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2008/12/31

12月31日。

がめ煮(≒筑前煮)を作る。
味付け大失敗。味醂を入れすぎた。
3日分作ったので、3日間失敗を味わうことになるのか。

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12月30日。

我が人生史上、最も旨い豚汁ができた。
旨い。これは旨い。

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2008/12/28

積ん読本

居間に置いてあったサイドボードを取り除き、本棚に替えた。
その本棚には積ん読本を置いた。
積ん読本を数えた。
388冊もあった。

全部読むのに3年以上かかるなあ。

(下の写真が居間の本棚。全部積ん読本)

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2008/12/19

宮田珠己「ときどき意味もなくずんずん歩く」感想。
エッセイ。2008年12月19日読了。

ときどき意味もなくずんずん歩く
宮田珠己 / 幻冬舎 2007/12 ¥559 (税込)

◆タマキングが2003年に旅行人から出した単行本「52%調子のいい旅」を、改題して文庫化した本。単行本に収録されていたマンガとかを削って、エッセイを一本書き下ろしたそうだ。単行本を読んでいないから詳細は知らないけど。

「ウはウミウシのウ」が私の笑いのツボにはまったのと同じように、本書もかなり笑いのツボにはまった。電車の中で笑い声が出そうになるのを堪えなくてはならなかった、という点では「ウはウミウシのウ」と同じ。しかしその笑いのツボが実に説明しにくい(解説で高野秀行も「文章で説明できないと」書いている)。むりやり書くと、タマキング宮田珠己の面白さは言葉の使い方に尽きるのではないかと思う。この面白さを伝えるためには、本書の面白い部分を引用するしかないのだが、下手したら1ページ丸ごと引用しなくちゃわかってもらえそうにない。だから、この面白さを誰かに奨めたくても、読んでみろ、と言うしかないのだな。かくいう私も、高野秀行のブログ(ムベンベ)で奨められていなかったら、手に取ることも読むこともなかったはず。自分と読書傾向が似ている人が薦めてくれる本というのは、自分の好みに合っている確率が高いのでありがたい。私もそういう存在になりたいとこのブログを書き続けているが、少しは誰かの役に立っているのだろうか。まあいいや。

◆本書は非常におもしろおかしく楽しめたのだが、「ウミウシ」と違ってテーマが絞り切れていないので、といっても雑誌「旅行人」を中心に、いろんなところに掲載されたエッセイを集めたのだからしょうがないのだけれども、でもやっぱりちょっとだけ散漫な印象を受けてしまったので、楽しめたのだけれども辛めの採点。といっても7点だからけして低い点数ではなく、じゅうぶん満足。

◆タマキングの本は入手しづらい本(品切れ重版未定)が多いので、高野秀行じゃないけどぜひとも文庫化をお願いしたいのです、幻冬舎様。


7点/10点満点

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2008年9月・週末海外で台湾(番外)

ホテルクラブ経由で宿を取る際、JCBのクレジットカード払いにすると、豪ドル払いになる。

9月の台湾旅行で、圓山大飯店に泊まったのだが、US$で1泊約120$、2泊したので240$。ホテルクラブの割引クーポン使ったので実際は220$くらい、単純に1$=100円で計算し22,000円の請求が来るのだろうと思っていた。

ところが。

昨日届いたカードの請求明細を見ると255AU$(豪ドル)。ちょっと高いなと感じたが、9月には95円くらいだった豪ドルが、請求されたレートでは74.5円で、約19,000円。

円高バンザイ!

ですな。

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熊谷達也「漂泊の牙」感想。
冒険小説。2008年12月17日読了。

漂泊の牙
熊谷達也 / 集英社 2002/11 ¥760 (税込)

◆「相剋の森」と「ウェンカムイの爪」は熊が出てくる話だったが、本作はニホンオオカミが話の主軸で、かつ冒険小説っぽいつくり。

◆目に浮かぶような情景、真に迫るオオカミの行動、東北の民俗学に関する深い知識、上手いとしか言いようのない描写と、ぐいぐいと引き込まれるストーリー。テレビ局のディレクター恭子が魅力のない、つまらない人物であることを除けば、文句なしの展開である。途中までは。だが、結局テレビの取材は何だったの? ラストのあっさりとした展開は何なの? など不満も残る。

◆まあ多少の不満はあるけど、全体的には面白く読めた。熊谷達也はまだ3冊目で、もっと面白いと思われる小説が多数残っている。楽しみだ。


7点/10点満点

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2008/12/18

造事務所「図解 世界史が簡単にわかる戦争の地図帳」感想。
雑学本。2008年12月15日読了。

図解 世界史が簡単にわかる戦争の地図帳―ポエニ戦争から、十字軍遠征、第二次世界大戦、イラク戦争まで
造事務所/松村劭 / 三笠書房 2008/12 ¥669 (税込)

