめに読んでいたけど、一冊の本にまとめることが決まったとアナウンスされた後は、楽しみを取っておくためにWebコラムを読まずに待っていましたのです。ようやく出版された本書、高野ファンならじゅうぶん堪能できるでしょう。今回の旅は国内旅行なので、高野秀行がいつも好んで行っているような海外の超辺境に比べそれほど突拍子もない出来事が起こるわけもなく、でも高野ファンとしては突拍子もないとんでもない出来事が起こって欲しいわけで、そういう意味ではちょっとあっさりした内容かも。


でもね、やっぱりこの本を読む前に「西南シルクロードは密林に消える」と「怪魚ウモッカ格闘記」を読んでいるのといないのとじゃあ、本書の楽しみ方が全然違うと思うのですよ。そう考えると、本書は高野秀行上級本と位置づけるべきであって、書店で平積みすべき本ではないと思うのですね。


春風亭昇太が推薦文で「高野くん。常識って言葉、知ってるか?」と書いているのだけど、この本で高野秀行がやっていることは常識の範囲内だなあ。密入国とかアヘン栽培(「ビルマ・アヘン王国潜入記」参照)に比べたら。


7点/10点満点

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