金纓「それでも私は旅に出る」感想。
エッセイ。2009年02月23日読了。
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2009年2月現在、私は42歳(1966年生まれ)である。私は横浜ベイスターズのファンである。大洋ホエールズ時代から、35年くらい応援している。WBCの練習試合に長嶋茂雄がやってきて大騒ぎ、とTVのスポーツニュースで流れていた。長嶋茂雄が引退したのは1974年で、私が8歳の時である(王貞治の引退は1980年)。私は長嶋茂雄に何の魅力も感じない。単なる爺いとしか思わない。私は長嶋茂雄のプレーをまったく記憶していない。私が8歳の時に引退した、ファンじゃない球団の選手のことなんか覚えているわけがない。でもプロ野球界は長嶋茂雄のような爺いをありがたがっている。そんなことやっているから野球の人気がなくなっていくのだ。爺いはいつまでも出しゃばるな。
今のプロ野球は政治と同じだ。
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Yahooみんなの検定
にて、私が作った「簡単な字なのに読みが難しい漢字検定」というのを絶賛公開中。力試しにぜひどうぞ。
出題例:以下の字は何と読む。
「弁える」「況や」「寿ぐ」「泥む」「態と」「玩ぶ」……
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古川日出男 / 角川書店 2006/07 ¥660 (税込)
◆あらすじ(紀伊国屋Bookwebより)
栄光の都に迫る敵軍に、エジプト部隊は恐慌を来し遁走した。
『災厄の書』の譚りおろしはまにあうのか。
奴隷アイユーブは毎夜、語り部の許に通い続ける。
記憶と異界を交差しながら譚りつむがれる年代記。
「暴虐の魔王が征伐される。
だが地下阿房宮の夢はとどまらない―」。
闇から生まれた物語は呪詛を胎み、術計は独走し、尋常ならざる事態が出来する!書物はナポレオンの野望を打ち砕くのか??怒涛の物語、第三部完結篇。
◆第1巻の冒頭に、本書は著者のオリジナル小説ではなく、作者不詳の「The Arabian Nightbreeds」の英訳を底本にして「できるかぎり粉飾的な日本語化を意図した」日本語訳であるり、作中に登場するイスラム世界の解説など「しばしば訳註を挿入した」本であると書かれている。第3巻の巻末、いわゆるあとがきにあたる部分でも原著の解説をしている。しかし「The Arabian Nightbreeds」をどう検索しても、その存在が見つからない。つまりこの本はあとがきに至るまで作り込まれた小説なのだろうか?
◆と思って普通に日本語で検索したら、全部作り話ですと記すブログがいくつか見つかった。
http://meimu.sakura.ne.jp/page061.html
http://d.hatena.ne.jp/kei-s/20061023/1161628912
http://ururun.at.webry.info/200708/article_5.html
そうだったのか、どおりで原著が見つからないわけだ。
◆文庫版でおおよそ1,000ページにわたる長い物語。難しい言い回しが多く、物語中の現在であるナポレオンがカイロへ進軍する1798年と、劇中劇であるアーダム・ファラー・サフィアーンの話が入り交じる構成は、最初は興を削ぐと思っていたが、いつのまにか「夜が朝に代わり、朝が夜に代わる。そして第○○夜は訪れる」の言葉が待ち遠しく、アーダム・ファラー・サフィアーンの話の虜になっている自分に気づく。
◆結末は好き嫌いが出るだろうが、失望することはない。私はじゅうぶんに堪能した。
8点/10点満点
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湘南モノレール(大船-湘南江の島)って、
ジェットコースターを彷彿させる揺れ具合。
まあジェットコースターというのは些かは大袈裟だけど、
初めて乗ったら公共交通機関とは思えない揺れ加減にびびる。
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チャベスが完全独裁の道を歩み始めてしまった。
プーチンのように、形の上だけとはいえ一応一度引退すれば、世界的な評価は変わったかも知れないのに。引退することなく永久大統領へと突っ走ってしまったら、フセインと同じ扱いにされてしまうではないか。アメリカが嫌いでアメリカを舐めているのはわかるが、もうちょっと賢い選択をすると思っていたので残念である。
