« 2008年5月 | トップページ | 2008年7月 »

2008/06/30

福原直樹「黒いスイス」感想。
新書。2008年06月11日読了。

黒いスイス
福原直樹 /新潮社 2004/03出版 206p 18cm ISBN:9784106100598 \714(税込)

◆3年間一人旅をしていたshizaさんという方が発行しているメルマガ(サイドバーにリンクあり)で薦められていたので読んでみた。

◆本書のタイトルにある通り、スイスというのは実は黒い国であるということが書かれた本。著者は毎日新聞ジュネーブ特派員を6年勤め、本書執筆時ブリュッセル支局長。6年暮らしたスイスでの実体験と、特派員で培った取材能力で、スイスの黒さを暴き出している。

◆以前、松村劭「スイスと日本 国を守るということ」という本を読み、スイスという国の特殊さはある程度知っていた。が、スイスの黒さがまとめられた本書を読み、なるほどなあと感心しきりなのである。

◆1972年まで公共団体がロマ(ジプシー)の子どもを誘拐し強制的に施設に入れ成人になるまで家族との接触を禁止していた、第二次世界対戦時ユダヤ人の入国を拒否していた、核開発をしていた、トルコ人移民の帰化申請は拒否、などの丁寧な取材で裏付けられた話が載っている。

◆なかでも特に興味深かったのは、スイスの銀行のマネーロンダリングに関する話である。スイスの銀行が堅牢なプライベートバンクであることは有名であり、事実上マネーロンダリングの温床となっている。最近では犯罪組織がスイスの銀行を利用した場合、口座が凍結されることもあると本書に書かれている。しかし、スイスでは脱税は犯罪ではないそうで、それ故、外国の人物が脱税で稼いだ金をスイスの銀行に預けても、脱税は犯罪ではないというスイスの法律に基づき、各国に対しての捜査協力はしないのだとか。

◆本書は、スイスは良い国であるというイメージを日本人が勝手に持っていることと、実態はけっこう黒い国なのだよ、というギャップが大きく、著者の意図が成功している本なのだと思うのである。とはいえ、国家なんてのはどの国でも黒い部分は大なり小なりあるはずなので、こういうテーマの本は作ろうと思えば世界各国バージョンをいくらでも作れる(書ける)のではないかな。


7点/10点満点

amazonはこちら

にほんブログ村 本ブログへブログランキングに参加しております。
バナーをちょこっと押していただけると恐悦至極なり。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/06/26

2008年9月・週末海外で台湾(1)

◆また海外に行こうと思い立った。7月か8月。今年も夏休みを取るのである。今年も夏休みが取れるのである。1994年から2003年までの10年間は一回も夏休みがなかったが、最近は仕事がヒマになってきたせいか5年連続で夏休みがあるのだ。これは嬉しい。2004年は3泊4日で中国に行き、2005年は痔の手術で1週間入院、2006年は10泊12日でケニアとドバイ、2007年は5泊6日でタイとカンボジアなのである。

◆というわけで海外一人旅の行き先を探していた。やっぱり念願のマリに行ってドゴン族を見たい!と道祖神のHPを見るが9泊11日で燃料サーチャージ別で64万円。それならばと西遊旅行の中央アジア5ヵ国周遊16日の旅燃料サーチャージ別52万円のパンフを取り寄せるも、まあ普通に考えたら16日も休みは取れんわな。

◆夢想ばかりしててもしょうがないないとANAのエコ割カレンダーを眺めていたら、9月24日~30日までの1週間、航空券がけっこう安いということがわかった。

◆で、元々は7月か8月の夏休みに行く旅行先を探していたのだが、あまりの安さに突然台湾に行こうと思い立った。ANAエコ割で台湾を見ると、
7月は41,000円
8月1~15日は85,000円
8月16日~9月23日までは再び41,000円
9月24~30日は更に値引かれて31,000円なのである。
ちなみに10月運賃はまだ発表されていない。

◆おおー、31,000円なら!と思ってさっそくANAエコ割で予約を始めた。往復の日程を確定し、座席を確定する。さあ予約確定、の前に燃料サーチャージを含めた総合計金額が画面に出てくるのだが、燃料サーチャージ等が19,720円、合計金額が50,720円となっている。それは高すぎである。31,000円の商品を買ったら50,720円の請求が来ましたってそりゃねえよ。ものすごく高率の消費税を取られているようだ。