私は工業高専出身なので歴史がものすごく苦手。つか、歴史はまともに勉強したことがない。だからこういう雑学本をときたま買っては読んでいるけど、欧州の歴史ってのは何度読んでも覚えられん。まあ覚える気がないから覚えなくて当然なのだが。


4点/10点満点

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熊谷達也「ウェンカムイの爪」感想。
純文学。2008年12月12日読了。

ウエンカムイの爪
熊谷達也 / 集英社 2000/08 ¥420 (税込)

「相剋の森」を読んで熊谷達也が気に入り、油断していると積ん読になっちゃうんだよなあと思いつつも、とりあえず文庫本を6冊買い求めた。

◆本書は熊谷達也のデビュー作。「相剋の森」に出てくる吉本と玲子の関係がこの本でわかる。ということは読む順番が逆だったということか。それにしてもデビュー作とは思えないくらい完成度が高い。この本も十分堪能できたので、熊谷達也という作家はしばらくの間追い続けないとならんなあ。


8点/10点満点

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ザンジバル島8日間の旅(備忘録)

アフリカ専門の旅行会社「道祖神」で、タンザニアのザンジバル島8日間の旅が、燃油サーチャージ込みで30万ぽっきり。一人参加でも+3万。2月3月の限定プラン。かなり魅力的。

でも2月は貯まったANAマイレージで石垣島(+波照間島+与那国島+西表島)に1週間ほど行く予定なんだよな。石垣島をやめてザンジバル島に行こうかなあ。よく考えよう。


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2008/12/17

造事務所「図解「世界の紛争地図」の読み方」感想。
雑学本。2008年12月01日読了。

図解「世界の紛争地図」の読み方―テロ・内戦・動乱…なぜ起こり、どうなったのか
造事務所/中村恭一 / PHP研究所 2006/12 ¥680 (税込)

2年前に本屋で見かけて買ったまま積ん読になっていた本。
地名間違いとか誤字が多し。校正が甘いなあ。
ビアフラ戦争の背景など、いくつか知らなかったことが記載されていたので、雑学本として読むには十分な内容。それにしてもコンゴ(旧ザイール)の内戦はややこしい。


4点/10点満点

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天童荒太「悼む人」感想。
純文学。2008年12月09日読了。

悼む人
天童荒太 / 文藝春秋 2008/11 ¥1,699 (税込)

◆もうこれは完全なる純文学ですから、受け取り方は人それぞれでしょう。

◆私は、主人公の母親・坂築巡子がダメでした。この女は気持ち悪い。生理的にまったく受け付けることができない。従って本書の半分はちっとも面白くなかったのである。天童荒太は「死」に魅入られちゃったのかな。どうでもいいんだけど。


3点/10点満点

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2008/12/16

内澤旬子「世界屠畜紀行」感想。
ルポ。2008年12月03日読了。

世界屠畜紀行
内澤旬子 / 解放出版社 2007/02 ¥2,310 (税込)

◆買ってから1年以上積ん読だったけど、ようやく読みました。知ってる人は知っている名著です。

◆タイトルにあるとおり、著者内澤旬子氏が、世界中で行われている「肉を食うために動物を殺すこと」について取材した本。取材先は本当に多岐にわたり、韓国、バリ島、エジプト、イスラム犠牲祭、チェコ、モンゴル、韓国の犬喰い、東京芝浦の豚解体、沖縄、芝浦で解体された豚の頭と内臓の行方、墨田で行われている皮鞣し、芝浦の牛解体、その牛の頭と内臓の行方、インド、アメリカ、その後である。

◆私は北海道の田舎生まれで、父方の祖父は酪農家(乳牛)で今も従兄弟がその農家を継いでいるが、今まで見たことがあるのは鳥を絞めたことが一回だけ。そのとき取れた内蔵の黄色い玉(たぶんキンカンだと思う)が異様に気持ち悪く、水玉模様すら受け付けなくなってしまった。未だに水玉は苦手である。

◆私の生まれた町では、同級生に普通にアイヌがいた。私の親の世代(70歳以上)だと、アイヌに対する差別があったのかも知れないけど、アイヌがアイヌであるだけで差別されることは私の世代(私は現在42歳)では既に無く、また朝鮮人差別もなかった。これは差別がなかったというより朝鮮人と呼ばれる人たちがまわりに住んでいなかっただけだが。鈍くさい奴や、理由無く嫌われる奴ってのはいたけど、そういう嫌われ方というのはイジメであり、イジメはこれまでも、これからもたぶん無くならないだろう。