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最近読んだ本の感想はストックが尽きました。
「アラビアの夜の種族III」を読み終えるのは2月19日頃の予定。
しばらくの間、2002~3年に読んだ本の一行感想をお届けします。
(一行感想は、適度な期間を経た後、投稿日を操作して読み終えた日の前後に移動させます)
通勤電車の中でしか本を読まないので、読書ペースにムラがあるのです。はい。
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古川日出男 / 角川書店 2006/07 ¥660 (税込)
◆あらすじ(紀伊国屋Bookwebより)
侵掠したフランス軍壊滅の奇策、「読む者を狂気へ導く玄妙驚異の書物」は今まさにカイロの片隅で、作られんとしている。
三夜をかけて譚られた「ゾハルの地下宮殿の物語」が幕を閉じ、二人めの主人公がようよう登場する頃、ナポレオンは既にナイルを遡上し始めていた。
一刻も早く『災厄の書』を完成させ、敵将に献上せねばならない。
一夜、また一夜と、年代記が譚られる。
「ひとりの少年が森を去る―」。
圧巻の物語、第二部。
◆出だしの取っつきにくさに読むのを躊躇っていたものの、いざ読んでみたらぐいぐい引き込まれてしまった第1巻。小学生の頃からSF・ファンタジー小説が大好きで、荒唐無稽なお話しもかなりのかず読んできているけど、この小説の荒唐無稽さは相当なもの。先の展開がまったく読めない。
◆第1巻の主人公アーダムの話は一旦幕引き。第2巻では、第2の主人公ファラーと、第3の主人公サフィアーンが登場する。ファラーの話もサフィアーンの話も、どちらもアーダムの話よりは予測可能な展開を見せるが、それでもやっぱり荒唐無稽だ。さいきん普通の小説(それが冒険小説であろうと推理小説であろうと純文学であろうと)、つまり人間が人間らしい行動を取ることが当たり前の小説を多く読むようになり、そのため本書のような荒唐無稽な展開と久しく接していなかったことに改めて気付かされた。自分自身の想像力を豊にするためにも、SFやファンタジーから離れすぎるのも危険だなあ、と思うのである。
◆本作は第23回日本SF大賞を受賞している。SF好きとしてSF大賞を受賞した本はかなり読んでいるけ(少なくとも『太陽風交点』 『吉里吉里人』 『最後の敵』 『童夢』 『幻詩狩り』 『笑い宇宙の旅芸人』 『岬一郎の抵抗』 『アド・バード』 『サラマンダー殲滅』 『ヴィーナス・シティ』 『言壷』 『蒲生邸事件』 『チグリスとユーフラテス』は読んでいる)、第20回に新井素子の「チグリスとユーフラテス」が受賞したとき、あんなレベルの低い小説(amazonではそれなりに高評価なんですが…)に賞を与えるようになったんだ、と賞の価値に大いに疑問を持つようになってしまった。だから『アラビアの夜の種族』には何の注目もしていなかったのだけど、自分の読書スタンスをちょっと変えないとまずいな、と自分自身に言い訳するのである。
◆というわけで、大いなる期待を抱きつつ、最終第3巻を読み始めるのである。
8点/10点満点
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古川日出男 / 角川書店 2006/07 ¥539 (税込)
◆あらすじ(紀伊国屋Bookwebより)
聖遷暦1213年。
偽りの平穏に満ちたエジプト。
迫り来るナポレオン艦隊、侵掠の凶兆に、迎え撃つ支配階級奴隷アイユーブの秘策はただひとつ、極上の献上品。
それは読む者を破滅に導き、歴史を覆す書物、『災厄の書』―。
アイユーブの術計は周到に準備される。
権力者を眩惑し滅ぼす奔放な空想。
物語は夜、密かにカイロの片隅で譚り書き綴られる。
「妖術師アーダムはほんとうに醜い男でございました…」。
驚異の物語、第一部。
◆本書は、高野秀行のブログで絶賛されていたので買った(記憶に間違いがなければ)。第55回日本推理作家協会賞及び第23回日本SF大賞をダブルで受賞した作品だと知ったのは買ったあと。買ってから1年以上はほったらかしにしていた。最初の1ページ目、出だしの文章が読みづらく敬遠していた。
◆上のあらすじにあるように、出だしはエジプトの支配階級の高級奴隷アイユーブが主人公であるが、本書は劇中劇(と言うのかな?)の形態を取っており、本書の大半は『災厄の書』に書かれている物語を、語り部(ズームルッド)がアイユーブに語るという構成である。
