大沢在昌「黒の狩人(下)」感想。
冒険小説。2008年10月11日読了。
◆上巻で不満を持った女キャラ由紀の出番が少なく、新宿署マル暴の佐江が大活躍。
◆なので、上巻で由紀に不満を持った私としては、下巻の方が面白く感じられるのであるが、そうは言っても佐江が異常に運が良いとか、佐江が異常に勘が良いとか、佐江が公安のキャリア・一条より頭の回転が速いとか、佐江と組む中国人毛が超人並みに強かったなど、主役クラスが単なる登場人物ではなく、皆スーパーマンなのだ。身も蓋もない言い方をしてしまえば、「何じゃこの御都合主義的展開は」って感じ。
◆大沢在昌は「新宿鮫」シリーズで既に完成されてしまった作家だから、似たような設定の異なる作品を書いてもしょうがないと思うのだ。本作だって、新宿署のマル暴刑事という設定の時点で、新宿鮫を越えられない宿命にある。
◆似たような主人公の小説(刑事であることが多い)を多数書いてしまう大沢在昌は、今後新たな読者を獲得していくためには、真保裕一がチャレンジして(惨敗して)いるように、純文学などの違うジャンルに行くしかないんじゃないのかね。まあ私は大沢ファンだから、まだ、どんな本でも単行本で買い続けますけど。
6点/10点満点
| 固定リンク
「▲大沢在昌」カテゴリの記事
- 大沢在昌「絆回廊 新宿鮫10」感想。
冒険小説。2011年11月30日読了。(2011.12.06) - 大沢在昌「新宿鮫」感想。
冒険小説。2010年09月05日再読了。(2010.09.20) - 大沢在昌「帰ってきたアルバイト探偵」一行感想。
ミステリ。2004年03月13日読了。(2004.03.14) - 大沢在昌「天使の爪(下)」一行感想。
冒険小説。2003年08月06日読了。(2003.08.07) - 大沢在昌「天使の爪(上)」一行感想。
冒険小説。2003年08月01日読了。(2003.08.02)
「◆小説・冒険小説」カテゴリの記事
- 熊谷達也「氷結の森」感想。
時代冒険小説。2012年01月17日読了。(2012.01.22) - 熊谷達也「漂泊の牙」感想。
冒険小説。2008年12月17日読了。(2008.12.19) - 大沢在昌「絆回廊 新宿鮫10」感想。
冒険小説。2011年11月30日読了。(2011.12.06) - 船戸与一「大地の牙 満州国演義6」感想。
歴史冒険小説。2011年06月11日読了。(2011.07.05) - 逢坂剛「暗殺者の森」感想。
イベリアシリーズ6。2010年12月02日読了。(2010.12.03)

コメント