堤未果「ルポ貧困大国アメリカ」感想。
ルポ?。2008年05月28日読了。

堤未果 /岩波書店 2008/01出版 207p 18cm ISBN:9784004311126 \735(税込)
◆あちこちの書評欄で評判の良い本書を読んでみた。本書はアメリカの様々な貧困をルポ(?)している。のだがルポっていう感じはしないなあ。
◆内容は、<第1章>ある一定の年収に達しないアメリカ国民=つまり貧困層に、フードスタンプという食料調達券が支給されるが、それで買えるのはハンバーガーやピザなどのジャンクフードばかり。学校給食はコスト削減のために外注に委託され、外注業者は更にコスト削減するためカロリーの高いメニューばかり提供する。そして貧高層の子供はデブる。<第2章>ハリケーンカ・トリーナでニューオリンズが壊滅したのは民営化の影響。<第3章>アメリカで医者にかかるとむちゃくちゃ金がかかる。普通の中間層の人たちでも一度大病にかかると一気に破産。<第4章>海兵隊のリクルーターは嘘ついて騙して貧困層の若者をスカウトする。<第5章>戦争も外注されている。
◆第1章のフードスタンプは全く知らなかったが、その他の章に関してはほかの本で読んだことのある内容だったため、個人的には新鮮さが無かった。第5章の戦争すら外注されていますという話は、そのものズバリ「外注される戦争(菅原出・著)」という本が2007年3月に出ていて既に読んでいるので、全く新鮮味がなかった。アメリカの医療費がバカ高いという話もいろんな本で紹介されていて、どれで読んだのか覚えていないが既に知っていた内容だった。
◆個人的に新鮮味がなかったというマイナス要素はあるものの、こういう現実をコンパクトな一冊にまとめたという点では、世間で評価が高いのも納得できる本である。読んで損はない本だと思う。
6点/10点満点
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