◆で、他の航空会社ではどうなんだろといくつかの航空会社のHPに行き、燃料サーチャージを含めた料金を調べてみた。すると、
・運賃28,000円+燃料・空港税とか 6,750円=34,750円 キャセイパシフィック
・運賃35,000円+燃料・空港税とか13,760円=48,760円 エバー航空
・運賃44,000円+燃料・空港税とか 3,060円=47,060円 ノースウエスト
・運賃35,000円+燃料・空港税とか146US$=約50,000円 チャイナエアライン
・運賃31,000円+燃料・空港税とか19,720円=50,720円 ANA
・運賃38,000円+燃料・空港税とか19,720円=57,720円 JAL

◆キャセイが安いじゃないですか。ケニア旅行で作ったキャセイのマイレージ(アジアマイル)が9000マイルと中途半端に貯まっているので、キャセイで行ってしまおう!とさっそく予約。割引運賃だけどマイルは100%積算される。(マイレージ計算サイトで調べると台湾まで往復2,660マイル。対して今回取ったキャセイのチケットで獲得できるマイルは2,712)

◆飛行機は取った。あとは台湾に行って何するかを考えなきゃ。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

栗本薫「グインサーガ121 サイロンの光と影」感想。
ファンタジー。2008年06月10日読了。

サイロンの光と影―グイン・サーガ〈121〉

◆もうグインサーガを読むのはやめて、今まで買った全巻+英語版とかドイツ語版とか愛蔵版とか全部まとめて叩き売ろうとしているのだが、100巻で完結と宣言して始まった長大な物語なのに100巻過ぎても作者は全然完結させる気がなく、おまけに100巻過ぎてから話の質がどんどん最悪なくらいひどくなっているグインサーガなんて、今さら読み始めようとする人がほとんどいないのか、全然売れる気配がない。

◆それでもどうにかこうにか叩き売ろうと思っているのだが、叩き売るためには全巻揃っていないと更に売れなくなってしまうので、結局最新刊を買ってしまった。

◆買ってしまったから適当に読むことにしたのだが、あまりのくだらなさに萎える。


2点/10点満点

amazonはこちら

にほんブログ村 本ブログへブログランキングに参加しております。
バナーをちょこっと押していただけると恐悦至極なり。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/06/23

アクセスカウンター3万突破。

このブログを始めてから2年半。気がついたらアクセスカウンターが3万を突破していました。
カウンターは忍者Toolsで、6月21日頃に突破した模様。
お読み下さっている皆様に感謝です。

(このブログはNiftyのココログで作っていますが、ココログカウンターは39,500突破しています<右サイドバーの下の方にある>。数値の乖離が激しい)

2005年12月15日 ブログ始める
2006年11月23日 アクセス1万突破(344日)
2007年10月09日 アクセス2万突破(321日)
2008年06月21日 アクセス3万突破(255日)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

あたらない予想の続き

毎日新聞のサイト、毎日jpより。
ジンバブエ:大統領選決選投票への出馬取り下げ 野党議長

うわ、ツァンギライが辞退か。
これでますますジンバブウェへの介入がし易くなったのではないだろうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/06/22

オリンピックのテロ

忘れないうちに書いておく私的メモ。

北京オリンピックでは中国国内の不満分子がテロを行うかも知れない。

でもその次のロンドンオリンピックの方がテロの危険性は高いでしょうよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/06/16

吉田友和「週末アジア!」感想。
旅の指南書。2008年06月09日読了。

思い立ったらすぐに行けちゃう週末アジア!―プラス有給1日で行ける12都市案内
吉田友和 /情報センタ-出版局 2008/06出版 223p 22cm ISBN:9784795836730 \1,365(税込)

「週末海外」のシリーズで、目的地をアジアに限定して書かれた本。紹介されている行き先は
・バンコク(タイ)
・チェンマイ(タイ)
・シンガポール&インドネシア
・クアラルンプール&マラッカ(マレーシア)
・ホーチミン(ベトナム)
・ソウル
・北京
・香港&マカオ
・上海
・台北
・沖縄
・グアム
となっている

