松浦光利「海将補(アドミラル)のアフリカ奮闘記」感想
国際奮闘記。2008年12月22日読了。

松浦光利 / 光人社 2008/12 ¥829 (税込)
内容(紀伊国屋Bookwebより)
砕氷艦ふじ艦長として南極にも赴いた海上自衛隊の熱血アドミラルが大活躍!人もうらやむ第二の人生を打ち捨てて、アフリカの小国サンジバルに海運指導に努めた元海将補の汗と涙と笑いの六年間。
頑固でプライド高く、あるいは大雑把なアフリカ人を相手に、人造り、国造りの最前線を描いた異色のノンフィクション。国際貢献をめざす若い世代に贈る一冊。
◆本書は新しい本ではなく、20年以上前の1985年に出版された本の文庫化。
◆大正8年(1919年)生まれの著者は、戦時下の海軍を経て海上保安庁、海上警備隊(海上自衛隊の前身)に入隊、砕氷艦ふじ艦長として南極にも赴き、海将補・幕僚長まで昇進し昭和49年(1974年)退官。その後、第二の人生として選んだのが、JICAの専門家としてタンザニア・ザンジバル政府の海運指導をすること、つまり国際貢献の道である。昭和50年4月から、ザンジバルに緑のパスポート(公務パスポート)で赴任すること6年+個人契約で更に3ヶ月、その後コモロで3ヶ月の短期協力、本書は都合6年半のアフリカ諸国国際貢献の記録である。
◆今から20年以上も前のアフリカ諸国である。しかも赴任時の著者は55歳。並大抵の根性では務まらない大役だろうが、元海将補で船長資格を有する日本の専門家への期待は並大抵ではなく、元海将補という立場はザンジバル大統領と直接会話ができるくらい国際的な地位が高く、従って元海将補という立場は並大抵の苦労で弱音を吐くことが許されず、かつ元海将補というプライドは並大抵の困難で弱音を吐くことなどせず、とにかく淡々と黙々と厳粛かつ正確に仕事をこなすのである。
◆元海将補という立場のためか、高いところからの言葉使いが多く、かつ専門的などうでもいいような記述も多いが、「真の国際貢献とはかくあるべし」という著者の強いメッセージも伝わってくる。
◆アフリカ好きの私は、タイトルを見ただけで中身をよく確かめずに買ってしまったのだが、思わぬ掘り出し物であった。
7点/10点満点
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