垣根涼介「ヒートアイランド」感想。
冒険小説。2008年06月19日読了。

垣根涼介 /文藝春秋 2004/06出版 466p 16cm ISBN:9784167686017 \709(税込)
◆あらすじ、のようなもの
・暴力団が経営するカジノバーから現金強奪するグループ。
・渋谷でストリートファイトショーを開催して金を稼いでいるストリートギャング。
・ストリートギャングに無視され腹を立てている地回りのちんぴら。
・強奪された現金を取り戻すべく怒りに我を忘れる暴力団。
ストリートギャングの構成員が、現金強奪グループの一人と(そういう輩とは知らずに)ケンカになり、叩きのめして鞄をぶんどって開けてみたら大金が。あまりの大金に困ったギャング構成員はギャングのボスに相談。金を返そうという結論になるが、誰に返したらいいのかわからないので叩きのめした相手を捜すことに。
綿密な計画の元に暴力団から現金強奪した金を奪われてしまったグループは、奪ったストリートギャングを捜し金を取り戻すことに。
ストリートギャングに無視されたちんぴらは、ストリートギャングの収入源であるストリートファイトショーのあがりを掠め取ったら楽に儲けられると親分に提案。
各者各様にお互いを捜しているうちに、お互いのことがうっすらとわかってきて……
◆利害関係が絡み合う4つのグループによる、息つく暇のない現金争奪戦。収拾がつかなくなりそうな危うさがありながらも、最終的には読者の期待を裏切らないラストを迎える。人が死にすぎる。が、死んだ奴は皆悪党なので、やたらめったら死んでいるわりには不快感は少ない。登場人物が多すぎるけど、主人公の人格はきちんと書かれており、良くできているなあ、との印象が強い。
◆私が読んだのは文庫版で、大沢在昌が解説を書いていた。大沢は、エピローグは不要だったのでは?との意見を述べているのだが、私もそう思う。
8点/10点満点
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