◆前作「週末海外」を読んで今年4月に週末ホーチミンを実践してみた私。週末で行きやすいアジアを取り上げたこの本は、これからしばしば週末海外を実践しようと考えている私にとって、モデルプランと料金の目安がつくので便利。

◆この著者(吉田友和)のシリーズは以前から装丁がとても良いと褒めているのだが、本書は以前見られた読みづらさ(インクが薄いとか)が解消されていて、またさらに良くなっているのである。カラー写真も豊富に使っていながら1365円である。こういう本を見ると、出版社もやればできるじゃん、と思うのである。


6点/10点満点

amazonはこちら

にほんブログ村 本ブログへブログランキングに参加しております。
バナーをちょこっと押していただけると恐悦至極なり。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/06/13

あたらない予想

毎日新聞のサイト、毎日jpより。
<ジンバブエ>野党幹部の拘束相次ぐ

ジンバブエ現職大統領ムガベ、なかなかの暴挙に出ております。
が、ちょっと派手にやりすぎ。
1~2年以内にムガベ政権は倒されるのではないかと思います。

倒したやつは、トウモロコシの利権を取ることになるのではないかと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

垣根涼介「ワイルド・ソウル 下」感想。
冒険小説。2008年06月06日読了。

ワイルド・ソウル〈下〉
垣根涼介 /幻冬舎 2006/04出版 481p 15cm ISBN:9784344407671 \720(税込)

◆本作は大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞のトリプル受賞作で、トリプル受賞は史上初の快挙なのだそうだ。感想を書くのにカバー裏の解説を見たらそう書いてあった。知らんかった。

◆私は当ブログで本の感想を書いているが、(小説の場合)あらすじはほとんど書いていない。私が書かなくても、amazonや紀伊国屋Bookwebや誰かのブログで既に書かれているであろうから、私が書くまでもないと思っている。本作も有名な賞をトリプル受賞しているくらいなので、私があらすじ書かなくても大丈夫だろう。

◆上巻を読み終えてから一日ちょっとで下巻を読み終えた。ぐいぐいと引き込まれるストーリー、読みやすくテンポの良い文体、人があまり死なずでも悪いやつをぶっ叩くという言ってしまえば浪花節的な勧善懲悪の展開、これは良い。とはいうものの、元アナウンサーの女報道ディレクター貴子の常軌を逸しているようなキャラクター設定は嫌いだ。主人公ケイもあまり感情移入できないキャラクターだった。コロンビアマフィアの松尾が一番まともでまじめというのは意図的なキャラクター設定なのかな。

◆どうでもいいことだけど、実行犯の日系一世爺さん山本がサンポールで便所をぴかぴかに磨いたという記述があるが、サンポールをかけたくらいじゃ便所の汚れは落ちないよ。著者はあまり便所掃除をしたことがないのかもしれないなあ。


7点/10点満点

amazonはこちら

にほんブログ村 本ブログへブログランキングに参加しております。
バナーをちょこっと押していただけると恐悦至極なり。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008/06/12

垣根涼介「ワイルド・ソウル 上」感想。
冒険小説。2008年06月05日読了。

ワイルド・ソウル〈上〉
垣根涼介 /幻冬舎 2006/04出版 478p 15cm ISBN:9784344407664 \720(税込)

◆最近の作家さんについて相当疎くなってきた。「極点飛行」の笹本稜平も知らなかったし、垣根涼介のことも知らなかった。両作家とも、誰かのブログでお薦めされていて初めて知った。とりあえず代表作を買ってみるかと思い手に入れたのが「ワイルド・ソウル」だった。買ってから3ヶ月ほど放っておいたのだが、いい加減に読むかと思い手に取ったのだ。

◆「極点飛行」は面白かったけど詰め込みすぎと感じたが、本作「ワイルド・ソウル」はテンポの良い文章、説得力ある登場人物の背景、臨場感ある情景描写、期待以上です。

◆貴子(という登場人物)が、ケイが本名を名乗っていなかったくらいでなぜあそこまでキレるのかちょっと共感できないけど、下巻も期待。


8点/10点満点

amazonはこちら

にほんブログ村 本ブログへブログランキングに参加しております。
バナーをちょこっと押していただけると恐悦至極なり。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008/06/11

