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2008/07/04

垣根涼介「ラティーノ・ラティーノ!」感想。
紀行文。2008年06月12日読了。

ラティーノ・ラティーノ!―南米取材放浪記
垣根涼介 /幻冬舎 2006/04出版 185p 15cm ISBN:9784344407657 \479(税込)

◆垣根涼介の最高傑作といわれている「ワイルド・ソウル」は、尋常ではない過酷な暮らしを強いられたアマゾン入植者たちの二世三世が、入植を奨めるだけ奨めて何の支援もしなかった無責任な外務省を懲らしめる物語である。「ワイルド・ソウル」は、現代を舞台にした二世三世による復讐劇よりも、復讐劇の発端となっている入植一世の人たちの過酷な生活ぶりの方が、臨場感もあり話も良くできていて面白かった。

◆垣根涼介は、「ワイルド・ソウル」をより深い作品にするため、作品を書く前にブラジルとコロンビアの二十数都市を2ヶ月かけて一人旅を行ったのだそうだ。その旅の記録をまとめたのが本書。

◆サンパウロのような大都市ばかりではなく、観光では滅多に行かないようなブラジル東北部の沿岸都市を精力的に見て回り、ジャングルの奥地のようなド田舎にも行き、現地に住む日本人に取材を行ったのだそうだ。取材目的であるので、観光スポットに行くだけでなく、夜の繁華街も一人でうろついたと書いてある。「ワイルド・ソウル」で書かれているブラジルの雰囲気に、「リアリティがあるな」と思っていたのだが、これだけ濃密な取材を行っていたのだったら納得である。

◆この本は「ワイルド・ソウル」の世界観を広げる読み物、という位置付けなのかもしれない。が、単純に完成度の高い紀行文としても読んでもいいのではないだろうか。日本旅行作家協会に所属する専門作家さんたちの作品に負けていないと思う。

◆ここんとこ垣根涼介の"面白い"と言われている小説を立て続けに読んでいる(まだ感想を書いていない)が、個人的には本書が垣根涼介のベスト1、である。


9点/10点満点

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