◆さて、私は知識として、屠畜を生業にする人たちは差別されていることを知っている。しかし私は、私の生まれた町でそういう差別がほとんど無かった(気づかなかっただけかも知れないが)ので、屠畜が差別される、忌み嫌われる職業だという実感がない。それどころか私は、士農工商を現代的に言うなら、農家・畜産漁業・屠畜・鉱工業・商人の順番ではないかと思っているくらいだ。ただ人生42年生きていると、私のような考え方が周囲と異なりやや特殊ということもわかってきている。

◆そこで本書だ。肉を食う以上、屠畜をする人々は人々が忌み嫌う仕事をしてくれていて、差別なんて以ての外、尊敬すべき人じゃないのか、というような視点で屠畜の人たちを捉えているのが本書(注:ちょっと違うかも)。

◆肉を作る人たち=動物を殺すことを仕事にしている人たちがいないと、肉を食うことはできない。そんな簡単なことすら考えないでも肉が食える現代。何だか間違っているよなあ、と私は思うのである。まあこれが食育ってことなんだろうけど。

◆本書は著者が自ら見て体験した屠畜作業を、著者自らがイラスト化している。どこの国でも、写真に撮られることは嫌われるようだ。本書を読んで屠畜業は、どちらかといえば世界的に忌み嫌われる職業のようだということもわかってきた。それでいいのかなあ、と私は思う。


9点/10点満点

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吉田一郎監修「国境線の謎がわかる本」感想。
地理本。2008年12月01日読了。

なるほど図解!国境線の謎がわかる本
造事務所/吉田一郎 / 大和書房 2008/10 ¥1,365 (税込)

「国マニア」の吉田一郎を検索していたら出てきた。タイトルから察するに、今さら読んでも知っていることばかりだろうなあと思いつつも、ついつい買ってしまった。

◆知っている話が多かったから私個人的には3点くらいしかつけられない内容だけど、普通に雑学本として読むのだったら、それなりに目新しい知識が身につくのではないかと思います。


5点/10点満点

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キーボード

またノートパソコンのキーボードがおかしくなってきた。
「t」と「r」のどちらかを押すと強制リターンキー状態になる。

今のノートPCはDELLのINSPIRON6400。
買って2年くらいだけど、いままで2回も同様の状態になり修理に出している。
また修理に出すのは面倒きわまりないので、買い換えを検討しよう。

もうDELLは嫌だ。

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2008/12/15

日本ビジュアルジャーナリスト協会編「フォトジャーナリスト13人の眼」感想。
ドキュメント。2008年11月28日読了。

フォトジャーナリスト13人の眼
日本ビジュアル・ジャ-ナリスト協会 / 集英社 2005/08 ¥735 (税込)

◆私が好きなフォトジャーナリスト広河隆一が主宰する、日本ビジュアルジャーナリスト協会に所属する13人のフォトジャーナリストの写真を一挙にまとめた本。たぶん、フォトジャーナリストを目指そうと思っている若い人たちに向けた本。

◆ただね。こういう形で本にまとめ、それを読んだ私は、本書の価値に疑問を感じる。

◆例えば、土井敏邦というフォトジャーナリストは、イラクのファルージャで起こった米軍の誤爆でイラクの民間人が死んでしまったむごい写真を撮り、日本のテレビや雑誌で取り上げられた。土井氏はスクープと思っていたのだが、帰国後読んだ別の書籍で、爆撃下のファルージャで死にかかっているイラク民間人を助ける英国人平和活動家の記録を読み、「「攻撃下のファルージャは危険で入れない」と思いこみ尻込みしていた自分を恥じた」と土井氏は本書で書いている。高いハードルを課すのは自由だけど、こういう本でそこまで高いハードルを設定されたら、フォトジャーナリストを目指す若い人がいなくなってしまうのではないかと思えてしまう。

◆また本書は、13人のうち4人がパレスチナ(及びレバノン)を、5人がイラクを取り上げている。テーマを揃えるなら揃える、異なるテーマにするなら意図的に13人全員異なるテーマにする、など、書籍としての構成方法があるだろうに。

◆すごく中途半端。


5点/10点満点

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常岡浩介「ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記」感想。
ルポ。2008年11月26日読了。

ロシア 語られない戦争―チェチェンゲリラ従軍記
常岡浩介 / アスキ-・メディアワ-クス 2008/07 ¥780 (税込)