岩戸佐智夫「著作権という魔物」感想。
ビジネス新書。2008年06月02日読了。

著作権という魔物
岩戸佐智夫 /アスキ-・メディアワ-クス(角川グル-プパブリッ) 2008/05出版 249p 18cm ISBN:9784048700221 \760(税込)

◆何度か書いているが、私はテレビ番組製作会社(要は下請け)に勤めていて、私自身の仕事はプロダクションマネージャーである。具体的に何をやっているかというと、契約関連と様々な交渉である。契約を行うのに著作権の知識は必須である。10年以上この仕事をしているので、それなりに著作権には詳しくなってしまった。

◆テレビ番組の著作権はおおむね「映画の著作物」というカテゴリに分類される。少なくともドラマとアニメは。バラエティはどうなんだ?歌番組はどうなんだ?生放送(例:24時間テレビ)はどうなんだ?となるといろいろと難しく一概には言えない。実際著作権処理が必要な場合というのはDVD化されるとかインターネットでダウンロードまたはストリーミングするときなのだが、バラエティや歌番組やカテゴライズが難しい番組群は、いずれもDVDにもならなきゃインターネットでも流れない。需要もないし金にもならないから誰も手がけないのだ。

◆そういうテレビを中心とした著作権のあり方が良いのか悪いのか問題点は何なのかこれからどうしたらいいのか、ということを著作権有識者にインタビューした内容をまとめた本が本書。

◆なのだが中途半端。凄まじく中途半端。さすがアスキー。


3点/10点満点

amazonはこちら

にほんブログ村 本ブログへブログランキングに参加しております。
バナーをちょこっと押していただけると恐悦至極なり。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/06/10

田中淳「中国ニセモノ観光案内」感想。
雑学本。2008年05月29日読了。

中国ニセモノ観光案内
田中淳 /講談社 2008/05出版 238p 15cm ISBN:9784062812030 \680(税込)

◆「中国にはニセモノが溢れているよ」ということを、北京大学に留学して現在も北京に住んでいる著者が、現地の新聞や雑誌やネットからネタを拾って一冊にまとめました。

◆という本なのだが、もうちょっと鋭いネタがあるのかと思って期待していたら、週刊誌の雑学ネタと同じレベルの話ばかりだったのでがっくり。「ニセモノ案内」とうたっているわりに、ニセモノネタじゃない単なる変な中国の紹介が混ざっていたりして、一冊にまとめるには無理があったんじゃない?という程度。

◆通勤電車の中で暇つぶしに読むには良いかもしれなけど、それ以上ではなく。


3~4点/10点満点

amazonはこちら

にほんブログ村 本ブログへブログランキングに参加しております。
バナーをちょこっと押していただけると恐悦至極なり。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/06/04

堤未果「ルポ貧困大国アメリカ」感想。
ルポ?。2008年05月28日読了。

ルポ 貧困大国アメリカ
堤未果 /岩波書店 2008/01出版 207p 18cm ISBN:9784004311126 \735(税込)

◆あちこちの書評欄で評判の良い本書を読んでみた。本書はアメリカの様々な貧困をルポ(?)している。のだがルポっていう感じはしないなあ。

◆内容は、<第1章>ある一定の年収に達しないアメリカ国民=つまり貧困層に、フードスタンプという食料調達券が支給されるが、それで買えるのはハンバーガーやピザなどのジャンクフードばかり。学校給食はコスト削減のために外注に委託され、外注業者は更にコスト削減するためカロリーの高いメニューばかり提供する。そして貧高層の子供はデブる。<第2章>ハリケーンカ・トリーナでニューオリンズが壊滅したのは民営化の影響。<第3章>アメリカで医者にかかるとむちゃくちゃ金がかかる。普通の中間層の人たちでも一度大病にかかると一気に破産。<第4章>海兵隊のリクルーターは嘘ついて騙して貧困層の若者をスカウトする。<第5章>戦争も外注されている。