◆とりあえず第1巻を読んだ感想。序章にあたる部分、63ページまではちょっと読みづらく投げ出しそうになったが、語り部が語る『災厄の書』の内容はめちゃくちゃに面白い。『災厄の書』の主人公アーダムの奸智ぶりがぞくぞくとするのである。これは続刊に期待。
8点/10点満点
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池田信夫 / PHP研究所 2008/09 ¥735 (税込)
◆私なんか足元にも及ばないほど傲岸不遜なブログを書き、大人気の経済学者池田信夫せんせい。まあ池田信夫せんせいにけちょんけちょんに言われる人たちは、思慮浅いバカなことを言っているからけちょんけちょんにされるので、端から読んでいるぶんには池田せんせいの書く罵倒は小気味よいのである。時々罵倒した相手から反論が届きどっちもどっちの不毛な話になることもあるが、池田せんせいは傲岸不遜なので強いのである。
◆その池田信夫せんせいが絶賛するのが、ノーベル経済賞を獲っている経済学者ハイエク(故人)。本書は池田信夫せんせいが、未だに資本論とかマクロ経済学だとかを信奉する古くさい経済評論家や知識人ぶっている輩どもに、ハイエクの思想を教えるために書かれた本。
◆軽い気持ちで読み始めたのだが、いやあ、敷居が高い高い。経済学には古典派と新古典派があり、ミクロ経済とマクロ経済があり、マルクスもケインズも古いのであるなど、経済を学問として学んでいる人には当たり前(なのかもしれない)ことを知っていることが前提で書かれている。経済学の知識がない私にはちんぷんかんぷんな部分も多く、わからないところはwikipediaで調べながら読んだのである。読み始めたのが昨年末。読み終えるまで1ヶ月以上かかりました。
◆本来だったら、私がこの本を読むレベルに達していないので評点はつけるべきではないと思うのだが、本書の冒頭“はじめに”の最後に「本書の読者が、ひとりでもハイエクの本を読んでみようという気になれば、本書の役割は達成される」とある。
池田信夫せんせい、つまりこれは本書が仮に1万部売れたとして、9,999人が不満を持ったとしても、1人がよければそれでOK、ということなのかい? それって言い訳じゃねーの?
と思うので辛い点数を付けてしまうのである。
3点/10点満点
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◆下巻の本書は、峠越えの途中に寄った町にソ連との戦争のときにソ連軍が廃棄していった戦車がごろごろ転がっているところを眺め、当面の目的地であるジャボルサラジというカブールの隣町にようやく到着、世界中の大手新聞テレビ局の記者が銭金使って取材をしている中、取材費に限りあるフリーランスの宮嶋茂樹が頑張って取材する、という内容である。取材に訪れたカブール寄りの村でタリバン軍の砲撃に遭い、それも相当間近に着弾しびびりまくるという内容である。取材費が底をつきかけてきたのでカブール陥落を見る前に帰国を決意、ドゥシャンベに戻るヘリを予約するも長い長い順番待ち、天候待ち。そして10日待ってようやくアフガンを離れた。アフガンを離れ成田に到着した日、カブール陥落の文字を新聞で見て宮嶋茂樹は愕然とし、同年12月末に国連旗でアフガンに再入国したら、秩序が戻っていたアフガンに愕然とする。
◆ソ連との戦争、タリバンの台頭、アメリカ軍の攻撃と北部同盟の政権奪取、混迷の続くアフガン人はまともな教育を受ける機会が極端に少なかった。その事実を踏まえ、宮嶋茂樹はアフガン人をサルといい、サルに鉄砲持たせちゃいかん、と嘆く。カブール陥落後、女子学校を取材に行くとそこにはタリバン政権で学ぶことを禁じられていた女性たちが熱心に勉強する姿があった。そして「渋谷のセンター街をほっつき歩く女子高生ひとりの1ヶ月のケータイ通話料で、取材先のマリアン高校3000人の女子学生に鉛筆を一本ずつ買うことができます。その女子高生が援交で得た金で、全学生にノートを一冊以上買うことができます」と宮嶋茂樹にしては珍しくまじめなことが書かれていた。
7点/10点満点
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◆タリバンが支配するアフガニスタンの首都カブールを、アメリカが支援する北部同盟が攻め落とした(2001年11月の話)。本書は、アメリカ軍が空爆を開始した頃、アフガンに入った宮嶋茂樹のルポ。とはいえ、宮嶋茂樹の書く本なので、まじめなルポではない。まじめに書かれた戦時下のルポ本は、戦争の悲惨さ、つまり戦争に巻き込まれ逃げまどう人々や巻き添えになってしまった女子供が主軸になることが多いけど、そういうまじめなことは他人に任せ、宮嶋茂樹は宮嶋茂樹らしい本を書くのであろう。
