古川日出男「アラビアの夜の種族 I」感想。
ファンタジー。2009年02月05日読了。

古川日出男 / 角川書店 2006/07 ¥539 (税込)
◆あらすじ(紀伊国屋Bookwebより)
聖遷暦1213年。
偽りの平穏に満ちたエジプト。
迫り来るナポレオン艦隊、侵掠の凶兆に、迎え撃つ支配階級奴隷アイユーブの秘策はただひとつ、極上の献上品。
それは読む者を破滅に導き、歴史を覆す書物、『災厄の書』―。
アイユーブの術計は周到に準備される。
権力者を眩惑し滅ぼす奔放な空想。
物語は夜、密かにカイロの片隅で譚り書き綴られる。
「妖術師アーダムはほんとうに醜い男でございました…」。
驚異の物語、第一部。
◆本書は、高野秀行のブログで絶賛されていたので買った(記憶に間違いがなければ)。第55回日本推理作家協会賞及び第23回日本SF大賞をダブルで受賞した作品だと知ったのは買ったあと。買ってから1年以上はほったらかしにしていた。最初の1ページ目、出だしの文章が読みづらく敬遠していた。
◆上のあらすじにあるように、出だしはエジプトの支配階級の高級奴隷アイユーブが主人公であるが、本書は劇中劇(と言うのかな?)の形態を取っており、本書の大半は『災厄の書』に書かれている物語を、語り部(ズームルッド)がアイユーブに語るという構成である。
◆とりあえず第1巻を読んだ感想。序章にあたる部分、63ページまではちょっと読みづらく投げ出しそうになったが、語り部が語る『災厄の書』の内容はめちゃくちゃに面白い。『災厄の書』の主人公アーダムの奸智ぶりがぞくぞくとするのである。これは続刊に期待。
8点/10点満点
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