◆第1章のフードスタンプは全く知らなかったが、その他の章に関してはほかの本で読んだことのある内容だったため、個人的には新鮮さが無かった。第5章の戦争すら外注されていますという話は、そのものズバリ「外注される戦争(菅原出・著)」という本が2007年3月に出ていて既に読んでいるので、全く新鮮味がなかった。アメリカの医療費がバカ高いという話もいろんな本で紹介されていて、どれで読んだのか覚えていないが既に知っていた内容だった。

◆個人的に新鮮味がなかったというマイナス要素はあるものの、こういう現実をコンパクトな一冊にまとめたという点では、世間で評価が高いのも納得できる本である。読んで損はない本だと思う。


6点/10点満点

amazonはこちら

にほんブログ村 本ブログへブログランキングに参加しております。
バナーをちょこっと押していただけると恐悦至極なり。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/06/02

宮嶋茂樹「不肖・宮嶋 空爆されたらサヨウナラ」感想。
コソボルポ。2008年05月26日読了。

不肖・宮嶋空爆されたらサヨウナラ―戦場コソボ、決死の撮影記
宮嶋茂樹 /祥伝社 2000/10出版 268p 15cm ISBN:9784396312299 \590(税込)

◆元の単行本は平成11年7月に出た本なので、9年前になる。9年前は小説ばかり読んでいて、ルポものはほとんど読んでいなかった時期だ。本書はNATO空爆下のセルビアおよびコソボのルポ。ホント、宮嶋茂樹という人はすごいところばかり行っているのですねえ。

◆ユーゴ紛争は全てセルビアが悪い(悪かった)のであると固まりつつあるような世界的な流れであるが、この本を読んでいると、セルビアはセルビアでNATOにボコボコにされて苦しんどるのだなあ、ということがわかるのである。本書は高木徹「戦争広告代理店」とセットで読むと面白さ倍増するかも。


7点/10点満点

amazonはこちら

にほんブログ村 本ブログへブログランキングに参加しております。
バナーをちょこっと押していただけると恐悦至極なり。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

レベルの低い出版社はレベルの低い本しか出せない

レベルの低い出版社は確実に存在する。
レベルの低い出版社は自らが出版文化に寄与することなく、便乗本を出しては出版文化を破壊していく。
レベルの低い出版社に勤める社員は当然のごとくレベルが低い。
レベルの低い出版社に勤める社員が企画し編集する書籍は当然のごとくレベルが低い。
従ってレベルの低い出版社はレベルの低い本しか出せない。
ごく希にレベルの低い出版社から良質の本が出版されることもあるが、それはまぐれであって実力ではない。
小説であれば問われるのは作家の力量なので、レベルの低い出版社から出た小説であっても優れた小説は優れた小説である。
小説ではない書籍の場合、レベルの低い出版社とレベルの低くない出版社では異なる。
レベルの低い出版社は安易に出版する。
レベルの低くない出版社は一定水準に達していない内容の本は出版しない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画「プラネット・テラー in グラインドハウス」感想。
2008年05月05日鑑賞。

スモーキン・エース
allcinema ONLINEでの「プラネット・テラー in グラインドハウス」はこちら。

◆クエンティン・タランティーノの「デス・プルーフ」と、ロバート・ロドリゲスの「プラネット・テラー」と、架空の映画の予告編が4本、全部合わさって「グラインドハウス」と呼ぶらしい。

◆「グラインドハウス」の中で個人的に一番良かったのは、架空映画の予告編でロブ・ゾンビ監督の「ナチ親衛隊の狼女」でした。ロブ・ゾンビがやってたホワイトゾンビ(ヘビィメタルバンド)はすごく好きだったけど、今は映画監督になっていたんだね。知らなかった。


5点/10点満点

amazonはこちら

にほんブログ村 本ブログへブログランキングに参加しております。
バナーをちょこっと押していただけると恐悦至極なり。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/06/01

ロバート・ゲスト「アフリカ 苦悩する大陸」感想。
ルポ。2008年05月23日読了。

アフリカ 苦悩する大陸
ロバ-ト・ゲスト/伊藤真 /東洋経済新報社 2008/05出版 323, 20cm ISBN:9784492211779 \2,310(税込)