◆宮嶋茂樹の本を読むとよく感じるのが、戦時下(本書の場合は内戦下)の取材国に入るのに、どのようにビザを取得して、どのようなルートで入国するのかが、同種の本に比べわりと詳しく書かれていること。こういうことが書かれていると、ジャーナリストを目指そうと思っている若者にいい影響があるように思う。
◆上巻の本書は、アフガン取材のためとりあえずパキスタンのペシャワールに行ったが、自衛隊の海外派遣があるとの噂を聞きつけ一端日本に帰国するも、そのような事実はないということを知り、タジキスタンのドゥシャンベに行き、北部同盟の手配するヘリでアフガンのファイザバードに入り、ここから陸路でアンジュマン峠という5000m級のガードレールも何もなくちょっと車が横滑りしたら谷底に落ちてしまうような峠道を抜けるまで。
◆こりゃあすごい。こんなルートで取材に行くのか。
6点/10点満点
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週刊文春(等)の連載記事をまとめた本、と思われる。自衛隊従軍記は、よくもまあ過酷な訓練に同行できるものだと感心する。伊豆半島の適当なところに上陸し山の中を飲まず食わず眠らず4泊5日かけて人里まで踏破するとか、真冬の八甲田山を「八甲田山死の彷徨」と同じルートを2泊3日かけて踏破するなど、本当にすごい取材をする人なんだなあとつくづく感心する。しかしひとつひとつのエピソードが短いから一冊読み終わったあとの印象が薄い。元が雑誌記事だからしょうがないんだろうけど。もっとまじめに取材記にした方が苦労が報われるようにも思うのだが、まじめだと売れないだろうなあ。
4点/10点満点
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R.D.ウィングフィ-ルド/木村仁良 / 光文社 2005/12 ¥599 (税込)
◆本書はフロストの中編を含むミステリアンソロジー。30ページくらいの短編6本と100ページのフロスト中編が収められているが、海外ミステリに強くない私は、フロストを書いたウィングフィールド以外聞いたことがない作家ばかり。かなり昔に、「おっ、フロストシリーズだ」と思って買ったらアンソロジーでがっかりしてそのまま積ん読になってしまった本。「フロスト気質」を読んだ勢いで、本書も読んでみた。ちなみに読んだのはフロストのみ。
◆で、そのフロスト中編は、中編なにのいくつかの事件が連続して発生するのだが、中編であるがゆえにサクサク事件が解決してしまって、とどのつまり事件が簡単に解決して苦悩しないフロストの姿が描かれており、イマイチなのである。やっぱりフロストシリーズの魅力は、事件がちっとも解決しないのに次から次へと新たな事件が沸き起こって困ってしまうフロストの姿にあるのだなあ、と思う次第。
5点/10点満点
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ウィングフィールド,R.D.【著】〈Wingfield,R.D.〉 芹澤 恵【訳】 東京創元社 (2008/07/31 出版) 461p / 15cm / A6判 ISBN: 9784488291051
◆久しぶりに読んだフロストシリーズは、相変わらずのフロスト警部を筆頭に、嫌みったらしいマレット署長とか、キャシディ警部とか、キャシディにいいように使われてしまっているリズ・モード部長刑事とか、やっぱりこのシリーズは個性的な人物が多く、まあ堪能しました。
◆しかし、いまだにズロースって訳すのはどうなんだろうとか、下巻での家宅捜索がちょっと強引すぎないか?とか、ちょっと気になった。まあそれでも8年ぶりのフロストはやっぱり面白かったのである。
◆後書きに、作者ウィングフィールドが79歳で死去し、もう続編が書かれることがなくなったということで、とても残念である。未訳長編はあと2作。創元社はいつまでももったいぶらずに、さっさと翻訳して欲しい。
7点/10点満点
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ウィングフィールド,R.D.【著】〈Wingfield,R.D.〉 芹澤 恵【訳】 東京創元社 (2008/07/31 出版) 448p / 15cm / A6判 ISBN: 9784488291044