◆構成がちょっとおかしく、ルポ本として「これはいかん」と思えてしまう本である。

◆しかし本書の著者は、ロシアに暗殺された元FSBエージェント・リトビネンコと、生前コンタクトをとっていた唯一の日本人ジャーナリストで、チェチェン問題に関しては今までの日本人ジャーナリストとは異なった視点を持っている。

◆著者は1992年頃からイスラム教に興味を持ち、2000年に改宗した正式なイスラム教徒なのだそうだ。著者はチェチェン独立派ゲリラ部隊に従軍取材を申請し、イスラム教に改宗したことが幸いし、従軍が認められた。本書第1章では、その従軍記が書かれている。4ヶ月にわたる行軍は、まるで「脱出記」のような過酷な取材となるのだが、どういうルートを通ったのか本書を読んだだけではイマイチピンとこないのだ。本書を読み進め、最後のリトビネンコインタビューの手前に、従軍ルートを記載した地図が載っていた。地図は最初に載せんかい!

◆その行軍は、チェチェンゲリラのゲラエフ隊が、グルジア内の自治領アブハジア共和国へ侵攻するルートなのだが、読んでいてもチェチェンゲリラが何でアブハジアを侵攻しなきゃならないのかよくわからない。

◆チェチェン戦争の話は何冊か本を読んだけど、結局のところチェチェンは現状維持派、穏健的独立派、武装独立派の内部分裂が泥沼化の要因と思うのだが、本書はチェチェン武装独立派にかなり偏った内容になっている。本書全体に言えることは、かなり過酷かつ危険な取材をしており、本当かなあと疑ってしまう部分もある。しかし、偏った内容であることは、あとがきで著者自身が認めており、認めていることによって、本書の内容に真実味が感じられた。

◆チェチェンに興味のある方は、読んで損のない本と思います。


8点/10点満点

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山本一郎「情報革命バブルの崩壊」感想。
いわゆる新書。2008年11月25日読了。

情報革命バブルの崩壊
山本一郎 / 文藝春秋 2008/11 ¥756 (税込)

◆人気ブログの主、切込隊長の本。

◆とはいえ、切込隊長のブログで日々書かれている内容と大差ない。この程度の内容だったら本じゃなくてブログで書けばいいじゃねえかと思うのだが、ブログだけだとそんなに金にならんのか、普段ブログを読まないような年齢層に訴えたかったのか。

◆普段ブログを読まず、携帯コンテンツもよくわかっていないような方々に対し、本書のまえがきで「大規模出会い系サイトと化しているモバゲーのDeNA」と実態を露骨に書いているのはご立派です。


5点/10点満点

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2008/12/14

高野秀行と宮田珠己

12月14日。
高野秀行と宮田珠己のトークイベントなる催しに行ってきた。
宮田珠己が想像以上に若々しい人物であった。
「ウはウミウシはウ」を読んだ印象では、もっと中年太りのぐにゃぁっとした感じの人なのかと思ったのだが、違った。
イベント自体は不可もなく可もなく、高野秀行と宮田珠己の著作から想像される通りの馬鹿話が繰り広げられた。

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長谷川まり子「少女売買-インドに売られたネパールの少女たち」感想。
ルポ。2008年11月20日読了。

少女売買―インドに売られたネパールの少女たち
長谷川まり子 / 光文社 2007/11 ¥1,680 (税込) 

◆ネパールから毎年7,000人以上の少女が誘拐され、インドに売られているらしい。大半が最底辺の売春宿に売られ、可愛い少女は客付きが良いため、一日に100人の客を取らされる場合もある。少女たちが逃げ出さないように売春宿の経営者によってほぼ軟禁状態に置かれ、時が経つにつれ、少女たちは諦めていく。このネパール政府は50年以上もこの問題を放置し続け、累計30万人以上の少女が餌食になっているという。

◆本書の著者は、誘拐されたネパール少女を救出し社会復帰を助けるネパールのNGOに協力している。本書は、ネパールで起きている現状の深刻さと、著者自身がなぜこのような問題に興味を持ち、なぜNGOとして活動しているのかを、交互に書き記している。従って、半分は著者の自伝のような話である。

◆著者が女性であるため、売春宿の潜入取材は失敗、売春宿からの少女救出同行取材もイマイチであり、ハードな潜入ルポを期待していると肩すかしを食らう。また、著者がこの問題に深く関わるまでの自伝的な部分も、バカOLのような生き方をしていて何となくライター稼業を行うようになって何となく金になりそうだから取材をはじめた、というような内容なので必ずしも共感できるとは言えない。