◆今年初めての10点満点の本。

◆原著は2004年に出版され、(たぶん)2008年4月に出版された。原著が4年前の本なので、ところどころ訳注が入っている。

◆著者紹介(紀伊国屋Bookwebより)
ロバート・ゲスト
経済誌『エコノミスト』の元アフリカ担当編集長。1990年代に英国紙『デイリーテレグラフ』の日本特派員を務めたあと、『エコノミスト』特派員として南アフリカを拠点に7年間にわたりアフリカを取材。世界各地で50か国以上の取材経験を持つ。民族紛争、開発問題、そして熱帯雨林を走る運搬トラック同乗記など、アフリカに関する報道で外国人記者協会賞など複数の国際的な賞を受賞。現在は『エコノミスト』の米国特派員として、妻と3人の子供たちとワシントンDC在住。

◆各章紹介
第1章 吸血国家―エリートによる、エリートのための独裁主義
第2章 ダイヤを掘る、墓穴を掘る
第3章 「眠れる資産」が繁栄へ道を拓く
第4章 セックスは死と隣り合わせ
第5章 宿怨の三つの温床―部族主義、派閥主義、人種主義
第6章 どうする?援助と自由貿易
第7章 でこぼこ道と盗人警官
第8章 ハイテク技術は「貧困」を救えるか?
第9章 南アフリカは「希望の星」になれるか?
結論 一歩ずつ確実に―「豊かな」未来へ向けて

◆経済発展しつつあるアフリカ諸国であるが、まだ多くの国で政治腐敗が横行し、一部の富裕層(それは政府上層部に直結していることが多い)だけが富み、多くの貧困層は相変わらず貧困のままである。経済誌「エコノミスト」記者として、経済的な目線からアフリカ諸国が抱える問題点をルポした本書は、今まで読んできたアフリカ関連書とは違った切り口で新鮮である。

◆著者の見解では、アパルトヘイトを廃止し黒人政権ができた南アフリカが発展した理由は、黒人政権ANC(マンデラの政権)がソ連崩壊をきっかけにマルクス社会主義と決別したからであるという。マルクス主義との決別を見た南アフリカの白人及び先進諸国の投資家は、南アフリカに投資しても財産が没収される危険性が無くなったと判断し、投資を行うようになった。逆にイギリスの植民地であり自由な経済だったジンバブウェは、黒人大統領ムガベによる白人の土地の強制収容など、投資家をびびらせる政策を実行したため、ジンバブウェ経済は崩壊してしまった。(第1章)

◆先進諸国の人権活動家は、アフリカ諸国から安く農作物(コーンフレークやカカオなど)を輸入することは、安い労働力として子供を働かせることにつながる、言い換えれば先進諸国が搾取していることなのだ、と言うが、著者はこれに異を唱える。先進国の活動家や労組がこのように唱え、アフリカから農作物を輸入しなくなったとき、困るのはアフリカの農民だ。アフリカの農民は、カカオやコーンを売るしか現金を得る方法がない。先進国が農作物を買ってくれないと、農民は現金を得ることができなくなり、ただでさえ子供を満足に学校に通わせることができないのに、現金を得ることができなくなったらますます学校に通わせることなど難しくなってしまう。(第6章)

◆またカメルーンでは、ギネス社のビール運搬トラックに同乗し、ドゥアラという港湾都市からベルトゥアという田舎町まで約500キロの道のりを行く。1泊2日の予定で出発したが、結局目的地までは4日かかり、1600ケースの瓶ビールは、賄賂で取られたなどの理由で2/3に減っていた。道路が少しまともで、警官による検問(=賄賂の強要)がなければ、カメルーンでももっと多くの商売ができる。田舎町の人だってビールを飲みたいのだ。(第7章)

◆経済的な側面から見たアフリカという切り口はとても新鮮で興味深く読めた。今年一番の本であるだけでなく、今まで読んだアフリカ関連書籍の中でも有数の本だった。満足。


10点/10点満点

amazonはこちら

にほんブログ村 本ブログへブログランキングに参加しております。
バナーをちょこっと押していただけると恐悦至極なり。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年5月 | トップページ | 2008年7月 »