◆95年版の「このミス」で海外ミステリ第4位にランクインされていた「クリスマスのフロスト」。その頃の「このミス」のランキングはとても信頼でき、ランクインした作品は安定した面白さがあった。なので、「クリスマスのフロスト」は何の疑いもなく、面白い作品なのだろうと手に取った。それがフロスト警部との出会い。もう15年くらい前になるのだな。その後、「フロスト日和」「夜のフロスト」と読み、毎度毎度のことながら次々と発生する事件に巻き込まれながらも、行き当たりばったりの捜査と下品なジョークで何とか切り抜ける手腕は、日本の中年サラリーマンぽくて好感が持てるのであった。
◆久しぶり、実に8年ぶりの邦訳となる「フロスト気質」は、のっけから難事件が次々と沸き起こり、フロストシリーズ健在だなあ、と堪能するのである。
8点/10点満点
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高野 秀行【著】 小学館 (2009/01/13 出版) 237p / 15cm / A6判 ISBN: 9784094083453
◆単行本バージョンからイラストを取り除き、雑誌のような文字レイアウトを普通の本のように変更し、単行本に掲載しなかったエピソードを7つ加えたリニューアルバージョンの「シワ」。
◆私が高野秀行を知り、その面白さを知ったのが、単行本バージョンの「シワ」を読んでから。何気なく買ってしまった本だった。最初はよくあるタイプの海外旅行馬鹿話かと思ったけど、その後「幻獣ムベンベ」を読み、高野秀行はそんじょそこいらにいるライターとは違うな、と思ったのです。
◆本書は体裁が本らしくなり、未掲載エピソードも多数載っており、以前読んだときより面白く感じます。
◆昨年、高野秀行と宮田珠己のトークショーを聞きに行ったとき、高野本で一番売れているのは「極楽タイ暮らし」と本人が言っており、相当意外に感じました。これは買っている人が「タイで暮らすマニュアル本」と勘違いして買っているだろう、とのこと。なんでもいいけど、高野秀行はもっと売れて欲しいと思うのです。
7点/10点満点
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佐藤 賢一【著】 集英社 (2008/11/30 出版) 279p / 19cm / B6判 ISBN: 9784087712711
◆第2巻は、バスティーユの陥落が書かれている。第1巻の主人公ミラボーの影が薄くなり、デムーランやロベスピエールの存在が大きくなってきている。フランス革命へ一歩一歩近づいていっているのだろうが、私は歴史を知らないから、このあとどういう展開になるのかわからない。わからないから続巻が待ち遠しい。第3巻は3月に刊行されると載っていた。楽しみである。
◆私は日本語変換にATOK2006を使っている。ATOK2006は、ミラボー、デムーラン、ロベスピエール、これらの人名を一発変換した。そうなんだ、普通に変換するくらい有名な人物なんだ。ふーん。
7点/10点満点
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佐藤 賢一【著】 集英社 (2008/11/30 出版) 263p / 19cm / B6判 ISBN: 9784087712179
◆私は購入する本の90%紀伊国屋Bookweb経由で買っている。お気に入りの作家の新刊情報は、紀伊国屋Bookwebの(やや貧弱な)リコメンドサービスで入手している。
◆リコメンドサービスで佐藤賢一の新刊が出ることを知った。それが本書「小説フランス革命」である。1巻と2巻が同時発売となっており、全何巻なのだろう?と不安を感じつつも、買ってしまった。本書に挟み込まれていた出版案内を見ると全10巻となっている。これはいかん。完結まで何年かかるのだろう。浅田次郎「中原の虹」や、船戸与一「満州国演義」のように、完結していない本を、全巻完結待ちきれずに単行本で読んで後悔してしまった二の舞になってしまいそうだ。と思いつつも、佐藤賢一の最も得意とする中世フランスを舞台にした小説なのだから、面白くないわけがない。
せっかく単行本で買ったのに、完結まで読まずに積ん読としてしまうのももったいない。
◆という欲求が勝ってしまって、結局読み始めてしまった。
◆歴史が苦手で、特に西欧史には欠片も興味がないので、フランス革命の立役者が誰なのか知らない。知らないから、先がわからない。とりあえず第1巻の主人公であるミラボーは、魅力的な人物として書かれており、先を読むのが楽しみな展開である。
7点/10点満点
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