◆しかし、今世界で何が起こっているのか、貧困と無知がどういう結果を引き起こすのか、とても深く考えさせられるのである。

◆インド好きが高じてインド人と結婚したマンガ家・流水りん子の「インドな日々」というマンガに、日本人バックパッカーがインドの最底辺の売春宿を試そうとする話が出てきたし、山松ゆうきちという還暦を超えたマンガ家がインドで自分のマンガをヒンディー語で出版するまでの顛末を書いた「インドへ馬鹿がやって来た」で、最底辺の売春宿での体験談をマンガに書いている。彩図社のくだらない旅の恥は掻き捨て本とか、エロ系の雑誌でもインドの売春宿体験記がいくつも載っているだろう。たぶん探せばきりがないくらい。そういうところで働いている売春婦が、実は誘拐されたネパール少女なのかも知れない。


10点/10点満点

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2008/12/13

絶望感漂う。

本日、賞与が出た。
午前中に全額おろして、株に突っ込んだ。
午後、GM救済案の否決が報道され、株は暴落した。
今日の損失は賞与とほぼ同じ額に達した。
ああ。

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2008/12/08

親子喧嘩


12月の過日、JALマイレージでタダ帰省した。

町役場で農政を担当し、革新的なことをやりすぎて村八分になりかけた父親と、昼から酒を呑む。

北海道の片田舎に住んでいる父親の政治的思想を知らず、「民主党に政治を任せたら日本は滅びる」とか「山井は共産党より共産主義者だ」とか「小沢一郎は助成金泥棒だ」とか「大連立が一番良いだろう」とか、
「官僚は必要なんだよ、官僚を叩きすぎたら、官僚になりたがる若者がいなくなって日本は滅びる」とか「官僚が要らないのではなく無駄な地方公務員が多すぎるんだ」とか「公務員は全員民間企業に2年間出向して民間企業の置かれている厳しい立場を知れ」とか、

言いたい放題言っていたら、

「都会に住んでいるお前に何がわかる、田舎に住んでいる俺たちは、日本が滅びようとも民主党に政治を任せた方がマシだと思っているんだ、お前の言い方は腹が立つんだ」

と父親に言われてしまった。

そこまで追い詰められているのか、父親よ。

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2008/12/01

船尾修「カミサマホトケサマ」感想。
国東半島の写真集。2008年11月19日拝見。

カミサマホトケサマ―船尾修写真集
船尾修 / 冬青社 2008/09 ¥2,310 (税込)

◆写真集は好きなので良く買っています。しかし、当ブログは読書感想をメインとしているので、写真集はあまり紹介していないのですが、本書はあまりにもインパクトが強かったので紹介いたします。

◆今から30年以上前、私が小学生の頃、私は小説版の「ターザン」シリーズをいくつか読みました。私が小学生の頃、同級生の母親が図書館司書だったこともあり、図書館は非常に身近な存在でした。以前も書きましたが、私の生まれた街の公立図書館には、篤志家の寄贈によりハヤカワと創元のSF文庫が線数百冊あったのです。しょっちゅう行っている図書館にハヤカワと創元のSFが山ほどあったのです。「ターザン」シリーズで私は秘境に憧れるようになりました。しかしその後はSF小説を多く読むようになり、中学生になった頃、科学雑誌Newtonが創刊され、私の好みはより一層SFに傾いていきました。

◆10代、20代はSFを多く読んでいました。しかし、30過ぎてから、読書の傾向が少しずつ変わっていき、ある日、船尾修の「アフリカ赤道編」という本と出会いました。1999年のことです。この本を読んでから、私は秘境が好きで、秘境旅行をしたかったことを思い出しました。若くないし、仕事も順調だし、将来のこともまじめに考える歳になってきていたので、本を一冊読んだくらいですぐに仕事を辞め冒険に旅立つほど無謀なことはしなかったのですが、秘境を旅したいという思いは沸々と湧いてきました。ひとつの形として2006年にケニア旅行(本当はマリに行きたかった)に行きましたが、秘境旅行をしたいという思いはつのるばかりです。

◆本書は、そんなきっかけを与えてくれた船尾修氏の最新写真集です。

◆普段はアフリカやアジアの辺境に行き、現地に住む人々の圧倒的なエネルギーを写真に著す写真家さんですが、本書は舞台が日本の国東半島(大分)です。国東半島に伝えられる圧倒的なエネルギーを持った祭。それが本書にのっている写真のテーマです。この圧倒的なエネルギーはいったい何なんだろう、と考えさせられるほど、凄まじいエネルギーを感じます。

◆文章中心の本と違い、写真集は表紙以外の写真を掲載することが(著作権上)難しいので、言葉だけでどれだけ伝わるかわかりませんが、日本という国は、歴史があり伝承が残っている国なのだと強く感じさせられるのです。


9点/10点満点

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